47.《ネタバレ》 自分は独身なため妻も子供もいません。それでも想像するに、もし6歳まで育てた(6年間一緒に暮らした)子供が実は血の繋がりのない子供ということが分かったら天地が引っくり返るような衝撃があるに違いないと思います。ひるがえって物語の出演者たち、衝撃は受けているでしょうけど「えっ?その程度?」というレベルで違和感を覚えました。実際病院でそれを知らされたシーンも劇中表現されてなかったですが、そんな重要なシーンがなぜなかったのでしょうか。演技として表現するにはあまりにも難易度が高いからでしょうか。また、初めて血の繋がった実の息子に会った時のシーンもあたかも近所の子供に会ったかのような感じでした。ずっと離れていた血の繋がった実の息子に会うなんて、それだけで心臓バクバクで平常心を保つのは難しいと思うのですが。。両夫婦の葛藤とか確かにわかるのですが、なんか表面的な部分のみが表現されていて、血の繋がりの有無とかではなく、「親子」としての何事にも代えがたい「絆」の部分が欠けているように思いました。 【珈琲時間】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-02-08 11:12:43) (良:1票) |
46.《ネタバレ》 いろいろ考えさせられる映画でした。子供を持つ親ならなおさらでしょう。親とは?子供とは?血縁とは?どれも正しい答えはなく、それぞれの判断に任されるという現実。それにしても、銃で撃ち合いごっこをするシーンなんかみてると子供は、無邪気でいいなと思う。それがどうして年を重ねると、枠組みを作り、その概念のもとで判断してしまうようになっていくのかと不思議に思いました。映画のテーマとしては、「血縁」や「DNA」なのでしょうか。それとも、狼になった少女なのでしょうか。一体、人間の本能は何を求めて生きているのでしょうか。社会の枠組みや、倫理観なんて超えてほしいとも思うこともありますし。赤子を取り違えるという一つの過失から、普段考えることがないことを考えさせられる映画でした。 演出が、全体的に静かにできていて、とても見やすい映画でした。 【杉下右京】さん [地上波(邦画)] 6点(2015-02-08 02:39:54) |
45.《ネタバレ》 本当の子供とは血の繋がった子なのかそれとも共に過ごした子なのか、そしてどちらを選ぶのかを問う映画では決してなく、まさしくタイトル通り「父になる」、父とは何かを問う映画だったと思います。福山雅治はどちらの子にも失格の烙印を押され、父親の責任、意義、そして素晴らしさを子供達から学んだように見えます。こんな僕が父になっていいのか?でも、父になりたいと切に願う僕にとって胸を打たれるような映画でした。結局父とは何かは分かりませんでしたが、もしいつか我が子を授かう日が来れば生涯をかけてちゃんと我が子を愛せているのか、ちゃんと父として務めているかを、そして父になるとは?ということを自分の心に常に問うて生きていかなければと気持ちを新たにさせられました。 【うー】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-02-06 15:46:10) (良:1票) |
44.主役の福山さんが美しくカッコ良過ぎて、、、。前半のスーツで高貴で嫌味な感じは合ってたけど、後半の家パパが似合ってないったら、カッコ良過ぎて。ソファで眠る姿には心奪われてしまうし参る(←ファンではない)。作品としては是枝監督らしい自然体な作りで、私は好きでした。私自身は子供がおりませんが、ちょうど取り違えのドキュメンタリーを観たところだったので、感情移入もやや出来ました。もう少し幼い頃に解ればもう少しスムーズに交換できたかもしれませんね。福山さんが子供の立場も親の立場も担っていて重要なポストでしたが、美しくカッコ良過ぎて、、、(頭から繰り返し) 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-01-22 14:53:34) |
43.壊れたおもちゃを直してくれる父親ってサイコーやな。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-01-15 22:03:58) |
42.《ネタバレ》 はじめての週末交換によって野々宮マンションにやってきた野々宮実子リュウセイを囲んで、初めての本物の家族3人でのミズイラズの夕食。メニューはすき焼き(一方斉木家は餃子)。リュウセイは育ちが悪いから、箸を上手に持てないので、リョウタはさっそく箸の持ち方を指導しだす。まるで斉木家の卑しさを毒抜きするかのように。そのときのみどりの表情も見逃せないんだが、その日の夜、リュウセイはなんとbathで箸の持ち方を練習しているのだ。ひとりで。 僕がショックだったのは、リュウセイが箸を素直に練習していることの切なさよりも、この日の夜なのにリュウセイがひとりでお風呂に入っていたことだ。この時点で、子の交換が成功なんか絶対しないことを僕は予感させられた。 リョウタとケイタの木漏れ日の追いかけっこのラストシーンは、どうも僕には蛇足だった。無くてはならないシーンだろうけど、ちょっと福山カッコよすぎたか。衣装がキャンプ仕様であったが、似合ってしまっている。もっとダサダサのアウトドアで髪型ボサボサで無精ひげくらいのほうがいいだろう。イケメンの皮を脱いで汚れてこそ福山は父になれる。 いよいよ完全に交換することになり、両家族そろって河原遊びをする(そのときの集合写真が映画のジャケット写真になってる)。みどりと斉木妻ゆかりが、ふたりきりで散歩しながら会話しているシーン。この時の二人の会話と、ゆかりの行為に、僕はポタポタと泣いた。 【no_the_war】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2015-01-08 00:35:16) |
41.《ネタバレ》 どちらも悪くないし解答がでてこないストーリー。 嫌いではないです。子供が一番辛いですね。一番いいのは一年単位で田舎に遊びに行く的なやりとりが一番なのかなぁ。 【とま】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-12-29 12:36:01) |
40.《ネタバレ》 最近(2013年)、生まれて60年を過ぎてから病院で「取り違え」が生じていた事が話題になっていたので、いつか見たいと思っていたこの作品を見た。 個人的には家族に「血の繋がり」は関係ないと思う。 「家族」というのは一種の共同体。 例えば養子。 血のつながりが無くとも、引き取る側が「家族」、引き取られる側が「家族になりたい」と言うならそれで家族だ。 「サザエさん」というアニメがあるが、あそこに婿として磯野家に納まっているマスオという男がいる。 この男もサザエと出会う前は「赤の他人」だった。 それがサザエを愛し、子供をもうけ磯野家に迎えられた・・・。 このように家族とは「別の血を流す者どうしが心で結ばれる」事で出来上がるのだ。 そこに子供がいなくともだ。 サーカスなら曲馬団どうしの絆、村なら村ぐるみの絆・・・「人類みな兄弟」という言葉は当たり前の考えとさえ言える。 「義弟」やら「義母」ならいくらでもなれるワケだし。 ただそこに心の通い合いが無い家族は家族とは言えない。それだけは確かであろう。 だ今回の件は事情が少し違う。 「親は誰?」という話。 産みの親が亡くなっているなら育ての親の元でそのまま暮らせるが、今回は産みも育ても健在と来たもんだ。 実にありふれたテーマ、実にシンプルかつ複雑な話。 親の心と子の心の違い。 男と女の心の違い。 そこら辺をシビアに描いたからこそ、この作品は評価されたのだと思う。 むしろこんな時代だからこそ、改めて普遍的なテーマに挑んだからこそ良いのだ。 一番良かったと思うのが、子供が産みの親の家に「戻る」というところだ。 親にとっても子にとっても複雑な心境、居心地と嫌悪感、ただそれが慣れれば・・・。 ラストの「父になった」結末は中々考えさせられる幕引きだった。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-16 21:38:33) |
39.《ネタバレ》 子供がもうちょいかわいければ・・・。 なんだかどっちの子も好きになれず感情移入しづらかった。 まあ人の家の子なんてかわいくないか。 という、客に感情を沸かせるのすらも演出なのかも。 そんな状態で子供を交換して育てていくんだもんなぁ。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-11-13 20:49:36) |
★38.《ネタバレ》 野々宮家、斉木家どっちも当たり前に存在する家族なんですが、中心は野々宮家ですね。 母親同士はお互いの気持ちが理解できるので日増しに仲良くなっていく、しかし父親同士には対抗意識が見え隠れするんですね、特に野々宮父は子どもウケのいい斉木父がおもしろくないような感じです。 細かいことは気にしない環境で育てられ妹弟のいるりゅうせい君は自分の意思をストレートに出します、「なんで?」攻撃がよかったですね。ファミレスなんかで走り回るタイプです。 野々宮夫婦はりゅうせい君に好かれようとなんか無理してましたね。 「ミッション」と言われ素直に親に従う聞き分けの良いけいた君ですが、斉木家に行くのもお受験もピアノもパパに喜んでもらいたいからなんです、自分が好きでそうしたいからじゃないんです、かわいそうに。。。 どっちのお父さんも普通にいいお父さんですよ、ただけいた君は親に本音を晒さないので、父親としてはどこか隔たりを感じていたのかもね、そういう子供にしたのは自分なのに。 取り違えが判明した時の「そういうことだったのか」は思い違いです。 飛び出していったけいた君、初めて親に見せた反抗、抗議でした。
子どもを交換?何バカなことしてんのとずっと思いながら観てました、病院側の「取り違えの場合みんな交換します」ってあれはその場しのぎのいい加減なことですね。 これは子どもが親を成長させたハナシでした、子が親を育てるです。 子どもたちを交換するか否かがテーマじゃありません、とんでもないトラブルの中で野々宮父が父親に成長していくのが この映画のテーマです、だから子どもをどうしたという結果の無いラストなんだと思う。
子役がいいですね、大人も顔負けのなんかやたら演技の旨い子役じゃなくてよかったです なんといっても両家の設定と人物像やディテールの妙ですね、よくここまでリアルに描いたものです。これが高得点の理由です。 パジャマの上からきっちりハラマキだし、「バンドエイドのこと絆創膏て言うんだよ」はサイコーです。 【envy】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-08-27 15:54:51) |
|
37.《ネタバレ》 福山パパは、はっきりいって悪役です。金持ちで、エリート社員で、貧乏なご両親に対して常に上から目線で、悪徳弁護士と手を組んで、子どもを金で買おうとする、最高級のクソ男です。それに対してリリーパパは常に子供たちから愛されている。だから私はリリーパパには興味がない。やはり人間性が破壊されている福山パパに興味が湧く。福山の子供時代、突然母親がチェンジする。「俺はお前を母親と認めるつもりはない」←これは子供の立場からすれば正論だ。しかし今度は自分が突然チェンジする父親になる。新しい子供は憎々しい目で福山パパを睨む。「俺はお前を父親と認めない」という目だ。まさに因果応報!ここで福山パパは母親に電話をかけ、子ども時代の自分の態度を謝ろうとする。子供の人生を振り回す身勝手な親は死罪に値する。トラウマは一生付きまとう。子供が親を憎む権利は日本国憲法で保障されるべきである。しかし、親だって人生に振り回されながら生きている。被害者なのかもしれない。世の中はリリーパパのように子供から愛されるパーフェクトな父親ばかりではない。そう思うと勝ち組の福山が負け組に見えてきて応援したくなってくる。1つポイントがある。ケイタはひそかにカメラで福山パパをたくさん撮っていた。それを見てなぜ福山パパは泣くのか?彼は我が子から愛されていたことに気が付いたのだと思う。何を今さら、と思うかもしれない。しかし、幸せとは失ってから気が付くというのが人生のセオリーである。これが真の人間の姿だ。ラストはどうなったか?「時間」が勝ったのか?「血」が勝ったのか?子供を返すのか?返さないのか?くだらないことだ、事実(オチ)しか興味がないなら新聞で確認しろ。「物語」では結論は重要ではない。福山パパが、自分の愚かさに気が付き、悩み、暗中模索の中、前に進み、そして父になる、物語の本質はそこにある。私は福山の演技を非常に高く評価する。紛れもなく素晴らしい作品です。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-08-12 20:19:36) (良:3票) |
36.《ネタバレ》 建築、受験、ハーマンミラー、性格。重なる部分がこれだけあれば、心に響くに決まってる。 |
35.《ネタバレ》 何をお願いしたかなんて怖くて聞けないよ普通。単純に考えても6年の思い出作らないと対等になれないと思う。あの安っぽい展開でかなり落ちました。野々宮家は陰気で寂しい。急に子供と銃ごっこで遊ぶ場面入ってくるけど、とってつけた感じで自然な流れが見えてこないし、あの家にはそう簡単に懐けないでしょう。「血のつながりを選択したけどうまくいかなかったので、やっぱり育てた子供返して」みたいな感じがして、いやーな感じがしました。最後のあんなセリフくらいで許す気になれるもんかなぁ~? 野々宮家はなんだか両方失いそうな感じしかしないんですけど…。いっそ「貧乏だが人情バッチリで楽しい家族」と「ドライだけど金持ちで欲しい物いっぱい買ってもらえるルンルンな家」みたいな対比見せて欲しくなってしまった。だって野々宮側は向こうに勝つにはそれしかないじゃん。すげー美味しいもんいつも食わせたり、斎木家じゃ買ってもらえないようなオモチャたくさん買ってやったり、斎木家では連れて行けないようなアミューズメントに連れて行ったり…そういう場面があまりないのが嘘くさい。 【2014/8/6追記】子供の立場に立ってみました。僕なら多分大きな人間不信の傷を負ってしまうと思いました。忘れる歳じゃありませんし。とくに野々宮家にいた育ての子だったら十代のどこかでこの大きな傷を堰き止めてたものが耐えきれずに壊れて、人知れず(あるいは信頼できる誰かのそばで)大泣きして、大反抗か、カウンセラーかセラピストのお世話になるかも。それから、事実を知った時、僕は6年間育んだ愛情なんてものは泡のように消えて捨てられることもあるのだという不安が拭えないだろうし、それによる対人関係のイビツさもきっと生じるでしょう。いろいろ調べて看護婦の悪意を知ったら、ゼーッタイ許さないし、いかなる手段を用いてでもあの女を不幸のどん底に陥れようとすると思います。酷いことをする人間が苦しまず、酷いことされた人間が大きな歓びで報われないのは、やっぱりイヤです。6点から4点に下げさせてもらいます。子供には酷な事実として伏せてしまって、結果子供の気持ち無視して大人が勝手なことするくらいなら、事実を話して子供の気持ちを尊重する方が酷じゃないかもと思えてきました。 【だみお】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-07-15 22:19:43) (笑:1票) |
34.《ネタバレ》 血か、はぐくんだ時間か。子供が生まれた時から親になるのではなく、子供に親にしていってもらうんだ。父が出した結論は共感できます。ただ、本当につらいのは(子供たちが)これからなので、少々消化不良で一面的かと思う。 【ラグ】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2014-07-13 21:01:33) |
33.《ネタバレ》 とても話題になったこの映画を遅れてみる機会があってとても良かったです。 福山さんはこういった機械的?少し冷たい理系の役が上手いですねえ。 それよりリリーさんと真木ようこ、いいなあ。 子どもたちも好演です。 血と育ち・・永遠のテーマだと思うけど、これはそこに「取り違え」があるので 一筋縄では行きません。 良かったのは良かったんですけど、家庭的でざっくばらんな家庭が子供には いいんだというメッセージがちらついたのは少し一方的見方かな、と感じました。 実話?にしても・・です。 【AKO】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-05 14:55:00) |
32.《ネタバレ》 凄く良い映画ですね~。まずなによりも脚本が素晴らしい。血を選ぶのか、これまでの時間を選ぶのかって、正しいとか正しくないで判断出来ない、正解のない、割り切れないテーマを持ってくるわけですから。そんでまたそのテーマが人類普遍なもんだから、外国で好評だったのも頷けます。福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー、みんな良い演技してたけど、でも子供たちの演技が一番素晴らしかったかも。とっても自然で、真に迫ってました。印象深いシーンは多いけど、カメラに撮影された写真を発見して涙ぐむシーンがやはりぐっときました。丁寧で、そして1シーン1シーン丁寧に撮られていて、ハード的にも巧かったですね。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-06-30 21:55:47) |
31.《ネタバレ》 多くは語りませぬが、父親失格の私からすれば・・・ 色々身につまされる思いにさせられた良き映画でした。 『そして父になる』なら上々で、『そして父になりたかった』いや、今からでも『そして父になれるかな?』なんて自問自答し涙して鑑賞し終えました。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-06-28 15:18:33) (良:1票) |
30.なかなかの良作でした~ 期待通りでしたね~ 今まで、有りそうで無かった、題材(ストーリー)..下手をすると、とんでもなく駄作になってしまう可能性だってあるのに..物語として、とても上手く創り上げています..上手く料理したな~ って感心します..アイデアと脚本の勝利!ですね..キャスティングも、絶妙でした~ すばらし~! 福山雅治の息子(子役:二宮慶多)が、若干、芝居ヘタだったかな..そこが悔やまれる..監督は、物静かに淡々と日常を描く、ヒューマンドラマが得意のようですね..以前 観た「歩いても・・」は、小津安二郎系 そのものでした..次作を期待しています... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-06-21 18:35:16) |
29.どちらの子供もかわいく見えなかたので、感情移入できませんでした。結末もどうなっているのか? なんか腑に落ちません。 【紫電】さん [ブルーレイ(邦画)] 3点(2014-05-27 21:13:47) |
【黒ネコ】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-05-11 18:41:20) |