7.《ネタバレ》 マーク・ウォールバーグとラッセル・クロウの共演という事で、楽しみにしていた本作。
始まってすぐに
「あれ? これってもしかしてラッセル・クロウは悪役?」
と気付いてしまうような構成だったのは残念でしたが、それを補って余りある魅力的な演技を見せてくれたと思います。
悪役としての貫録もたっぷりだったし、逮捕後の見苦しい捨て台詞も最高。
むしろ主人公よりもオイシイ役だったかも知れません。
「アルコール中毒」「恋人との不仲」に関しては、中盤以降あまり必要性が感じられず、残念でしたね。
むしろコレらの設定がある事によって
「どうせなら逮捕されて刑務所で酒断ちし、彼女とも別れた方がスッキリするんじゃないか」
と思えてしまい、主人公の最後の選択における「自己犠牲」的な意味合いが薄まっているようにも感じられました。
そんな中で癒しとなっているのは、主人公の助手であるケイティの存在。
大物俳優が多い作品の中で、彼女は初めて見る顔だったという事もあってか、とても新鮮な印象を受けましたね。
可愛らしい彼女と、出所後の主人公が無事に再会出来た事を願いたいものです。