42.《ネタバレ》 この映画はたった一つのアイデアだけを軸に展開する点において「市民ケーン」と親しい。いってみれば単純。このアイデア(オチともいう)によって、主人公の悲痛な叫びがとても映画的に増幅されている。惜しむらくは、痛みを乗り越える術が見えなかったこと。それだけ主人公の背負う苦しみが大きいということか。彼に救済が訪れるとすれば、逃れられない過去の意味づけを変えるしかない。観客が最後のオチを見て映画の前半に対する意味付けを変えるのと同じように。個人的には最初のほうのガソリンスタンドでのヴァイオレットとのやりとりだけで7点献上。あとのシーンはおまけ。 |
41.最後のネタばれのシーンの為の映画。見てる途中は駄作かな?とも思っていたが最後まで見て印象が変わった。少し考えさせられる映画。 【miso】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-07-26 02:21:20) |
40.画はききれいだけど、話はつまらん。バッファローは最高だったのに。悲しい。 |
39.《ネタバレ》 凄過ぎ。 映画史上に残るツマンネェ~映画 俺的にはUSA北斗の拳を800000ゲーム差離して単独一位でおもんねぇ。 どう面白くないかと言うと、他人(ナルシスト)の自慰をずっとハメ取りで見ている気分。 最後のパックンチョも自分本位のダッチワイフ使ってるのと一緒で、嘔吐しそうになるほど気持ち悪い。 上記のことが楽しめる変わった趣味の方ならお勧めできます 【はまち】さん [DVD(字幕)] 0点(2005-06-16 09:40:45) |
38.そういうことかあ!こりゃ後からきますわなあ・・・一人で観たので良かったですがねえ。お薦めはできない。あのシーンさえなければ高得点だった・・ |
37.こんな映画を撮るのは、アーティストか馬鹿かナルシストかのどれかだ。そしてギャロはきっと、その全部だ。でも嘲笑うことなんて出来ない。何かを決定的に、恒久的に喪ってみなよ。この映画を単純に嘲笑うことなんて出来なくなるから。彼は“ブラウン・バニー”から一歩も進めない。何て滑稽で、滑稽で、情けない。でも私はそれを、嘲笑えない。 【ひのと】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-02 23:05:03) (良:2票) |
36.《ネタバレ》 実はこの作品、ずっと前から観ようと思いつつ、躊躇していた作品。はっきし言って僕は恋愛経験豊富ではないし、多分小学生レベルだと思う。だから基本的に恋愛映画は「良い奴が素敵なヒトとめぐり合って幸せになる」みたいなのが一番好きだし、あんまりディープなものは苦手。だからこの作品も、全然理解できないか、もしくは心の奥のあまり触れたくないトビラが開いてしまうかどっちかだろうという予感がしていた。結論から言うと、結果は後者。クレイは旅の途中、花の名前を持つ女性に声を掛けるが結局途中で捨ててしまう。僕はそれがすごく分かる気がする。いや、実際にそういう事をした経験は無いけれど、何つうのかな、「ここで手を伸ばせば、望んでいたものが手に入るかもしれない」というかすかな希望と「やっぱり、自分が望んでいたものは“それ”じゃなかった」という失望。途中の、特に事件が起こる訳ではないシーンが退屈という意見も分からないではないけれど、例えばクレイが車を走らせながら窓から手を出して風を感じる所とか、或いは塩の砂漠をバイクで疾走して地平線の彼方へ去っていくシーン(実際、あそこでギャロは自分を消し去ってしまいたい、とどこかで思っていたと、思う)とか、主人公のやるせなさ、哀しさがヒシヒシと伝わってくる。そして問題のシーン、そして謎の解明。あれは痛い。あれを痛いと感じない人はきっと、人生でも恋愛でも失敗や後悔を一切していない(か、忘れているかのどちらかの)人で、皮肉ではなく幸せだと思う。僕もあれとは全然違うけれど、何かをすべきだったのに何もしなかった、出来なかった、ただ立ちすくんでいただけだった経験があって、それはとても昔の事なのだけれど、今でもそれを思い出させるようなものを目にすると、心がキリキリと、痛む。おそらくギャロにも、あれと同じではないにせよ、本質的に似たような経験・想いがあったのだと思う。そんな自分の想い・弱さとギリギリの所で向かい合い、このような表現をしたギャロは、やっぱりホンモノだ。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-03 17:34:42) (良:2票) |
★35.んがーー正直退屈だったな。誰だか忘れたけどクロエの前に2人女優候補挙げて断られてんだよね?んで元カノ起用。どうかね。ストーリー的には、いやギャロお前ははわるくねーよって言いたい。 【らいぜん】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-04-18 18:19:14) |
34.いや、ビミョ~。昔のインディーズの作品観てるみたい。 悪かぁないんだけど、やはり最初の物憂げなギャロ、ギャロ、 ギャロの横顔ばかりは、少々キツイ。 曇った窓路ガラス越しの風景が、この映画を象徴してる感じ。 この淡々と盛り上がらなさが、ディープなラストをより衝撃的に 仕上げてると思えば、有なのか。 ちゃんと、伏線を読み取っていかないとイカンので、 退屈とかいって、ぼんやり観てちゃいけないのだ。 一人で、観てよかった。 多分、誰かと観たら感想を語り合う以前に、この作品をチョイスした事を 責められそうです。 でも、心が脆弱な男をやらせたら、やっぱこのヒトはスゴイ。 【としこふ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-14 22:50:17) |
33.作品のほとんどを、何もしゃべらずバイクを積んだ車に乗って移動する主人公と風景が占める。その情景のなんと生気の無いことか。ラストの数分の映像でその原因がわかるのですが、、、ドヨ~ンときましたね。さすがに。以下微妙にネタバレになりますが、何にドヨ~ンときたかと言いますと、もちろん何があったかを映し出した最後の映像もありますが、それ以上にきたのが主人公のあまりにも悲しいその心情です。現場を目撃しておきながら助けなかったことの後悔とその呪縛から逃れるために責任を女に転嫁せざるおえない男の弱さ。妄想の中で必至に自分本意にでもケリをつけようとするけど、悲しさだけしか残らない事実。ドヨ~ンとしたまましばらく動けませんでした。それまでに淡々と見せてきた悲しさであふれた情景の意味がここにあったわけですか。問題の性描写ですが否定される方の意見はもっともだと思います。そうゆうことがされているであろうと思わせる演出というものがあってこその映画だと思う。でもその問題のシーンが悲しい妄想であることで私の中ではうまく消化できました。さらには妄想がより決定的に悲しいものへとなる重要なシーンのような気もしました。フェリーニが『甘い生活』で男が女にまたがるシーンで非難されたように、最初は拒否されるものなのでしょうが。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-03-31 17:59:17) |
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【ゆうろう】さん 7点(2005-03-23 01:04:10) |
31.《ネタバレ》 引っ張って引っ張って引っ張って、最後に出て来るデイジーがブス。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2005-03-21 15:42:51) |
30.映画っていうよりもアート作品かなぁ。とてもきれいでした。前半はストーリーがわからないのでただただ画面を追っているだけ。退屈だけど、汚れた車のフロントガラス越しに見る風景が妙に印象的で、自分もアメリカを横断している気分になれる。最後でストーリーがつながるんだけど、共感できるオチ(とあえていわせてもらう)ではありませんでした。とても内面へと向かっていく映画でした。こういうの結構好みだけど、映画として好きなわけじゃないし。微妙ですね。「バッファロー66」のほうがアート感覚を失わずにより映画的で楽しめました。 【るいるい】さん 6点(2005-03-13 20:42:25) |
29.自分から見た視点での撮影に引き込まれ、はじめから感情移入ができた。なぜ花の名前の女性だけしか恋をしようとしないのか。なぜ泣いているのか。1回目の鑑賞ではそれがまだ良く分からなかった。皆さんのレビューを見てギャロの私たちに訴えかけてる事が分かった。そして2回目の鑑賞。1回目とは違うギャロの悲しみが増し、涙が止まらなかった。ギャロの映画を好まない人もいるが、私は好き勝手撮っているギャロのような監督が良いのかもしれない。クロエはこの作品のずっと前から大好きです。 【アンナ】さん 9点(2005-03-13 16:17:59) (良:1票) |
28.暇を潰すどころか逆に暇を持て余してしまう映画。しかし失意の状態で、もしくは真夜中に電気を消して一人で観たら案外劇中のギャロの心情にシンクロしてグッと来るかもしれない。それにしてもこの年のカンヌはこれや「ドッグヴィル」と言い、問題児が多かったのね。タイトルセンスの良さにオマケ一点。 【かんたーた】さん 7点(2005-03-13 10:07:55) |
27.《ネタバレ》 痛い。あまりにも痛い。やはりちょっと退屈だったけれど、ラストの真実で打ちのめされた。『バッファロー66'』では孤独で傷ついた青年が理想的な恋人によって癒されていくまでを描いていたが、今回は逆に理想的な恋人をこれ以上にないほど残酷なやり方で失ってしまった青年の傷跡を延々とみせられる。癒しの物語だった前作に対し、これは喪失の物語だ。いや、もしかしたらこれでも癒えていくようすを描いたつもりなのかもしれないが、あまりにも傷が大きすぎて、ある程度回復はしても完全に癒えるとはとても思えないのだ。 幸せな毎日を送っていたのに、ある日突然悪夢のような出来事が起こり、自分が上手く対処できなかったために最悪の結果を招いてしまう。結果的に恋人を見殺しにしてしまったことで、一生自分を責めていくはめになる。ありふれた日常が、いとも簡単に底なしの暗闇の中に落ちていく。これは恐ろしいことで、まぎれもない現実でもあると僕は思う。過酷な映画でした。 【no one】さん 6点(2005-03-07 17:34:26) |
26.ヴィンセント・ギャロの自己満映画と言えば、それで片付けられるが、自分はそうは感じなかった。予備知識が無く見ると、最初の一時間は退屈であり、ギャロが単なる変質者にしか見えない。がしかし、それは序章でありラスト20分によってすべてを忘れさせてくれるほどの衝撃に変わる。問題のシーンは賛否両論あるみたいだが、自分は心の病んだ青年の愛する女性を思うからくる妄想だと捕らえれば全然アリだと思う。ラストのデイジーの告白は、好きだった人と別れた時の気持ちに似ていて、涙を我慢できなかった。この人の映画には台詞はあまりいらないのかなと感じた。一人でじっくり観たい映画。 【daipitz】さん 6点(2005-03-02 08:39:08) |
25.問題作!と言えばある意味問題作..男の心情を描いた作品として評価すれば、有りかな... 【コナンが一番】さん 5点(2005-03-01 12:21:56) |
24.ヴィンセント・ギャロが仁王立ち即尺ゴックン付きで往っちゃうお話し。ロマンポルノならいざ知らず、普通の映画にこのシーンが必要なのか甚だ疑問。俺には合わん。 【tantan】さん 1点(2005-03-01 01:48:40) |
23.《ネタバレ》 ポルノ女優ではない、普通の映画女優にこんなことをさせていいのか? 作品の評価をする前に、まずそれを問いたい。 当人同士は納得していても、周囲の人々はそれを許すべきなのか? 映画はフィクションだ。映画のために、本当にオーラルセックスをする必要など、 どこにもない。殺人現場に本当の死体を転がす必要がないのと同じだ。 映画を創る者が踏み越えてはならない倫理がある。 ギャロは、やってはいけないことをやったと思う。 (ギャスパー・ノエすらやらないようなことを) どんなに作品が優れていようとも、その一点において私は白けた。 (画面いっぱいにボカシが入るのも見苦しいし) もう一度言う。本当に咥えさせる必要など、どこにもない。 内容は好きなのに・・・残念だ。 【追記】突き詰めていけば、作り手と受け手の間になければならない信頼関係の問題。作り物だからこそ映画は安心して観られるわけで。私は「バッファロー’66」がすごく好きなのでこの作品も期待して観ていたが、件のシーンを見せられた瞬間、作品からはじき出された。感情のふり幅を増すためのファクターであるのはわかるが、本来は映画的な演出で効果を出すべきものだと思うし、そうした工夫から逃げてはいけないと思う。そうでなければ映画はどこまでもエゴの塊になっていく。この作品を手放しで評価してしまったら、この後を継ぐ映画の中でも呼物的な俳優同士の本番セックスを見せられかねない。私はそれは勘弁願いたいので、ここで散々に貶しておきたいのです。 【337】さん [DVD(字幕)] 0点(2005-02-08 16:30:44) |