13.《ネタバレ》 ドイツサッカー黎明期のお話。新しいことや物事の始まりというのは若い世代のエネルギーととても相性が良いもの。本作もサッカーにハマっていく十代の子たちの生き生きした群像が魅力的でした。 19世紀のギムナジウムはクラスの中でも家格の階級が歴然とあり、いじめの標的になるのは労働者階級の子。でもサッカーのゲームにあっては彼はクラス一の活躍を見せ、皆の心の障壁が取れてゆくくだりは青春モノの定番の流れであっても感動します。 権威的な教師陣を相手に互いをかばいあう。サッカーを通してここまで心の成長を促したコッホ先生は教師の鑑ですね。 海の向こうの時代劇は当時の街並みや風俗、考え方などが紙の資料集よりもリアルに伝わってくるので好きです。あ、この頃のドイツってイギリスが発展してるから内心面白くないんだな、とかスポーツの概念が固まるまでは体育って「鍛錬」なんだな(ドイツっぽい)とか。 ・・にしてもドイツ人といえばダニエル・ブリュールのキャスティングは正直そろそろ飽きてきました・・。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-06-27 22:33:36) |
12.《ネタバレ》 わざとすっ転んで「痛いいたいイタイ」する女々しいヤツが幅を効かす中で、一丸となって「前へ!」突き進むドイツサッカー大好きな身にとって、その成り立ちを知ったのは有意義です。王道の学園モノの展開で悔し涙が流れ、ボーンシュテッドのクロスからハートゥングのヘッドに身を乗り出す。無理筋を押さえ込まれた熱い作品です。 |
11.ひと昔前によくあった日本の学園ドラマのドイツ版という感じ。勧善懲悪型で、一部の生徒に紋切り型の役割が与えられ、その他大勢は没個性で画一的な動きしかしない。その底の浅さにより、見ているうちにだんだん冷めてしまいました。ひねくれた見方をすれば、別に「コッホ先生」がいようがいまいが、時代の趨勢的にドイツにサッカーが普及したことは間違いないわけで。せいぜい早いか遅いかだけの違いでしょう。 と思ってwikiを見たら、ますます冷めました。いったい何を見させられたんだと。脚色にもほどがあろうと。 ただし、19世紀ドイツのイギリス観が垣間見えた点だけは収穫でした。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-04-10 03:20:14) |
10.《ネタバレ》 何とも実直でストレートな作り。かつての日本の学校ものドラマを見ているようです。こういう作品はそれだけでいいのですが、ただいくらサッカー導入の話だからといって、サッカー「だけ」だと、あららそれだけ、と思ってしまいます。最初はサッカーで英語を学ぶという口実(?)だったはずですから、英語教師である以上そこはもう少し描写すべきだったし、また一番大事なフェアプレーやチームプレーについても、生徒がそれをきちんと学んだことを表現してほしいところでした。「ベルリンに電報」作戦が発覚したときのかばい合いのくだりみたいなシーンがもっと欲しかったです。あと、使用人の彼女は、画面内で可憐に目立っている割には、あまり活用されてなかったような・・・。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-04-03 02:20:24) (良:1票) |
★9.《ネタバレ》 ドイツ人と日本人、共通するとこがあるなとなんとなく感じた映画でした。 新任のフェアプレーを掲げる先生と抑圧的な教育を受けている生徒たち、サッカーによって絆が結ばれていくのは大変良いですね。 しかし現実は、プロイセンとか戦争とかでドイツ帝国を築き、そして人類史上最悪のヒトラー・ナチス・ホロコーストへと続くドイツなんですよねぇ。 どうしてああなった?と思いながらこの映画を観てました。コッホ先生が何度か口にする「フェアプレー」という言葉がなぜか重く感じられたのでした。 あの時代、大英帝国はヨーロッパでの存在感はやはり絶大だったんですかね。英語のThの発音ができないと笑われるとか言ってるのにはこっちが笑ってしまいました イギリス発祥のサッカーはドイツ各地で禁止されていたんですね、バイエルンでは20世紀になってやっと解禁されたとか、バイエルンですよ、びっくりしました。ドイツサッカーの成り立ちの一部分を知ることができたのは有意義でした。 ダニエル・ブリュールは好きな俳優です。
日本では卒業式の「蛍の光」ドイツでは歌詞の意味が全くちがうのね、 もう1曲歌ってるのはドイツ帝国の非公式国歌らしいけど、イギリスのアンセムと同じメロディていうのにもびっくり仰天しました。 いろいろ知ることができたわ。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-04 16:11:11) |
8.《ネタバレ》 『スポーツもの』というよりは、スポーツを題材とした教育ドラマといった趣。実話がベースなので、心揺さぶられるほどのドラマはなし。でもサッカーを通して子供たちの諍いがなくなっていく様子、サッカーにはまって一人一人が精神的に自立していく様子に元気がもらえます。 で、良い映画なんですが、こーゆー作品にしては、気になる点が多々あり。 まずハートゥングのいじめ。これが結構陰湿。で、その発覚はなし。当然お咎めもなし。のこぎり事件の濡れ衣もそのままだし、靴事件もそのまま。そーゆーのを放置されると、ちょっともやもやします。コッホ先生が来たことで、いじめられっ子のボーンシュテッドのいじめの環境が変わっていく過程が、少しでも良いからほしかった。 正直コッホ先生は『サッカー』と『子供たちにサッカーをさせること』にしか興味がないように見えます。『ばれたら退学になる』と言ったボーンシュテッドに対し、『ばれるわけがない』と言ったのにはびっくりする。 結局はサッカーでクラスに絆が芽生え、物事が良い方向へと動いたけれど、偶然の産物に因る部分が大きい。視察団が来るきっかけを作ったのは生徒たち。ラストの逆転劇は、友人イアンの来訪によるもの。肝心なところでは、何かしているようで何もしていないコッホ先生。彼にそこまで魅力を感じきれなかったのが正直な感想です。 使用人の女性は仕事をクビになったまま。ボーンシュテッドは何も悪くないのに、退学になったまま。結局この2人がこの後どうなったかわからないまま雰囲気だけハッピーエンドで幕が下りちゃいました。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-09-15 17:18:04) (良:1票) |
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7.服従と規律の教育に扇動、ナチスの蕾を見てしまったような気持ちにさせられますが、アンフェア―な権力者の抑圧をみんなで跳ね除ける展開はとても爽やかでした。 【ProPace】さん [地上波(字幕)] 7点(2019-05-27 23:13:09) |
6.良い映画なんだろうけど、物語の起伏がなく盛り上がりに欠ける。 最後、生徒たちの結末が分からないので消化不良な感じ。 【miso】さん [地上波(字幕)] 5点(2019-05-08 00:31:33) |
5.つまらなくはないんだけど、展開が読めてしまって そこまで楽しめなかった。ドイツってやっぱり日本に似た抑圧的な社会なんだなあと再認識。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-03 08:51:49) |
4.ある種の類型的な映画だが、これがやはり心地よい。 コンラート・コッホという人物は知らなかったが、ドイツでは有名なのだろうか。 それにしても、バイエルン地方が1927年までサッカー禁止だった、というのはかなり意外。 【simple】さん [地上波(字幕)] 6点(2019-05-01 10:52:13) |
3.ドイツで、サッカーの父 と言われている コンラート・コッホ を描いた作品..かなり期待して観たのですが..脚色しすぎかな..特にラストがやりすぎ、いただけない..残念... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-12-31 15:02:10) |
2.今でこそドイツはサッカーの強豪国だけど、こんな歴史があったとは大変な驚きだ。器械体操を取り入れたドイツ体操が幅を効かせる中、学校教育にも服従精神が貴ばれていた。それに風穴を開けるような英国の自由主義。実在の人物コンラート・コッホはサッカーを通して、フェアプレーの精神、チームワークの大切さを教えていく、心温まる実話である。青少年の健全映画として申し分ないのだけど、実力者の息子フェリックスと労働者階級の子ヨストが同級生にとても見えないほど違いすぎること。このほかにも極端すぎるところがちょっとひっかかった。 サッカーがボール蹴りゲームになっているのは初期の時代だから仕方ないけど、それで英国と勝負になるのだろうか。それとまた日本では「蛍の光」は日本では別れの歌だが、「オールド・ラング・サイン」は旧友と再会し酒を酌み交わすといった内容の歌なのだ。 【ESPERANZA】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-07 16:14:20) |
1.とても清々しい作品でした。ダニエル・ブリュールはこういう役が似合いますね。 観た後にミヒャエル・ハネケの「白いリボン」が思い浮かびました。 時代背景は違いますが、ドイツ人気質がわかる映画で見比べると興味深いです。 【トトット】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-18 08:32:50) |