4.どこか懐かしさを感じるような、1950年代頃のラブコメを思わせるようなタイトルバックから物語がスタート。
ウディ・アレンが得意とするような、それぞれの関係は複雑だけど小ぢんまりとした人間ドラマです。
男2人、女2人。4人の主要登場人物の相関図は結構ドロドロしていて
どこかで見たことがあるようなそれぞれの関係性ではあるのですが、
誰も感情的に声を荒げることも険悪になることもなく、登場人物の誰もが大人で一貫して落ち着いた空気が流れていく作品。
終盤は1人の女をめぐる親友の関係に、妻を毒殺しようとしたことを後悔する男のちょっとしたサスペンスも。
「僕は親友の不幸の上に幸せを築いたのか?ーその判断はあなた次第。」
無念はあるだろうが結婚の付添人までつとめたその親友がこの問いかけの直後に、本作で彼が見せる一番の笑顔がその答えでしょうか。