5.《ネタバレ》 はじめは老人が虐げられるだけの話かと思いきや、後半は50年連れ添った老夫婦の感動の別れ話に。 こんな老夫婦になりたいし、理想だわな。 でもなかなか難しいこともあるよね。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-05-28 18:29:49) |
4.東京物語の元ネタということで見てみましたが、基本的なプロットが似ているだけでほぼ別物という感じですね。やはり東京物語に比べると当時のアメリカの事情に疎いこともあってか感情移入することが難しく他人事のように眺めることしかできませんでした。親子関係より夫婦の愛を強調したような内容なのは日米の文化の違いですね。そのためか親を受け入れる子も含めた複数の視点からではなく老夫婦の世界が物語の中心になっているのも共感しにくいところです。古きものが去るというテーマにおいても戦争を経験し高度経済成長へと向かう時代を舞台にした東京物語と比べると狭い世界を描いただけのスケールの小さなものと感じてしまいます。姥捨て山のようなエピソードには意外と普遍性があるということを発見できたのは一つの収穫でした。 |
★3.《ネタバレ》 初見。この歳では鑑賞時のコンディションに左右されてしまうかと。橋田壽賀子作品を上品にしっとりと謳い上げている作品。 母親が長男に「二人だけの秘密よ」決心を告げるシーンに大泣き。親として力を尽くしてきたつもりでも不甲斐なさを悔いると共に子供には幸せになって欲しい、せめて、その足枷にはなるまい。いや、もう、堪らない。最後のデートシーンでのバンド指揮者の心遣いは監督の持ち味がでています。長男としての立ち位置心情を垣間見せるトーマス・ミッチェルは持ち味の癖の強さを封印していても魅せてくれる名優ぶり。夫婦再会の日は必ず来る、来なくてどうする、確信するエンディング。名作。 |
2.古典的ではあるがルーシーの気持ちが痛いほど伝わってきて正直こんなに心に響くとは思わなかった。この手の話は姑に置き換えたら現実世界でも普通にありそうだし子供の気持ちもの凄い分かる。邪魔扱いされてやりきれないところもあるけどなんかそういうような雰囲気で終わらないのがすんごいよかったです。小津さんがこの映画をモチーフに映画を作ったということらしいんですが確かに昭和中期ぐらいの日本だったら好まれそうな話やなぁ。 |
1.小津が「東京物語」の着想をえた作品ではないか、といわれているそうです。私は数年前にBSで見ました。原題と邦題が逆の意味なのが「?」ですが、内容を見た配給会社の人の素直な感想だったのかしら? 私は不謹慎なようですが、「東京物語」はところどころしか見てないので、比較は出来ませんが、親と子の関係性、親の都会見物に子がつれないあたり、確かに似ているところは少しあるように思いました。もっと本気で見比べたら、もっと似ているところも見つかったのかもしれません。音声の聞き取りにくさなどにはさすがに時代を感じましたが、さすが、その後に「めぐり逢い」のような起承転結のうまい作品を撮った監督だけあって、画面の構成や展開などは、とても見やすく面白かったです。まあ小津のような巨匠も完全無比にオリジナルなものを作れるわけではない、という実例ではないかと・・。 【おばちゃん】さん 7点(2003-12-25 10:49:16) |