197.《ネタバレ》 パズルのような展開の歴史改変サイエンスファンタジー。無線機を使うバックトゥザフューチャー。
中学生の頃アマチュア無線の免許をとった元SF少年の僕にはなかなかツボの映画でありました。
こういう歴史改変ものは因果関係が複雑に絡み合うのが常で、観客は劇中の歴史変化を楽しむものであるが、
逆に漫然と見ていて(あるいは伏線を拾い損ねて)話についていけない観客も往々にしていたりするもの。
この映画も御多分にもれず劇中に多数の伏線が登場してくるのだが、その伏線はまるでアンダーラインを引いているかのようにわかりやすく提示されるため、
かなり鈍い人でもない限り、話の展開は読めるだろうし話を見失うこともないだろう。
逆に「映画を2回見て小ネタを再発見して感心」というような奥の深さはない。
(for ex:バックトウザフューチャーの「二本松モール」→「一本松モール」のような奴ね)
このわかりやすさはこれはこれでありかな、と。
それから、この映画「何がなんでもハッピーエンドにするぞ」という製作者の強い意図でもあるのか、後半20分程の展開はこれでもかとばかりの力技で、「いや、何もそこまで必要以上に幸せにしなくてもいいだろう」と思わせるような強引な展開。「ハッピーエンド過剰」とでも言いますか。
もう笑うしかないというか、実際笑ってしまったわけだが、ここまで開き直った力技でのハッピーエンドを見せられると
大笑いしながらも「いやもうそれでオッケー!」と納得してしまうしかないのである。