2.《ネタバレ》 キャッツアイは子供の頃から原作を読んだがアニメは見たことがなく、ルパン三世はTVスペシャル初期と劇場版は見まくったが原作とアニメは知らない勢、つまりガチ勢ではないが初見勢でもない中間勢の感想です。(ネタバレ有)
作品としての面白さは傑作ではないがつまらなくもない。普通に最後まで見れるが消化不良感も残る、というのが率直な感想。
「ルパンがキャッツアイを完全に上回っている」という描写が終始続き、そのまま終わってしまったのが私としてはマイナス点。
泥棒としての腕はプロであるルパンが上としても、キャッツアイにはキャッツアイの良さがある。
それがコンビネーションだったり感情論の熱さだったりドタバタでなんやかんやする展開だったり、内海刑事とのすれ違いであったり。
しかしキャッツアイが行おうとしたことは思考的にも状況的にも悉くルパンが上を行っており、じゃあキャッツアイが重要局面でルパンにも予想しえない特効的な活躍をするんだな、と思ったらそうでもなく、要はキャッツアイがルパンのカッコよさの引き立て役になってしまっていたな、という印象。
ルパン三世とキャッツアイでは厳然とした知名度の差があり、それ故「ルパンは立てるがキャッツアイは興味あったら見てみてね」という描き方になってしまったんだな、という見え方をし、「キャッツアイのファンでルパンは別に」という人にとっては物足りない作品になってしまったのではないか、と思います。