11.ヒトラーが幼少期から頂点に立つまでを描いた見応えのある作品。ヒトラーについては詳しくなかったので、いろいろと勉強になる。どこまで史実なのかわからないが。 歴史は勝者が作るので、基本的には連合国側の視点で描かれており、やった事を考えれば極悪人には違いないのだろうけど、中立性にはやや欠けるような気もする。抵抗勢力や取り巻きやファミリーのサイドストーリーはちょっと余計な感じもして、もっとヒトラーの思想や人物像、それを大衆が支持してしまった背景や経緯にもっとフォーカスしてもよかったような。ずっと英語で話してるのもちょっと違和感あったかな。仕方ないけど。それにしても日本はこういう国と同盟組んで、しかも最後まで裏切らなかったんだから、それはそれで不思議というか謎ではあるな。 |
10.ヒットラー自身に焦点をあてた作品は初めてだったので、非常に見ごたえがあった。ロバート・カーライルの、特に第1章の狂気の中に臆病さが見え隠れする表情がとても印象的。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-17 23:42:13) |
9.先入観を持って視聴してはいけないと自分に言い聞かせていたのに、第2部のラストまでヒットラーが『オーメン』のダミアン本人に見えてしまった。いや、本家などかすんでしまう迫力だった。これが史実とは! それにしてもベルサイユ条約であれほどまでに屈辱的な賠償金をこうむりさえしなければ、もしかしたらドイツはここまで歪まなかったかも。ドイツ人には視聴がさぞかし辛い映画だろうと思う。 【tony】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-28 08:39:26) |
8.思いこみが激しく、自分に対して自信過剰。人の後ろを歩くことを極端に嫌い、前に前に出ていこうとする生まれ持っての闘争心。外見は大人しく映るが内面の燃えさかるエネルギーは半端ではない。こういう人間って、チョットした切っ掛けを掴むと一気に突っ走るんですね。 小さい酒場での演説から始まって、それに同調する人がどんどん集っていく。彼の演説は“熱心な政治に対する思い入れ”“母国への忠誠”という生半可なものから来ているのでは無い。そんな表向きな感情を後目に“自分の力を認めなかった他人への怒り”“自分の考え方にそぐわない人への恨み”という感情が明らかに先立っていく。 この作品はおそらくテレビ映画かと思われますが、かなり重厚な仕上がりになっています。一人の人間が史上最悪とも言われる犯罪者への道を突き進んでいく様を余すとこなく描いた見応えのある一本である。 【おはようジングル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-06 18:51:57) |
★7.《ネタバレ》 ヒットラーといえば、歴史の汚点、悪の代名詞のような描かれ方を
どの映画でもしていますよね。
もし本作品を見て、悪役=ヒットラーでもないかもしれないなどと、
洗脳され感化されたら今までの歴史&戦争映画は意味がなく、
2枚組みということもあり躊躇していました。
ヒットラーのユダヤ人嫌いがどこから発祥したのかがよくわかり、
その性格さえもこの作品を見ればなるほどなとうなづけます(本人でないのにわかるのか?)
面白いのは生まれてから改革に燃えるまでの1巻目なのですが、
私的には2巻目のほうがより現実的で狂気に満ちて面白かった。
まるで、「ゴッドファーザー」の殺戮のようで、これは妙な気になりました。
その殺戮のリズムにテレビ映画ということも忘れ見入ってしまった。
が・・エンディングでその後のみんなが知っている歴史が語られると、
ヒットラー=悪という気持ちに穏やかに変わってゆくのです。
自分でもこういう洗脳映画は怖いなぁとおもいました。
本当にこのエンディングがなかったらと・・
オトゥールさんは、ヒンデンブルグ役ですが、これもしかしたら
ヒットラーが大統領を殺したんじゃないのと疑うほど、ことがうまく進んでゆくのが怖い。
ストリーテラー役の新聞記者がまたいいんです。
「メンフィスベル」に出ていた、マシュー・モディン。
この人の最後も残酷でした・・
結局ヒットラーは、自分にはむかう者、そしてユダヤ人は惨殺してゆきます。
この世に悪の世界を作るなら、まず善良なものを殺せばいい・・
こんな風な言葉がエンディングで流れます。
悪の冷酷で切れのある優美な匂いと、善が壊される恐怖とはかなさ。
でもこれ、現実なんですから、それもなん100年も前のことじゃなくて。
この作品を見た後に、「シンドラーのリスト」を見たら、精神はまともになるでしょうが・・
かといって(この世で一番かしこくて偉いのはユダヤ人)というのもないでしょう。
みんなどんな人種も平等なはずだから・・
不平等に扱ったヒットラーがドイツ人だからといって、
ドイツ人は悪いというのもまた、ヒットラーと同じ狭い人間になるのです。
【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-20 04:50:09) |
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6.カーライルの演技はすごい。本物みたいで怖かった。。。でも、永遠さんのおっしゃる通りだと私も思いました。最初は良かったけど、終わったときに、「ん?で、結局言いたかったのは…?」となってしまった。ヒトラーの最期とかをもっと書いてほしかった。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-05-19 05:01:23) |
5.ロバート・カーライルの演技が冴えている! 口調も空気も。この作品の好きな所は無名時代から死ぬまでキッチリ入れようとしている所。ただ、4時間じゃ全然足りてない。折角のシーンが短縮されてる所が多々あるのが残念。折角良い役者揃えたんだからせめて10時間は欲しい。 【oO KIM Oo】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-13 05:51:42) |
4.4時間もあるし、歴史物だし・・・大河ドラマみたいに淡々としてるのかなっと期待はしてなかったのでその分すごく面白く感じました。展開がスピーディーで山場も所々にあるし予備知識がなくてもナチスの台頭がわかり易かったし、ロバートカーライルの熱演には洗脳されかけました。アタイは神輿を担ぐのが大好きなのであの時代のジャーマン野郎だったらハーケンクロイツを腕に巻いてたかもしれません。たとえその先には闇しか待ってなくても、鬼畜に変身しようとも、「世界VSオレ」だったとしても。ヒトラーは地獄に今いるわけですよね、フセインやブッシュも将来ゴートゥヘルなわけですよね。権力の味を知ってる3人が地獄に行って大人しくしてる訳ないですよね、閻魔大王に負ける訳ないですよね、将来地獄に堕ちるのが怖くなくなってきましたよ。 【もりしげひさや】さん 10点(2005-02-05 03:16:58) |
3.ナチス黎明期から絶頂にいたる経緯を描いたものとしては評価したいし、ヒットラーの取り巻きがSAから徐々にSSの人数が増えているなど、ナチスの内部構造の変化も面白く見れた。しかし、4時間あまりあるとはいえ、さすがに20年近い歳月を描くには駆け足になってしまい、ヒットラーの権力構造が今ひとつ理解しにくい。SAや党内左派との権力闘争だけをピックアップして詳しく描いたほうが面白かった気がするし、劇的でもあると思う。 付け加えて「永遠」さんのレビューは実に的を得ているように思う。 【クルイベル】さん 5点(2005-02-03 16:41:51) |
2.役者の演技力に頼り切った失敗作。人間ヒットラーを描きたいのか、それとも画家志望の男が挫折から怪物になる過程を描きたいのか。またはナチの台頭を描きたいのか、周辺人物を描きたいのか、欲張って色んなテーマに手を出したせいで、一通り押さえてある反面、全てが足りない印象。歴史的考証はきちんとしているので、ミュンヘン一揆失敗やレーム事件、ナチスが第一党に躍進し全権委任法が可決されるところなど、1920年代から30年代のドイツの過程などはわかりやすく描かれているが、ヒットラーの歴史を既に知っているのであれば、今更4時間もかけて観る必要はない。 【永遠】さん 3点(2005-01-26 02:56:05) |
1.歴史ものが苦手だから長編のこの映画を最後まで観れるか不安だったけど、カーライルの演技と、知らなかったヒトラーの人生が描かれていたことで夢中になって観ることができた。ヒトラーの奥底に迫ってて良い。カーライルは完璧。 【ヒョー$】さん 8点(2005-01-16 14:06:55) |