19.人の顔を見せずにてきぱきと設定を展開していく冒頭のあたり、小気味よい。「注意! 感受性を傷つける危険な部分があります」と出て注意を引きつける(期待させる?)悪趣味なユーモア感覚。字幕の効果的用法は、ゴダールゆずりですか。分解写真的カメラの回りこみ、ズームアップ、フェイドアウトして肉切り包丁のような低音がズン、などなど、いかにもフランスのエスプリって感じが横溢。話は、鬱陶しさへの耽溺とでも言うか、父と娘の危うい関係への耽溺ね。思い切って溺れ込むことでのみ得られる手触り。卑しめられるもの、馬肉・デブの女・テレビ活劇らの、なんらかへの復讐といった気配もある。少なくともこの馬肉は、現代社会が見たくないものの側に埋まっている。全編を覆うドローンとした色調。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-10-25 10:04:37) |
★18.「好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧」の最上位にランクされたので、観賞。ひきつけられる映像と興味深い内容だが、これだけで、高い評価をするほど、こちらの感性は高くない。しかし、この映画が、「好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧」の最上位というのは、どうもいばれない。とりあえず、カノンを楽しみにしよう。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-08-25 08:05:34) |
17.《ネタバレ》 ツタヤ新宿の棚に書いてあった本作の説明文が、 「観たら後悔する映画。責任持てません。」 だったので、ややビビリつつ鑑賞。 しかし、冒頭の馬を殺すシーン以外は特別にトラウマになる様なシーンはなし。 一人娘を溺愛する父親を軸に描いているが、40分という短編にしては、実によく出来ている。 無駄に長い映画が多い中、これは賞賛に値するのではなかろうか。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2009-07-27 00:23:28) |
16.全体を通して流れる「血」の臭い・・・・。大胆かつ効果的な展開。短編映画だが、内容は濃すぎるぐらい濃い。かなりエグいシーンはあったが、こんな映画今まで観たことが無かったため、感動に似た衝撃があった。「カノン」でも書いたが、万人に勧められる映画ではないよね。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-22 09:57:25) |
15.主人公の心情の変化を表現できていて、とにかく面白い。父と娘だけの閉鎖的な世界。とにかく、この環境にいればだれでも人間おかしくなりそうで、本当に怖いですな! 【ホットチョコレート】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-08-12 07:55:29) |
14.《ネタバレ》 最後の最後までとにかくペシミズムと憤怒に満ち溢れていて、胃に来ます、独白長過ぎ。警告場面もわざとらしすぎて苛つくし。孤独な父親に抱かれる娘、そこで最終的にうまく昇華されるかどうかは見る人による。 【Vanilla】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-19 13:23:00) |
13.次々と出てくる衝撃的場面。短編であるけど中身は濃い。緊迫感、臨場感。とにかく鋭く、そしてどれもリアルにみえてしまう。でもこの作品のつくりはホント恐い。 【アンリ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-23 22:16:28) |
12.カノン先に見ちゃったけど、なんだかいまいちな印象。カノンのほうがいいです。 【アンダルシア】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-30 03:39:28) |
11.《ネタバレ》 上映時間が40分と短編映画の今作。しかしその衝撃は長編に優るとも劣らない出来。映画冒頭、「感受性の豊かな方は鑑賞を避けて下さい」云々のテロップが流れる。その後一頭の馬が処刑されるシーン、馬の首元にサックリ刃が切り込まれ血を流しうずくまる。次の瞬間に主人公の男が馬肉を食べるシーンへ。その食卓で妻からの妊娠告白、出産、そして父と産まれた娘を残して妻の家出。この流れるような展開。ここまでで30分費やしても良いような内容を3分で説明してしまう。この一連のシークエンスで既に名作を予感させる。あと何気に馬肉がうまそうでした。 【カイル・枕クラン】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-07 02:48:41) |
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10.《ネタバレ》 馬のシーンは今までにないタイプだったのでちょっときつかった。 【海夫の夏】さん 7点(2004-12-22 17:37:18) |
9.この短い映画の中にギャスパー・ノエの非凡な才能と変態性がぎっしり詰まっている。 【モチキチ】さん 9点(2004-09-18 00:29:53) |
8.想像してたのとは違って楽しい映画だった。暴行中のお父さんの頭の中の声が、リアルで、面白かった。いつだか人を殺して砕く夢を見たけど、そのとき僕も声出さずに頭の中でいろいろ考えてた。お父さんの似てるなぁ~と思った。 【おでんの卵】さん 9点(2004-09-12 03:31:29) |
7.楽しめる人には楽しめるかも。私にはこれ以上でもこれ以下でもありません。40分の作品なので見てみる価値はあります。 【ゆきむら】さん 5点(2004-03-17 04:30:20) |
6.いきなり「警告!」そして衝撃映像にはっきり言って、ひきました。いくら時間が短いといってもこんな映像ばかり見せられたんじゃたまったもんじゃない。しかしその後はいたって普通に観賞できた。おそらく最初の映像のインパクトが凄すぎたせいだろう。実際、なかなか頭から離れてくれない。女の子が生まれ、胸が膨らむまでに成長する年月を、ブォン!という音と字幕を使うことで不必要なものをことごとく排除し一気に見せる。40分てのは凄い。個人的には絶賛の続編「カノン」より高く評価したいが、”「カノン」ありき”の映画なので評価が難しい。 【R&A】さん 6点(2004-03-05 13:57:48) |
5.アレックスでギャスパーノエ被害者の会になった僕は、またも災難に遭うことになるとは、でも今回は映画として観れた。「BOM!」という効果音で進む映画。カメラの急接近撮影は、アレックスの惨劇を呼び起こす。でかい字幕はかっこいい。屠殺シーンは映像的に貴重な気がする。無口な女の子ってなんだかそれだけでエロい。 (後日書き加え)カノンを観ました。この映画の続編という奴。カノンがとても好感でしたのです。そうすると、カルネの価値が自分の中でグーンと上がりました。なるほど、ギャスパーノエ、恐るべし。でもやっぱりアレックスは嫌だ。 |
4.初めから馬を切り刻むシーン。娘を溺愛する父親を描くのもギャスパー・ノエの世界だと思う。血の匂いがかなりする作品だけれど、とても印象に残り衝撃受ける映画だった。 【アンナ】さん 10点(2004-02-29 20:53:40) |
3.とにかく密度が濃い映画。全篇にわたる血の色と、恐ろしいほどの父の娘に対する奇妙で過度な愛情。性的なイメージとユーモアに満ちた衝撃的映像をたった40分の短編映画に凝縮させたのは凄い。 |
2.映画全体が血の色をしている。血は生や性、死、肉、縁、執念の象徴であり、この映画にはその全てが出て来る。この映画において馬肉屋はその全てを凝縮されたものの象徴として描かれる。そしてその物語はたった40分に更に凝縮される。必要なものは全て在り、不必要なものは排除された、完成度の高い映画。 【ひのと】さん 10点(2003-11-30 15:32:36) |
1.全篇にわたり血と肉が人間の欲望を浮き彫りにする。少女とオッサンの微妙な感じが余計にエロスを感じさせる。ただ警告は必要なのか?流れが止まってしまう気がする。soloさん、リクエストしたの忘れてました。お気遣い無く(汗) 【亜流派 十五郎】さん 8点(2003-11-14 00:29:52) |