4.Nu-Imageらしく安いけど、自身が武道家でもあるフロレンティーンの監督作らしく格闘アクションだけは良質。何といっても本作のキモはスコット・アドキンス。このヒト、とにかく変幻自在の足技と惚れ惚れする体捌きが凄いのなんのでアクションスターとしては一際素晴らしい身体能力をお持ちの方。クライマックスの敵方の腹心との対決なんかは舞台が廃屋であることといい格闘シークエンスの間の取り方といい香港映画さながらで、こっちが凄過ぎるせいでメインであるはずの主人公とボスの一騎打ちが霞むほど。格闘アクションといえば香港と信じ切っていた私にとっては当時見たときえらく衝撃的だった。全編このテンションで押し切ってくれれば文句なしだったんだけど…それ以外のアクションにしろ、ドラマにしろあって無きが如しのプアーさ加減なので作品としては特におススメできるもんではない。ま、格闘アクション好きならここだけでもレンタル代のモトはとれるんではない?