26.「タコツボ」を克服したい主人公の気持ちはわからないでもないが、ラストの提案にはびっくり。かなり痛々しい作品ではあるね。 |
25.《ネタバレ》 本作は上映時間のちょうど真ん中辺りで綺麗に分断されており、前半と後半でほぼ別の映画になっています。 恋愛経験の少ないマンガオタクがガチ恋愛をしてしまった。しかも、相手はよりによってレズビアンという落としづらさMAXの相手。進展を諦めて友人関係に落ち着くべきか、それとも関係性の破壊を覚悟で一か八かの大勝負に出るべきかという主人公の葛藤は世の多くの男性が経験していることだし、ミューズ役・アリッサの丁度いいレベルの美人加減なども良く、前半部分は男のロマコメとして非常によくできていました。 後半は一点して重苦しい展開を迎えます。愛しのアリッサが地元では有名なヤリ○ンだったことが判明し、海よりも深く落ち込むホールデン。前半が恋愛映画だとすると、後半は恋愛を考察した映画になっています。恋人の過去が気になって仕方がなくて、言わなきゃいいことだとは分かってるのに、言わずにはいられなくなってしまう男の悲しい性が痛々しいほどリアルに描かれています。 また、ひと悶着あった後にホールデンが提示する「みんなで3Pしよう」という解決策。誰が聞いても論外なのですが、彼だけは真剣。でもこういうバカなところって、男にはありますよね。 さらにラスト。自作がアニメ化されるという大チャンスを棒に振り、友人兼ビジネスパートナーを失ってまで1年間悩み苦しんだ末に、元カノとの思い出をマンガにしたホールデン。その渾身作を持ってアリッサの前に姿を現し、未練たっぷりの顔で「感想を聞かせてほしい」と言うわけですが、その様は自作の歌を彼女に送る高校生ばりのダサさ全開で、結局男は何も進歩しないという終わり方をします。 一方アリッサはと言うと、1年ぶりに再会した元カレの前で一応瞳を潤ませてみせるものの、ホールデンが去り、入れ替わりで友人が戻ってくるとホールデンのマンガをポンと投げ捨て、すぐに現在の日常へと戻っていきます。恋愛する時の男は愚かで、一方女性は冷静。その現実をまざまざと見せつけられるラストでした。 『エターナル・サンシャイン』や『ブルーバレンタイン』など恋愛を考察した映画には傑作が多いのですが、例に漏れず本作も傑作だと感じました。 あと、本作が凄いと感じたのが、ホールデンはケヴィン・スミス自身を投影したキャラクターであるだけでなく、アリッサ役のジョーイ・ローレン・アダムスこそがスミスの元カノであるという事実です。自分がフラれた時の話を、自分をフッた元カノを使って映画化するというスミスのイカれ具合。また、恋愛の過程をマンガにして彼女に贈ったホールデンのみっともない姿は、元カノを忘れられなくてこんな映画までを作ったスミスの自己批評でもあったことへの驚き。そうしたバックストーリーまでを踏まえて作品を見ると、ひとりの男の生きざまとしても味が出てきます。 【ザ・チャンバラ】さん [インターネット(吹替)] 8点(2018-02-23 19:54:02) |
24.この映画とはパターン(?)は違いますが、見ていて自分自身の苦い経験がズキズキと痛む映画でした(笑)。彼女の過去の男性経験などはあまり気にしないタチなんですが、独りよがりの身勝手だったな~という点は非常~に重なります。雨が降る中での告白への返答、スタジアム外での口論などは、すべての男の必見シーンでしょうね。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-12 01:45:31) |
23.《ネタバレ》 只のロマコメかと思いきや真剣に愛のカタチを考え抜いた話で驚きました。ストレート、レズビアン、ゲイ、ホモフォビア、それぞれの愛に対する本音を赤裸々に描いています。そしてパートナーが性に対して経験豊富だったらどうするのか?という結構ありふれた問題に対して主人公が悩み、考え続け、成長する展開には少し目頭が熱くなってしまいました。 それからキャラクターの性格というか恋愛へのスタンスをアメリカンコミックに投影させて言外で描写していることに驚かされます。ヒロインのアリッサは昔"タコツボ"(アレを吸い付くと離れないという意)という渾名が付いていた程の世間的にはアバズレ女ですが書いている漫画は運命の人に巡り会えずに悩む人々の話です。つまり彼女は本当の愛のカタチを探し求めて、3Pをしてみたりレズビアンになってみたりしたことがそこで判る。主人公の親友のバンキーは最後にゲイであることが明らかになりますが、彼はずっとヒーロー物の漫画を書いておりそのヒーローは親友である主人公のことだった。だから最後に主人公との愛が成就しないと悟りヒーローを殺す話を書いた。主人公は性に対して経験豊富なアリッサを中々受け入れられず拒絶し彼女を傷つけた体験を"Chasing Amy"という漫画として上梓した。真に心を打つ作品とは作者の個人的な感情が吐露されている作品であるという一種の芸術讃歌にもなっている点が大変面白いと思います。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-08 18:56:03) |
22.《ネタバレ》 むか~しビデオで一度だけ観て面白かったので、DVD化を待ち望んでいた映画。ベン・アフレックの最後の決断?には「アホかっ!」と激しく突っ込み(笑)ジェイソン・リーの下品極まりないトークにも大爆笑。ラブコメとしては品のない部類の映画だが、意外と恋愛の真実を突いていたりして侮れない。ジェイ&サイレント・ボブの他の映画も観たくなった。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-04-23 10:52:25) |
21.《ネタバレ》 観賞に苦痛を伴う映画には二種類あると思う。とにかく退屈であるか、キャラクターがまったく好きになれないか。この映画は退屈ではないが、後者の意味で辛かった。彼女の過去を詮索したがる主人公はある意味共感できるのだが(それぞれの別れの決定打である、あの提案はさすがに血迷ったとしかいえないが)、問題はアリッサである。雨のシーンといい、試合のあとの大喧嘩のシーンといい、とりあえず相手を責めるのが先決という態度がいけ好かない。日頃サバサバしたキャラクターを気取っているくせに、都合のいいときだけ自己正当化・安っぽいヒロイズムに浸りたがる人間はよくいるが、その典型的な例だろう。おまけに、あくまで主人公が馬鹿だからこうなりました、と匂わせる結末はどうなんだろう。他人の(特に性的な)倫理観はまったくわからんもんですな。 【よーちー】さん [ビデオ(吹替)] 5点(2009-05-14 15:03:22) |
20.《ネタバレ》 この映画のメッセージ的な部分に着目するならば、「人を裁くな」という一言に尽きているだろう。この「人を裁くな」という考え方はおそらく多くの人が共有していて、説得力もある。常識といっても良いかと思う。しかし、この映画が描いているのは、「恋人を裁いちゃった」はずのベン・アフレックが、逆に「人を裁くな」という意見を述べる恋人によって裁かれてしまった状況である。このジレンマじみたシチュエーションは、いろいろ考えさせてくれる。 そんな堅苦しい見方をしないならば、ベン・アフレックが車の中で告白するシーンとか、結構良くできていると思われる。しかし、全体的に下品なので、そういうのが苦手な人は観ないほうが良い。 |
19.《ネタバレ》 「こんなエロティックで繊細なアメリカ映画は初めて!」というのが売り文句らしいですが、実際は、やたらにダラダラした笑えない下ネタ映画。ゲイの黒人漫画家フーバーが、ファンの黒人少年に向かって黒人の団結と白人との闘争を説くシーンと、バンキーが空港で子供に馬とやる話しをするところだけが、やたらにウケた 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2004-10-28 22:44:13) |
★18.途中まで結構良かったのに..最後の結末は、何? なんだそりゃ..って感じでした... 【コナンが一番】さん 5点(2004-10-25 16:51:46) |
17.あれ…なんでこんなに評価低いんでしょう?べつに全然下品でもなかったし、いいラブストーリーだと思ったのですが。個人的に、似た境遇にあるために感情移入して点数が甘くなったとも考えられます。 【金子淳】さん 8点(2004-06-29 16:24:39) |
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16.《ネタバレ》 ベン・アフレックはお利口に見えないので、この役はぴったりだったと思う。せっかくボブが良いアドバイスをしてくれてるのに、台無しにしちゃう所も彼なら納得。彼女の過去が気になる時点で、この2人はうまくいかないだろうなぁと思ったので、ラストも意外性はなかった。でも、ホールデンとバンキーの仲も終わってしまったのは残念だった。取り立ててヤマ場もないのだけれど、不思議と見入ってしまった。 【よっさん】さん 7点(2004-03-10 18:03:11) |
15.何じゃコリャぁー!!いつになったら美少女(勝手な設定)エイミーちゃんが出てくるんだろう♪わくわくっ♪なんて、期待した自分がバカだった… 【SAEKO】さん 2点(2004-02-21 00:39:20) |
14.ヒロインがブサイクすぎて見ていてつらい・・・ベン・アフレックはやっぱ合わないわ。 【ディーゼル】さん 3点(2004-02-07 00:37:47) |
13.あくまで想像ですけど、この作品の主人公って監督ケビン・スミスが投影されてるんじゃないですかねえ。主人公と同じような悩みを彼自身持ったことがあるのかな?そういや「クラークス」でも同じようなエピソードがあったし(あっちは半分ジョークにしてたけど)。あたしゃよく分からんのですけど、やっぱし世の男性は恋人の過去の男性遍歴って気になるのかしら?それにしても相変わらず「スターウォーズ」ネタは入るんですね。 【ぐるぐる】さん 6点(2003-09-27 21:32:59) |
12.全然ダメ。つまらなくて、泣きたくなりました。見なきゃよかったなんて思ったの久しぶりです。 【もちもちば】さん 2点(2003-08-04 22:11:12) |
11.まずロマンス映画の主人公なのにあんなに可愛くない女の子使うなんて信じられない。しかも耐えがたい脳天から出るような声!そしてストーリーも、これは日本の少女漫画の映画化か何かなのですか(マジに)?いけてないです。あまりにつまらなくて見た後に虚脱感が。 【ぐり】さん 3点(2003-03-29 20:47:27) |
10.あの映画のパッケージはなんなの?「いっぱいHしてなにがいけないの?」だったっけ・・・。映画の内容からは外れまくっている。この映画を観てアレを書いた、映画会社やデザイナーはアホだ!この映画はジェイソン・リーの出世作だね。ジョーイ・ローレンス・アダムスにも好感がもてた。にしても、あの声。ジェニファー・ティリーと並ぶ変な声・・・。ベン・アフレック・・・問題外です。彼以外はそこそこ頑張ってます。 【ノブ】さん 4点(2003-02-01 16:53:22) |
9.ベンアフレックがアホすぎやしないか?と疑問を持ったがそういう人格の役なのだからしょうがないか。テーマはロンドンブーツあたりの番組に出てきそうな性経験たっぷりの女の子の話といういまどきの内容、で、そこそこ興味を持ったが、結果的に何も解決していないのとサイレントボブが喋りすぎて全然サイレントじゃないのが気になった。インディーズ系の軽いタッチの映画が好きならお薦め。 【恥部@研】さん 6点(2003-01-10 16:34:23) |
8.予想に反しておもしろかったなあ。やっぱり、ベン・アフレックはインディーズ系でうだうだやってる方が性にあってると思う。妙にしんみりしたラストも予想外だった。 【mmm】さん 6点(2002-10-30 16:51:36) |
7.ヒロインのアリッサは魅力的。ノーマルじゃない人がちゃんとしたことを言うと、その分台詞が際だつのね。アリッサの過去の告白なんか、とても胸をうたれました。ということで8点……なんだけど、ラスト30分で評価下がっちゃいます。ラストの主人公は頭が悪いとしか思えない。中盤アリッサ口説く場面なんてすごくかっこよかったのになあ。 【チビすけ】さん 7点(2002-08-14 00:04:17) |