71.出来は良かったが、実話を映画で伝えるという感じで面白さや感動はあまりない。あと長いので少し疲れる。 いい人っぽい一面もありながら凶悪な部分もあるフランクのほうと正義を貫くわりに破天荒なリッチーの二人のシーンが交互に続いていくが、この主演二人の演技がとても良く、2時間半以上あるのになかなか飽きない。ただギャングスターと刑事の二人の姿のみを忠実に描いてて、盛り上がりには欠けてしまう。まあ下手に盛り上げようとすれば失敗すると思うけど。 個人的に思ったのは、フランクよりも汚職警官達のほうが悪だなって感じた事。悪が正義に、正義が悪になるような世の中にはなって欲しくない 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-23 00:02:41) |
【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-12 19:13:38) |
69.《ネタバレ》 汚職大嫌いだが私生活は、滅茶苦茶の刑事と自分の存在を必要悪と割り切り町に秩序をもたらしたギャングの親玉二人が主人公。映画自体長い割には二人のキャラを描ききってない様な気がして消化不良の感が否めない。「ギャングスター」っていうより経済ヤクザって感じですわ。スラム街で食料を配る風景が、関西での大地震のとき広域暴力団が炊き出ししたのとダブってしまった。いい暮らしして名士ぶっても結局は、庶民の生き血をすすっていたわけで。お国が違ってもやることは似てますね。 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-10 01:41:11) |
68.《ネタバレ》 監督はリドリー・スコット、キャストはデンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの2大スターを起用し、万全の態勢で制作されたと言っても過言ではない。ギャング映画好きのツボを押さえた骨太な構成で、良い映画のお手本を観ているかのようだ。長さも全く気にならない。ただし、強烈なインパクトに欠けるのも確かだ。エピソードや場面の一つ一つに「意味」が充満している「ゴッドファーザー」等の傑作と比べると、やはり見劣りしてしまう。フランク、リッチーのキャラクターについては、よく理解できたが、脇役の魅力が伝わってこない。悪役のトルーポ刑事が辛うじて味を出しているが、フランクの家族については、一定の存在感を出している母親を除いて、妻も弟も背景の一部になってしまっている。リッチーの離婚係争も本筋とはほとんど関係ないところで進行してしまう。実話だからしょうがないと割り切ってしまえばそれまでだが、これでは7点以上はつけられない。主役2人の好演(取調室での掛け合いは見事!)が光るだけに残念だ。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-31 21:46:33) |
67.《ネタバレ》 視点がやたら切り替わるので、のめり込むまでに時間がかかってしまいました。中盤がちょっとダラダラ長いかな。警察官より麻薬王に感情移入させる描き方だなと、個人的には感じました。 |
66.長さの割には退屈しなかった.2大スター競演の大作にこの程度の印象,それも褒め言葉として使用しなければならない,これがハリウッドの現状なのかな.実話だからしょうがないのですが,どうせなら最後は豪快に蜂の巣になったほうがハリウッドっぽくてよかったんじゃないかな.それにしても,懲役70年の刑をくらっても15年で出てこれるんですね. 【マー君】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-01-17 17:17:29) |
65.《ネタバレ》 ギャングスターとは思い切ったタイトルをつけたものです。悪事の限りを尽くした男は、本当にスターなのでしょうか?実在したフランクルーカスという醜悪でブサイクな悪党を、ハンサムなデンゼルに演じさせて、まるで一流のビジネスマンに見せかけています。「おれの商品はブランドだから品質を低下させるな」と麻薬の代理店に、のたまう様子は、まるでスイスの高級腕時計でも売りさばいている経営者ではないかと錯覚しそうになる。また、同業者から「おまえんとこの麻薬は安すぎるから相場が崩れる」と苦情を受けても、「私どもの商品は、安いだけではなく、品質も良いので、より多くのお客様に愛用されています」と言ってのける。おまえはダイエーの中内功か。麻薬の流通コストを抑えて、みんなが安いお金で買えるようになったという論調です。ルーカスが平気で人を殺すエピソードはあるものの、基本的には、彼は経営の神様のように撮られている。そのうえ家族想いで、教会でお祈りまで捧げていやがる。アメリカ史上最高の偽善者じゃありませんか。偽善という点ではラッセル刑事も負けていない。自分のことを、正直な男だと思い込んでいるが、平気で愛する妻と子供を裏切って、情事にふける汚い男です。離婚されて子供をとられて当然です。こういうバカ男に息子を愛する資格なんてありません。それとですね、殺人・麻薬など、残虐非道の限りを尽くしたルーカスですが、他人の罪をチクッたことにより、懲役70年の刑が、たった15年でムショから出てこられる司法取引という制度もいかがなものでしょうか?しかもその後、彼はまた罪を犯して逮捕されているというありさま。実は頭が悪いのかもしれません。何よりも驚くのは、まだこの男は生きているという事実。なにゆえに悪党は、こんなにしぶとくて長生きするのでしょうか。右を見回しても左を見回しても、この世の中は偽善者ばかり。本当の正直者は、自殺したあの悪徳刑事かもしれません。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 2点(2008-12-11 19:44:04) |
64.わかってるんです。非常にクオリティの高い映画だってことは。でも期待しすぎて見たことと、自分の感性が最後までついていけなかったことが残念です。この映画が分かるようなナイスガイになったらまた見たいです。 とりあえずデンゼルワシントンがカッコよすぎました。リッチーよりもフランク応援しっぱなしでした。 【赤紫】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-28 21:57:46) |
63.《ネタバレ》 「ゴッドファーザー」とシドニールメット監督の作品を足して、2時間半におさめた感じの映画。自分的にはすごく満足。久々に骨太の「男」の映画を観た。リッチーについていく仲間がみんな汚いおっさんばっかりだとか、153キロの球を投げるフランクの親戚がフランクに憧れてて仕事に加わるとか、映画的に楽しい個性をそろえてたのが嬉しい。でも2大個性がついに同じ画面にはいって、ぶつかる場面はちょっと緊張感が足りなかった。そこがちょっと残念。 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-14 21:19:38) |
62.《ネタバレ》 冒頭から引き込まれました!デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの豪華な2大スター共演!長尺でしたが常にハラハラしながら見れました。フランクとリッチーが直接関わることが少なかった点がちょっと残念だったかな…。自分が逮捕した人を弁護するなんてスゴイなぁ。 【エムシュー】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-11 22:32:09) |
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61.《ネタバレ》 印象的なのは、デンゼルとラッセルが初めて対峙する教会前のシーン。バックには教会から流れる聖歌が聞こえ、二人は無言の会話、なかなか良いシーンでした。実話ということで、あまり派手な展開は期待してませんでしたが、それなりに楽しめました。ただ、二人を丁寧に描こうとするあまり、周囲の人物が希薄で深みに欠けた印象。 【ポテサラ頂戴】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-26 12:08:27) |
60.二時間半の長尺ですが、場面やカメラの切り替えでコロコロ変わる画面と、硬派な完成度の高さもあって、それほど退屈させられることはありませんでした。よくあるギャングモノほど血なまぐさくなく、ビジネスライクにドラッグを流通させていくギャングと言えないようなスマートなやり方には感心。 ただ、主演・脇役陣含め、人物像にはスポットが当たらず、キャラクターが薄く面白味がありませんでした。特に敵役のデンゼル・ワシントンには大物のオーラや手ごわさが感じられなかったのが残念(ラッセルと役どころが逆の方がしっくりきそうな…)。後半の展開はなかなか熱かったですが、個人的には全体的に渋すぎたかなと。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-10-12 01:01:15) |
59.まず、これは男性が好む映画だなと感じました。とにかく前置きが長い、いつになったらラッセル・クロウとデンゼル・ワシントンが顔を合わせるのかとジリジリしたけれど、二人が出会うまでを交互に丁寧に描いているのね、だから飽きない。 時代設定が70年代なら作風も70年代なの。いつお風呂に入ったか分からないような、どうにもこうにも清潔感のない刑事たちと小ざっぱりとダンディなギャングに悪徳警官たち、いいですねーこういうの。 あの年代の映画によくあったじっとりとしたアツさを感じる映画です。リドリー・スコットのこんな映画は初めて観た気がします。実話をもとにした、俳優と製作者のセンス、力量でみせる久々の映画といっていいのじゃないでしょうか。 男同士の対決といったらマイケル・マンが浮かぶけど、あっちはあくまでも理想の男ならこっちは等身大の男同士の対決という感じ、だから憧れはないけれどリアルで説得力があるように思います。 ラッセルのこういう役柄も初めて観た気がする、なかなかいいじゃないですか、益々好きになりました。正統派ハンサムで完璧な善人顔のデンゼル・ワシントンは犯罪者やクセのある役を演じるには見た目で結構損してる気がする。 あのハチャメチャな「バーチュオシティ」も思い出しました。共にオスカー俳優となっての共演はなんか感慨深かったです。 【envy】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-10-06 08:51:49) |
58.《ネタバレ》 特に滅茶苦茶面白いとか泣けるとか思い出に残るっていう映画ではないけど、丁寧でクオリティが高い! 出演のデンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの2ショットはさすがに格好良いです。 超有名の2人だけど組み合わせるとなんだか不思議で独特な空気がありました。 |
57.《ネタバレ》 作品の一貫した冷徹なトーンと、黒がしまった褐色の色調がとても格好いいです。盛り上がりに欠けるとか、アクションが足らないとか言う意見もありますが、この作品にそういうドンパチやサスペンスは不必要でしょう。そういうものが入って映画的になったら、この作品が持つ大人な雰囲気、あるいは全体に漂う切ない雰囲気は失われてしまう。実話ということですが、このフランク・ルーカスも実在の人物だそうで、彼が麻薬によって手に入れた資産の額にただただ驚くばかりです。仲介業者を通さず自身で直接東南アジアから買い付け、純度100%のどこよりも良質な麻薬をどこよりも安く売りさばく。扱っている品物がアレなだけで、その様相はまさにハーレムにおける資本主義の王なわけですね。ギャングなんだけど、スーツを着た、もの凄く商いの才を持つ人物。超リッチで家族も大事にしようと努めるフランクと、妻と裁判中の冴えない警官であるリッチーとの対比。フランクは仕事を奪われた仲介業者から妬まれ、リッチーは汚職まみれだった警官達から疎まれる。憎しみ、恨み、妬みが築かれたものを壊していく中で、最後に残ったのはリッチーの信念だけであった。善も悪も渾然ドロドロであるどうしようにない現実をリアルに描きながらも、彼の正直さ、正義の力がこれほどポジティブに訴え出るラストの説得力は、全てが創作のシナリオでは生み出せない実話ならではの賜物であると思う。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-28 01:08:54) |
56.てっきりサスペンス要素の強い映画だと思ったのですが、ドラマ要素の方が強いんですね。麻薬・汚職云々よりロバーツとフランクの生き方・・・人生の方がよく描かれています。若干肩すかしを食らいましたが2人の男の生き様には、なかなか興味深いものがありました。 ただこの映画良い所より悪いところが目立ち過ぎなのが残念です。上手く言えませんが、広く浅く・・って感じでしょうか。ドラマ部分もサスペンス部分も広く描いてくれているのですが浅いんです。そのため話は長くなるくせに展開が速くて、2人の男の人生もうわべだけ描かれていて内面なんか殆ど描かれていません。サスペンス部分も何が起きてるのか理解するまで時間がかかりました。フランクとロバーツの話がやたらと行ったり来たりするのも良くなかった。おまけに実話モノだから話が全体的に地味なんですよね。ちょっと「実話モノだから仕方がない」じゃ済まされないところがあったと思います。いっそドラマ部分かサスペンス部分、どちらかを切り捨てて片方により力を入れた方がスッキリして良かったかもしれないね・・なんて思いました。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-23 03:35:54) (良:1票) |
★55.《ネタバレ》 実話だそうですね。大物になったフランクルーカスのルーツは、腐りきった社会、悪徳警官への憎悪でしょうか。そして、仲間から疎まれながらも、その悪徳警官を否定し続ける警官、リッチーロバーツ。ラストは二人共通の敵ともいえた、トルーポ刑事を象徴とする悪徳警官を一掃します。原作は未読ですが、そうやって仕上げた監督は成功だったと思います。痛快でした。 【masacoco】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-09-16 20:30:17) |
54.《ネタバレ》 Denzel Washingtonの存在感はさすが. New Yorkの街の感じが実によく伝わっているなぁと思ったらNew Yorkでロケしたとのこと. 観ていてちょっと"Year of the Dragon"を思い出しました. Denzel演じるFrank Lucasが運転手から成り上がっていった過程をもう少し見たかった気もしますが, 映画としてはかなり楽しめたので8点. 【RTNEE USA】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-15 01:21:37) |
53.《ネタバレ》 悪なんだけど真黒じゃない役がデンゼルにピッタリでした 【osamurai】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-12 13:10:58) |
52.《ネタバレ》 思うに、この物語の見所は二つある。 一つは己の信じる道を行く、ルーカスとロバーツの生き様の対比。二人は昼と夜のように正反対の世界に生きているが、常識を破り自分の力で道を切り開いていく強い信念の持ち主であるという点ではよく似ている。 二つ目は汚職警官の告発に際して、その対照的な二人の間に芽生える不思議な絆だ。ルーカスは凶悪な犯罪者ではあるが、その根底には貧困と人種差別、腐敗した警察機構といった社会の歪みへの怒りがあり、裏社会のトップに立つことでハーレムに一定の秩序を与えようとする意識があった。そのためロバーツが内部告発の手助けを持ちかけたとき、ルーカスは初めて警官に対して、共感と、敬意を覚えた。このとき、対照的な二人の生き方が初めて重なる。 しかしリドリー・スコット監督がこの感動的な物語を、100%完璧に表現できているかというと、残念ながら全然そうではないと思う。これがテレビのドキュメントドラマだったら文句はいわないが、多少のお金がかかっているというだけで、それ以上でのレベルではない。 脚本は確かに悪くはなく、テンポの良さもあって長丁場も飽きさせない。しかし、それだけだ。きれいにまとまっているだけで、目に焼きつくような場面もなく心を打つような台詞もなかった。フランクにしてもリッチーにしても、人物像は伝えているが深い内面まで踏み込んだ描写が致命的に少ない。話が平坦なのは実話だからではなく、焦点が定まっていない脚本と演出の問題だ。さまざまなエピソードをそつなくまとめるだけでは、原作のダイジェストにしかならない。展開はスピーディだが、その分観た者の胸に響くような重みは失われてしまった。 冒頭の処刑場面は、過激ではあるがありがちで、しかもほとんど内容のないエピソードだ。あのインパクトだけのつまらないプロローグが、この作品の中途半端さを表しているように思う。手堅く話をまとめただけで傑作ができるわけではない。この物語にしか込められないテーマをしっかり伝えようという意識があれば、不用意に平凡なエピソードを使ったりはしないはずだ。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-10 19:40:58) |