★19.犯罪者、被害者一家、官憲、それぞれの必死さが生み出す緊張感が途切れることのない展開。加えて一家の絆の強さにじわじわと感動が湧きあがり、「パパ、僕も人質になるよ」「バカな事を。お前は悪い子だ、パパに楯突いてばかり」に涙腺決壊。ボギーを自分の引き立て役にした感があるフレデリック・マーチにキュンキュンさせられ通しで、ラストの手招きにまた涙。ボギーの手下2人がアホアホでなかったら10点でした。どのようなジャンルでも一級品に仕上げる巨匠に拍手喝采。 |
18.《ネタバレ》 立てこもりの最中に娘をデートに出す犯人側の対応は脇が甘いのか、現実路線なのか。ゆるい犯人の対応を、最悪の状況を回避すべく、被害者である父親が幇助しつつ物語が進む。妙な味わいな映画だったと思います。本作の中心人物は、やっぱりお父さんですね。まったく、瞬きしてないんじゃないかというくらい気合いの入りまくってました。ハンフリー・ボガートを売りにせざるを得なかったと思いますので、犯人視点の邦題は当時としてはやむを得なかったのだろうと思います。が、今となってはヤスいタイトル、もったいないよなぁ。もう少し、たくさんの人に観てもらいたいです。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-03-12 17:44:11) |
17.《ネタバレ》 巨匠ウィリアム・ワイラーの作品だけに期待したが、ハードルが上がりすぎたのか肩透かし気味に。 同監督の『ローマの休日』や『ベン・ハー』は今観ても色あせずに感動するが、こういったサスペンスとなると古い感じがする。 最近のサスペンスを見慣れたせいかストーリー的にハッとするところもなく、拳銃から弾を抜いた時点ではオチが見えてしまったし。 役者に思い入れがなければよくあるような展開で特に惹かれるものはなかった。 製作年を考えると後のお手本的な作品といえるんだけど。 【飛鳥】さん [レーザーディスク(字幕)] 5点(2014-02-11 16:23:51) |
16.《ネタバレ》 いいですね、素直なストーリーを、ボガードはじめ役者達が洒落た芝居と、セリフで魅せる古き良き名作です。最後、家族が抱き合う、良いですね。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-20 21:08:42) |
15.《ネタバレ》 ボギー久々の悪役はやっぱり様になる。この作品はどこにでもある一般的な中流家庭を襲うってところがミソ。だから当然主役のお父さんもまた一般的フツーのお父さん。映画を引っぱるだけの存在感なんてない。ここでハンフリー・ボガートの強烈な存在感が必要となる。抵抗することが強いのではなく家族を守ることが強いのだともってくる父と息子のアメリカ映画らしいドラマが退屈にならずに済むのも、父や娘が外出を許されるという緊迫感を阻害させるような展開でもそれをあまり感じさせないのもボギーから発せられる危険なオーラがあるからに他ならない。手下がゴミ収集車を追いかけに出たり娘と恋人のあれこれがあったりとドラマを盛り上げる各エピソードが多すぎるような気もするがそこから裾野を広げずにあくまで核は家族であり、よって舞台は家であるということを徹底しているところが好感が持てる。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-14 17:04:47) |
14.《ネタバレ》 ボギーの貫禄たっぷりの悪役が、にくったらしさ炸裂。 招かれざる客が去ったわが家に、新しい家族を招き入れるラストシーンが思いっきり洒落てる。 【poppo】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-12 14:01:52) |
13.《ネタバレ》 中だるみこそあるが、そんな事忘れてしまうくらいの見応えある終盤が素晴らしい。警察に介入され、厳しい状況の中、ご主人は人間の心理を逆手に取った見事な作戦を立てる。そりゃ~弾の入っていない銃を隠し持ってるとは思わないよな~。上手い。最後にチャックを家に招き入れたパパさん。「君も家族だ」と言ったも同然のおしゃれなラストシーンだった。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-26 19:00:36) |
12.《ネタバレ》 銃を受け渡してからのボガードの立場の危うさがうまく出ているので、弾を込めていない銃をあえて見つかるように持っていくというアイディアには唸りました。ボガードの顔のデカさも際立っていますね。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-26 11:33:13) |
11.例えば立て籠った〝家〟の見せ方であるとか、時間が経つごとに強まっていく緊張感であるとか、それぞれの人物や3丁の拳銃の使い方であるとかが素晴らしいのですが、やっぱりボガードの悪役っぷりが最高です。というのもボギーの顔というのはヒーロを演じている時でさえ悪人ではないかと疑ってしまうほど凄みがあるのです。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-03 18:06:31) |
|
10.《ネタバレ》 なんだろな、つまらなくはないんだけど、なんていうのか・・・。 最近のひねりまくったサスペンスを見すぎたせいかもしれないけど、なんか単調ってか先が読めちゃう。もちろん時代を考えるとすごいんだろうけど、見てるときは時代とか考えずに楽しみたいから。 白黒って見てると肩がこっちゃうんだよね。今のところ白黒で面白かったな、といえる作品は「穴」と「未知への飛行」の2本だけ。 【θ】さん [DVD(吹替)] 6点(2006-12-26 21:43:50) |
9.凶悪犯にジャックされているのに終始安心して見られたのがいまいちな感じでした。これといった頭脳戦もなくハラハラドキドキとはいきませんでしたが、よくできているかな。家族愛をしっかりと絡めてくるあたりはアメリカ映画にはよく見られますね。 【maemae】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-17 14:12:35) |
8.ボガード作品では、「黄金」には残念ながら及ばないものの、見応えのあるサスペンスとして仕上がっています。犯人たち3人にどこか「安全」な部分がほの見えてしまい、そのために緊迫感にやや乏しいところが否めません。そこがいま一歩でした。 【K】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 07:45:02) |
7.ウィリアム・ワイラー監督、ハンフリー・ボガード主演による社会派のサスペンス映画の秀作!平凡な家庭にある日、突然やってきた3人の脱獄兵達と4人の家族による葛藤をウィリアム・ワイラー監督は小道具を上手く使って見応えたっぷりに描き、最後まで飽きることなく見せる手腕はさすがです。この後、幾つか作られた逃亡者ものの映画ははっきり言ってどれもこの作品には遠く及ばず! 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-28 16:34:56) |
6.《ネタバレ》 ハンフリー・ボガードの印象が強いけど実際はヒリヤード一家の家族愛を主体として話が進んでいくけど邪魔されてもその絆は破ることは出来ない。。うーん、昔のアメリカ映画らしいや。リメイク版の「逃亡者」も見たけど向こうはミッキー・ロークのかっこよさが輝いてたけどこっちはボガードの存在感が輝いてるなぁ~。序盤はあんまり必死さは感じられないけど段々必死さが出てきてそこに警察の必死さも加わってラストを迎えるんだけどボガードがあっさり死んじゃったのは自分的には合わなかったみたい。まぁそれまでが抜群に良かったから文句はないんだけどね。”ボガードの悪役ぶりに乾杯” |
5.逃げる犯人グループはもちろん、抵抗する人質家族、そして、この邦題を付けた映画会社の人、皆の「必死さ」が伝わってきます。 【STYX21】さん 6点(2005-01-04 20:25:22) |
4.皆さん絶賛の気持ちが良くわかります。映画は、脚本と演技それと監督の確かな演出力それを極めればとんでもない映画を作る事ができる。どんな優れたCGでも脚本と演技がダメならダメ!そんな大事な事を俺に教えてくれた絶対に忘れる事が出来ない名作。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-10-04 00:44:23) (良:1票) |
3.ワイラーが撮ると、どんなジャンルの映画も超一級。何も言うこと無し。それにしても、徹底した悪人を演じたこのボガート、おっかないよ~! 【ひろみつ】さん 10点(2003-10-27 23:38:40) |
2. ワイラーが演出すれば犯罪サスペンスもココまでのハイレベルとなる!という格好のお手本が本作。原作はジョゼフ・ヘイズのベストセラーでシナリオもヘイズ自身の手による。先ずコノ脚本が秀逸だが、それでもワイラーのズバ抜けた演出力なくしてコレ程の傑作となったかは甚だ疑問だ。並みのカントクだったなら本作では語られるのみで姿も見せなかったボガート扮するグレン・グリフィンの情婦を登場させて水増ししたり、ボガートを煮え切らない中途半端な悪役にしたりしてそうで身の毛も弥立つ。流石ワイラー、グレンを徹頭徹尾”極悪人”として描き切るコトで、ボギーの持つ凄みをより一層増幅させている。また本作でもワイラー作品名物の”階段”は遺憾なく絶大な効果を発揮して見事!ダン役のフレドリック・マーチも天晴れな渋さで絶品の演技だった。「手に汗握るスリル&サスペンス」って煽り文句は本作やクルーゾーの「恐怖の報酬」、ワイルダーの「熱砂の秘密」レベルに至ってこそ相応しいと思って止まない。正に文句ナシの10点満点!! 【へちょちょ】さん 10点(2003-09-25 16:47:56) (良:3票) |
1.名匠ウィリアム・ワイラー監督がヒューマン・タッチに描いたサスペンス映画の傑作。平和な一家に三人の脱獄囚が突然押し入り、家族全員が人質となってしまう。ハンフリー・ボガート演じる犯人側の頭グレンと、家族を守り抜こうとする一家の主ダン(フレドリック・マーチ)の必死の駆け引きを軸に、手に汗握るサスペンスが展開されていく。緻密でスキのない構成、一級品の演出に圧倒される人物描写 …等々、ワイラー監督の見事なまでの手腕にはただただ脱帽。とくにラスト。弾を抜いた拳銃が鍵となるクライマックスは圧巻だった。極限状態で繰り広げられるグレンとダンの息詰まる駆け引き。深まる家族愛。さらに父と子の信頼をも見事描き切っていた。 【光りやまねこ】さん 9点(2003-09-21 20:03:32) (良:3票) |