10.大変豪華なミュージカルだ。映画だからこそできるのだろうと思うが、あのパレードのシーンは大迫力だしレストランのシーンもなかなか。歌って踊ってのミュージカルには最初慣れなくて戸惑ったが今では何ともなくなった。ところでこの「ハロー・ドーリー!」ミュージカルとしては大変人気があるようだが、映画の方はいまいちなのは、ウォルター・マッソーのせい? 役者としては良いのだがミュージカル向きでないのかも・・・。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-05-23 12:06:27) |
9.《ネタバレ》 かつてハリウッドの古き良き時代のミュージカル映画が世界を魅了しましたが、その時代に幕を下ろすには相応しい華やかな一品です。天才J・ケリーがメガホンをとった最後のミュージカルでもあります。振り付けはM・キッドなのでJ・ケリーの様なモダニズムを追求したダンスではありませんが、かえって昔の『ショウ・ボート』みたいな懐かしさに溢れている映画だと思います。それでもあのレストランでのウェイターのダンスには、J・ケリーらしいダイナミズムが感じられました。それにしてもレストラン“ハーモニア・ガーデン”や19世紀末のNYの街並み、美術にはもの凄いカネをかけているのが良く判ります。 W・マッソーはあの歌唱力ではミス・キャストなのでしょうが、B・ストライサンドはもう「さすが」としか言いようがありません。この映画のときは『ファニー・ガール』の翌年でまだ27歳ぐらいですから、すでにここまで完成された歌唱力を持っていたとはこの人怪物ですよ。サッチモ御大とからんでも全然貫禄で負けてないのもまた凄いところです。さすがにダンスは見せませんでしたが、これがS・マクレーンが主役なら踊りまくるところでしょう。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-18 21:12:19) (良:1票) |
8.豪華で楽しいミュージカルシーンはどれも見応えがあり、ミュージカルシーンにかなり重点を置いた作品。内緒でNYに出てきたバンダーゲルダー商店の店員2人達が絡むNYの街やレストランでのミュージカルはどれもとても楽しく、時間は短いですがサッチモの登場も嬉しい。バーブラの歌も十分に堪能できます。 一方ウォルター・マッソーに関しては相変わらず偏屈なおっさんをコミカルに演じさせると本当に上手く楽しいのですが、作品のかなりの時間を占めるミュージカルシーンでの出番が無いので、どうしてもマッソーの存在感が薄くなってしまいます。ミュージカル映画としては主演2人のミュージカルシーンの見せ場が無いのには不満が残ります。 1969年の作品。この頃には偉大なダンサー、ジーン・ケリーのダンスを映画で見ることが出来る機会がなかなか無く、本作も監督専任となっています。時代の移り変わりを感じますが、ケリーにもちょっとでもいいのでダンスを披露して欲しかったなあ・・・。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-08-26 20:18:26) |
7.《ネタバレ》 こりゃあもう、主役の2人に魅力が感じられないのが痛い。若手3組はラブコメの脇役だから見られますが、肝心の主人公があれではダメでしょう。お互いなんでこんな相手と結婚したがるのか、まるでわかりません。レストランでのシーンも、ドーリーがなんであんなに賛美されるのかわからないので、かえって白けてしまいます。あれじゃあバーブラ・ストライサンドのプロモーションビデオでしょう。ファンなら別でしょうが、そんなもの見たくないんだって。ミュージカルであろうとシナリオが第一であるという、ごく当たり前のことを確認させてくれる映画でした。いい歌もありますが。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-15 11:42:19) |
6.ジーン・ケリー監督作品にしては踊りは大したことがないと正直思ってしまいました。演技、ストーリーより街ごと再現したり、アメリカの時代劇ってすごいなと思っちゃいました。ところで、姪カップルの身長さ、なんとかならんかったかしらん。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-11 21:15:26) |
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5.《ネタバレ》 ジーン・ケリーが監督なので、ダンスシーンには気合が入っている。屋外でのパレードや群舞シーンは映画ならではのもので圧巻でした。音楽もいい。『日曜は晴着で』『ほんの一瞬のこと』などは佳作で、映画「ウォーリー」にも効果的に使われていました。アカデミー賞の音楽賞を受賞したのも納得です。さて、ストーリーだが、四組の恋愛が描かれている。男やもめホレスと世話好き未亡人ドーリー。画家とホレスの姪。ホレスの店の店員コーネリアスと帽子屋の女店主アイリーン。もう一人の店員バーナビーと帽子店の店員。恋愛もので感情移入できるかどうかは、「女性が男性を好きだ」という感情が伝わるかどうかだと思う。ドーリーやアイリーンが相手の男性のどこを好きになったのかわかりにくい。ホレスは傲慢で、しみったれだし、コーネリアスは田舎者丸出し、共にハンサムではない。都会女性が魅かれる要素が見当たりません。それにドーリーは恋愛の策士で、自信たっぷりすぎます。応援する気にはなれないですね。やめといたほうがいいのでは?と余計な心配をしてしまいます。夫の生存中は毎日ニューヨークの高級レストランに着飾って現れ、お金をたっぷり浪費していたらしいのですが、そんな彼女がどうして田舎に引っ込んで、紹介業などしているのか?画家カップルの恋愛は途中、放りっぱなしにされ、結局最後まで詳細が不明です。そのあたりの脚本のツメをおろそかにして、ダンスシーンを撮るのに熱中している監督の姿が見えてきます。映画ではある程度のリアリティが必要なので、成功した舞台の脚本をそのまま流用してもアラが目立つのです。ただ女性とキスどころか、女性に触ったこともなく、かつ田舎も出たことがない青年が、一日だけ休みをとって女性とキスするまで帰らないと都会にでてゆく設定は魅力的でした。自分の殻を破ろうと冒険に出る青年は誰でも応援したくなります。サッチモの扱いにも疑問です。出番はほんの少しで、メインストーリーには絡まず。もっとリスペクトして欲しかったです。それにしてもあんな豪華な造りのレストランは日本で観たことがありません。舞踏の伝統のある国ならではのものです。ミュージカルだから細かいところにはこだわらず、素直に音楽とダンスを楽めばよいという主義の人にはうってつけの映画です。古き良きハリウッド・ミュージカルの最後を飾る映画でもあります。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-18 21:18:47) |
4.これはですね~、自分の中では残念ながらバーブラ主演作の中で最も下位に近い評価になってしまいます。推察するに、おそらくこの頃はまだバーブラの個性を映画界が把握しきれてなかったんだと思うんですよ。じゃじゃ馬でファニーフェイス(ガールでもレディでも可)だけど、惚れた男には純情を捧げ、陰では一人涙を流すっていういじらしい女性像(「追憶」「おかしなおかしな大追跡」)そういうキャラでこそ彼女の持ち味は生きると思うんですが、この作品じゃ「じゃじゃ馬で且つでしゃばり」っていう部分しか強調されてないんすよね。自分が観た吹き替えの小原乃梨子版もこの映画に限っては声があまり合ってなかった。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(吹替)] 5点(2005-11-26 15:46:17) |
3.良くも悪くもお上品なミュージカルという感じ。公開当時莫大な製作費を投じて作られたものの、既に観客が求めていたものとは違い興行的に失敗に終わってしまったという、何ともお気の毒な作品。監督は「雨に唄えば」の天才ジーン・ケリー。大作なだけに物語も長尺で終始集中力を持続させるのにも苦労しましたが、何より主演のバーブラ・ストライサンドとウォルター・マッソーの掛け合いが面白く、また伝説のパレードシーンや高級レストランでのダンスシーンが観られただけでも満足です。偉大なミュージカルの先達たちに敬意を払い、7点。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-24 20:15:48) |
2.元はやはり傑作ミュージカルですよね(TDSのミュージカルアンソロジー「アンコール」にも登場してます)。私は動くバーブラストライザンドをこの映画で初めて見ましたが、スチール写真ではわし鼻ばかり目に付く彼女ですが、なかなかチャーミングであることを知りました。音楽は当然よいのですが、明るいストーリーも悪くない。特に使用人兄弟が公園で踊るシーンやレストランのダンスシーンはアクロバティックで圧巻。さすがジーンケリーという感じ。難を言えば、ウォルター・マッソーに魅力が乏しく、なぜドリーが彼にひかれるのかがさっぱりわからないと言う点でしょうか。 【satoshi】さん 7点(2004-08-03 10:44:44) |
★1.高校生の頃(って20年以上前だよ..)だったか、「ミュージカル映画大好き!」と思ってた時期がありました。 なんせその頃までに僕が見たミュージカル映画というと「雨に唄えば」「マイフェアレディ」「サウンドオブミュージック」... これでミュージカル映画が嫌いだとすればいったい何を見たら好きな映画に出会えるのかわからない。と言えるような名作がずらり。 そんな僕が、ミュージカル映画黄金期を代表する一本であるこの映画を見たのは当然の事だったと言えましょう。 ...で感想。つまらなかった..何しろ話が他愛なさすぎるし、主役のドリーが魅力的じゃない!これ致命的。 歌や踊りもなぁ..無駄に豪華で長いというか..イマイチだったし。話がつまんないから歌も踊りも引き立たないんだよなぁ..と、 とにかくかなりがっくりしたことを覚えています。そんな僕が次に見たのは歴史的傑作ミュージカル映画として誉れ高い ショウボートだったわけですが....まて次号!(ショウボートがこのサイトに登録されるその日まで) 【あばれて万歳】さん 4点(2004-01-07 16:28:45) |