6.《ネタバレ》 轟音とともに落ちてきた脚、痙攣する身体、抱き止める刑務官。
見ていて吐きそうになった。
死刑囚って、当然自分の死期にすごく敏感で、
刑務官のちょっとした所作で、自分の刑の執行を悟るらしい。
若い刑務官のまぬけな一言は、彼の頭の中で警報として鳴り響いた。
だから彼は試したのよ、突然音楽を聴きたいだなんて言い出して。
そして、刑務官たちの反応は決定的だった、「執行命令が出てる」。
ここで論ずる事では無いかもしれないけど、私は「死刑」に反対では無い。だって、
『一人の命を奪った程度で、加害者の命を奪う理由にはならない』なんて変だもの。
別に、加害者の命よりも、被害者の命のほうが重いなんて言わないけど、
せめて平等に扱ったほうが良いんじゃないの?
まぁ、尊属殺人は別だけど。愛情に包まれて育った人は、人を殺さないしね。
それにしても、あの死刑囚(=西島秀俊)、
うっかり同情しそうになる位の表現力だったわね。
悪いけど、刑務官の話はぶっ飛んじゃったわよ。
私は「死刑に反対」する人たちに、もっと戦って欲しいと思うわ。
もしかしたら私も論破されるかもしれないしね。