うつしみのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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うつしみ

[ウツシミ]
1999年上映時間:108分
平均点:5.50 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
公開開始日(2000-12-16)
ドラマラブストーリーエロティック
新規登録(2011-09-27)【3737】さん
タイトル情報更新(2013-06-24)【イニシャルK】さん
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監督園子温
キャスト鈴木卓爾(男優)
荒木経惟(男優)
麿赤兒(男優)
脚本園子温
撮影園子温
美術西村喜廣
編集園子温
あらすじ
〝 うつしみ 〟って何だろう ‥ って難しいことは、いいじゃないか。とにかく女子が 走る 走る! ツラれてしまって おでん屋の男も走る!走る!! 合体目指して 走る!走る!!
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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6.《ネタバレ》  間違えてメイキングビデオの方を再生してしまったかと、思わず確認してしまいましたね。
 そのくらい型破りというか、メタフィクションな作りでした。

 扱っているテーマがテーマなせいか「物凄く凝って作られたマニア向けAV」という印象もあったりする本作。
 さながら「走る」という行為に性的昂奮を覚える人達の為に作られたかのようでしたね。
 主演の二人を追いかける際に、ドアを開けるカメラマンの手が映り込む演出や、クライマックスにおける農薬散布のような「血しぶき」表現など、少々やりすぎではないかと思える部分も幾つか。
 画面が「手ブレ」の状態になってしまう事が多いのも、それが苦手な自分としてはキツかったです。

 けれど、それ以上に力強いメッセージ性には、大いに背中を押されるものがありました。
 実に分かりやすくて恥ずかしい表現となってしまいますが「観た後に自分も走り出したくなる映画」だなぁ、と。

 途中、二人が勢い余って家屋の窓を突き破ってしまう件などは「あれ? もしかしてコレって脚本通りじゃなくて、アクシデント?」と思わせるような迫力があり、好きな場面。
 一方で「コーヒーカップが云々」「花瓶が云々」というメッセージに関しては、それ単独ならば詩的で良い言葉だと思うのですが、ちょっとオシャレ過ぎて、映画のメインであるはずの二人には似合っていないようにも感じてしまいましたね。
 そのミスマッチ感こそが良い、と捉える事も出来そうですが、自分としてはもっと飾らずに突き抜けて欲しかったです。
 とはいえ、考え付いた「良い要素」を、何でもかんでも詰め込んでしまうのが監督さんの魅力なのでしょうから、そこは譲れない部分なのかも知れません。

 女性にとって走る事は現実、男性にとって走る事はロマン。
 終盤にて、そんな両者の違いを描いておきながら、二人が別れるでもなく、ちゃんと結ばれる事で終わる形だったのは、とても好みでした。
 この二人、当初は女性側が男性側に片想いしていて、必死にアプローチして追いかける展開だったのに、終盤にて関係性が逆転する辺りなんかも興味深い。

 「愛のむきだし」や「地獄でなぜ悪い」など、好きな品々が多い園子温監督作品。
 観賞後は、また一つ、好きと呼べそうな映画が増えてくれて、嬉しかったです。
ゆきさん [DVD(邦画)] 6点(2016-05-23 12:19:53)
5.『自転車吐息』には全く付いて行けなかったが、本作はまあそこそこ見れたかなと。何より園監督らしさが爆発しているので、ファンならば必見と言えよう。監督が思い付いた事を勢いだけで撮ってしまったらエライ事になってしまったという感じ。もはや整合性や、映画としての体すらも成していない。字幕で色々メッセージも出るが、一体何を訴えたいのか常人には理解が苦しみます。後半のぶっ飛び加減はシュール過ぎて笑うしかないだろう。コメディーなのかドキュメンタリーなのか、ジャンル分け不能の怪作。かなり実験的な内容なので園初心者には向いてませんのでお気を付け下さい。
ヴレアさん [DVD(邦画)] 2点(2014-10-25 16:58:20)
4.怪作。
 
なんじゃインディペンデント臭がえげつないぞ。と思っていたら怒濤の終盤に続く。
お金の加減もあって、クオリティこそひどいけどうつしみ、空洞とな、という監督の詩につながると感慨深い。
うーーーん。すごくいい映画だが、サラリーマンが平日に観る映画ではなかったかな…。
勧められなくもないが、勧める人とタイミングを考えると人に勧めることはないだろう映画。
おでんの卵さん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-13 00:00:56)
3.低予算ゆえに完成度は低いが、他のレビュアーが指摘するように「愛のむきだし」、そしてそれ以降の園作品の原型が垣間見られる作品だった。走る、というモチーフは「ヒミズ」にも通底し、性的衝動はやはり「愛のむきだし」、さほど残酷ではないが、ラストの血しぶきも「冷たい熱帯魚」的なスプラッタを思わせないでもない。そして時折挟まれる「言葉」は詩人でもある園の決定的ともいえるモチーフである。「コーヒーカップがコーヒーを待つように」空のコーヒーカップ。「花瓶が花を待つように」空の花瓶。そして博物館のハチ公の剥製。この言葉と映像のインパクトは衝撃的であった。「君を走らせていたのは現実で、おれを走らせていたのはロマンだったんだ!」という青年の悲痛な叫びも印象的。ところでさきほど完成度の話をしたが、この作品はむしろ荒削りにしようとする意図があって、園の本来の「面白ければなんでもいい」というアヴァンギャルドな意気込みが感じられれる。それはほぼゲリラ撮影(?)に見えるような路上撮影や、映画の台本読み風景の挿入、麿やアラーキーの一見関係なさそうな仕事の風景の挿入など、随所にみられる。一方で雪が敷いてあるシーンやコーヒーカップのように繊細な映像表現もあり、その荒削りさも意図的なものだということが対比的に理解できる。はなはだ表面的な分析にとどまったが、この作品の魅力はいわば原石を見られるところにある。
Balrogさん [DVD(邦画)] 7点(2013-02-22 09:55:37)
2.《ネタバレ》 全編に渡って詩的な台詞や字幕に溢れ、写真家の荒木経惟、舞踏家の麿赤児、ファッションデザイナーの荒川眞一郎、園子温の撮影準備風景などのドキュメンタリーが挿入されるなど、アーティスティック(…悪く言えば 変 )な作品となっている。
フィクション部分の役者の開き直ったような全力の演技や、愛・性などのテーマは「愛のむきだし」に通ずるパワーを感じたが、「愛のむきだし」ほど娯楽に徹底していなかったためあまり楽しめなかった。
eurekaさん [DVD(邦画)] 4点(2011-11-17 18:40:27)
1.〝いずれ走るしかない。今走れ。〟 っつったって ‥‥ 。(DVD発売時のコピーより) 
とにかく走る。女学生が走る!走る!! 思い立ったらすぐ走る。
ほんで走り出してしまったなら この娘どうにもこうにも止まらない。手に負えない。
一体どんだけ走んやねんて。(笑) 一体どんだけ健康女子やねんて。(笑)(笑) 
さあて、アホアホ劇場の始まりだ。 でも撮影場所ではちゃんと許可取ってあったんだろうか。その辺、要らぬお世話なんだが心配。取ってあったにしても周りはきっとむちゃむちゃ迷惑だっただろうや。全く迷惑な話だ。渋谷のハチ公前だとか交差点だとか。ラストシーンの田んぼとか。^ ^;  でもね、嫌いじゃなかった。むしろ好きだった。 その他、やはり監督が監督だっただけにへんてこりん作だったことは否定出来やしないが、DVDパッケージの前面のイラストはまんざらでもなかったかなって感じでした。イラストのような凛とした少女ではありませんでしたが。まあそのへんはご愛嬌ということで、大目にみてあげましょ。実物のほうはというと、元気一杯娘でしたね。良い女優さんでした。 でもこの方、この作品以降、調べてみても消息が掴めなかったんですよね。なんか残念に思えてしましたね ほんと元気一杯娘だったのに。 やっぱりあれかな 初っ端から全裸を晒してやり尽くしてしまったもんだで、伸びしろを見込まれずにあっさりと使用済みの烙印でも押されちゃったのでしょうか。どんなかな ちょっと残念だ。 以上、そんなこんなな風ではあったが、ここから愛のむきだしへとリンクしていってたんだなって事が存分にようく分かってしまった。ちょっとその点スッキリだ。
3737さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-30 23:58:06)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 5.50点
000.00%
100.00%
2116.67%
300.00%
4116.67%
500.00%
6116.67%
7350.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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