5.1963年11月22日。夫であり合衆国大統領であるジャック・ケネディがダラスで銃弾に倒れた直後からの妻のドラマ。
当然ではあるのですが、作品は終始重く暗い空気に包まれる。
暗殺事件直後からのドラマと、そこから少し経った後のインタビューの再現が交互に挿入される。
悲しみに暮れる妻と、子ども達の姿。まだ幼い、駐日大使も務めたキャロラインも登場します。
一方で、強気な姿勢を見せながらインタビューを受ける姿は全く異なった印象を受けます。
意識して2つの姿を交互に見せようとしたのだと思いますが、伝記モノとして、彼女をどう伝えたかったのだろう。
もう1つ挿入されるのが暗殺事件前のTV番組で、笑みを浮かべホワイトハウスを案内する彼女を捉える当時のアーカイブ映像。
今となっては貴重な映像資料だと思いますが、ここが本作で最も印象的な彼女の姿でした。