1.この『逢う時はいつも他人』! カーク・ダグラス!! キム・ノヴァク!!!というタイトルとクレジットだけで、観る前からいろんな想像をしていたためか、実際にみはじめたときにはすでに(私の中で)物語が終わっていた(トホホ)。どうってことないダブル不倫の話なんですが、両者ともどもお互いに何処に惹かれたのかわからないのですよ。まぁ、カーク・ダグラスとキム・ノヴァクが出てきただけで恋に落ちる理由になるといえばなります。二人が逢瀬を重ねるのは決まって海辺。そして建築家であるカーク・ダグラスの依頼主は山の中に家を作ります。依頼主の小説家は本が売れて成功しているんだけれど、生涯の伴侶には巡り会えていない。山に家を建てたということで、きっと、落ちつける“家”というものを見つけたいということになっているんでしょう……というのは深読みのしすぎかな。とにもかくにも、見つかるか、見つからないかとかあんまりドキドキすることもなく(一応、本人たちは焦ったり、ばれたりでそこそこいろんなことはあるのですが)、淡々と流れるBGMのような映画でした。ただ、カーク・ダグラスのアゴの窪みネタがとりあげられているので、そこんところがポイントにはなっています。