1.《ネタバレ》 戦争の非情さが痛いほど伝わってくる重い映画だった。
戦争の悲しさや無常感を描いた良作は他にも多々あると思うが、それらに決して劣ることのない出来だと思う。エイブリー演じるアンソニー・ホプキンスの言葉一つ一つが痛切で心に重く焼きついてしまった。本作のタイトル通り、国境を境にしてそれを鏡に見立てたサブプロットも興味深い。
途中で出てきた自転車の集団や羊の群れは一体何を意味していたんだろう・・・。
ちなみに、原題The Looking Glass Warの“looking-glass”は鏡という意味で、mirrorよりも上品な言い回しだそうだ。※