11.《ネタバレ》 華やかな職業に就いた女とそうでない男が出てくる話は、周潤發の「過ぎゆく時の中で」にもあった。あれも「故事」は張艾嘉(&周潤發)だった。 本作の女の華やかな職業は映画製作&洋服のバイヤーだ。張艾嘉演ずる中年の映画監督シェリルは脚本家と恋愛映画の構想を練っている。その脚本中の人物が「小柔」(ジジ・リョン)と「浩君」(金城武)。「小柔」は監督自身がモデルだと後に分かる。二人は十代で出会って別れ、7年後東京で再会した。女の職業はバイヤー、男は東京の旅行社の社員だ。 東京で再会したときに男は結婚していた(女の親友と!)が、その後離婚して、「小柔」に“結婚して東京で暮らそう”と求婚する。 19才で東京に来て、石に齧り付いて生活の基盤を築いた男と、海外に出かけて仕事する拠点が香港にある女とは、惹かれ合う気持ちは昔のままでも、そう簡単には一緒に成れない。成れなかった。だからシェリルは自分の辿った(辿らなかった)道を映画で捜すのだろう。今のシェリルには愛する子供と穏やかそうな夫が居る。 そんな時、現実の「浩君」(男の名前は脚本中も現実も同じだった!)から連絡が入り、中年の「浩君」がスクリーンに顕れる。しかし、それは金城武ではなく、くすんだ感じのある別の役者が演じた。そのことが、現実の「浩君」とシェリルの頭の中の「浩君」(=金城武)との落差とでも言うものを感じさせる。「浩君」を選ばなかったことを哀感を持って辿り直すシェリルの心の中で、「浩君」は金城武の姿を取るのだなあと、なんだか、しんみり考えさせられた。 【TAMAKIST】さん [地上波(字幕)] 8点(2010-09-21 14:53:32) |
10.《ネタバレ》 前半のあまりにつまらなすぎる恋愛絵巻に愕然とするも、後半になるにつれ、男女二人のエピソードに俄然、深みが増してくる。 後半の盛り返し、そしてラストシーンの印象度が、前半のどうでもいい雰囲気を挽回せしめた。 シルヴィア・チャンの一人相撲的作品で、シルヴィア・チャン好きにはたまらない作品かもしれないが、シルヴィア・チャンに特別な興味を持っていない私にとっては、気持ちの悪い(?)作品だった。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-05-06 02:12:07) |
9.《ネタバレ》 こんな映画が撮ってみたいとかいう語りから始まるが、要するに自分の恋愛昔話を撮りたいだけ。今と学生時代、そして青年期と3時代ぐらいを行き来して話が展開する。どうにもたるい。観ていてたるいだけだ。女はまだ見た目が少し似てもいるので今と学生時代が繋がるが、男は金城から似ても似つかない感じの男になってるために暫く誰だか気づかなかった。キャラもかなりじじむさくなってしまっている。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2006-09-03 15:01:18) |
★8.《ネタバレ》 よい作品とは思いますが、実話をもとにしたといっても、 このてのストーリーは特に目新しいものではない。 恋愛物が苦手な私は(連ドラはいい)淡々と流れていく感じでした。 ただ、やぼったいと感じていた最初の方の10代の恋愛。 それが、日にちがたつとそっちの方が記憶に残るのです。 金城やぼったいなぁと思い、20代の洗練された方がいいなと思っていたのに、 なんでだろう・・・ジジもです。みんな今見たらかっこ悪いのに、 大人のときのがきれいでセリフも多いのに・・ そう、トレンディドラマみたいに、作ったって感じのかっこよさ。 あのやぼったいダサイ若さはおかしいんだけど、なにか感じました。 それが戻らないものということで、最後に重なって描かれる愛しさ。 確かに役所浩二?似の中年版金城は違和感ありですが、 ジジの中年版が言わせた「長髪の中年はみっともないわよ」 これはリアルです。そこまで映画で表現しなくてもと思う。 いい表現なんだけど切なくてリアルすぎて、やぼったい19の頃の 金城がビルの上から写真を撮るのがよけいに切ない。 ちょっと狙いすぎでしょう。いや、ここまで狙うんなら、 もっとドラマチックに演出してくれた方がよかった。 日本の連ドラがそういうの得意ですし。そうすれば、暗さも目立たなかった。 いい映画なんだけどどこか暗くて地味なんですよね。 女性監督は、映画の中でもきれいだった。・・と思うんだけど、 たぶん最後のジジ役は監督です。 【アルメイダ】さん 6点(2004-10-17 05:02:40) |
7.悪くない。だが金城、お前は大根演技だ!大根なら、おでんにしてグツグツ煮込んでやるッ!(?) 【ピルグリム】さん 3点(2004-07-25 21:16:40) |
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6.金城武の映画の中では好きな作品です。中盤までの19歳の役には無理があったけど。割とリアルな話だと思います。私達30代の学生の頃は、まだこんな恋愛の悩みがあったなと。ジジは16歳から大人までを演じていたけど、それなりに成長過程を見せていたと思う。最後の写真を広げる場面は泣けました。大人になったシューヤウの回想と今現在の二人の関係いう設定も良かったです。まあ、こんなきれいな過去の恋愛話って今どき持っている人なんていないかも。多分、男の人にはつまらない映画だと思います。中年になったホークウァン役はなぜあの人なの?それだけはどうしても納得いかない。 |
5.恋愛物は苦手ですが,これ結構よかったです.何がってセーラー服のヒロインがです.同時期に韓国で流行っていた,時間を行き来する(これは思い出してるだけですが・・・)パターンをちょっと意識しているのかな.それと香港独特のモヤモヤした雰囲気も結構好き.カレン・モクは映画毎に違う人物なのではと思うくらいいろんな顔をもっている女優さんですね. 【マー君】さん 7点(2004-06-09 00:05:17) |
4.特に何も印象には・・・・あ、ジジリョンの背の高さにはびっくりしました。 【BAMBI】さん 4点(2003-12-16 11:59:23) |
3.日本のトレンディドラマ(死語か?)風な作りですね。主演が金城武だし、しかも日本でのロケがあったりして親しみが持てる訳ですが。しかしストーリーはそれほどとは思いませんでした。久し振りにあった昔の彼は結婚していたってところは良いですが、その相手がって言うのは狙い過ぎの気がして。その割りにはその三角関係がどろどろにはならず、それほど発展して行く訳でもないし、一方レズビアン的要素も織り交ぜようとしていますが、作品的には消化不良の気もして。この作品で文句無しに良かったのはヒロインの可愛らしさでした。 【イマジン】さん 7点(2002-01-17 12:38:32) |
2.ラブストーリーとしては普通な出来かなって思います。ちょっとわかりにくかったし。 【松やん】さん 6点(2001-10-30 23:06:31) |
1.大人の恋愛ドラマかと思ったら、意外にもセーラ服姿の少女(ん?ちょっと苦しいか?)が登場して、学園ものではないものの、これが香港映画だと思うと予想に反したそのシチュエーションには儲けものでした。☆☆☆それにしても金城武って野暮ったいと言うか、そもそのこの映画では19歳の役だけどかなり無理があります。そうそう、良く観ると顎のところに4つの赤い出来ものが?って、これってニキビ?だとしたら19歳を演じる上での細かい演出なのかもしれないけど、そうだとしてもかなり野暮ったく見えてしまう。一方、ヒロインのジジ・リョンって綺麗。容貌もさることながらいじらしい役柄にほんのりしてしまいます。この人ってどこかで見たような?そう、若い頃の南野陽子を美人にした(?)ような感じです。高校生役にはちょっと無理があるかもしれないけど、ヒロインの美しさが唯一この作品を救っていました。☆☆☆例えば、日本で再会しての設定なんかは、日本のトレンディトドラマを彷彿とさせてくれます。しかし話の展開なんかは日本のトレンディの方が断然良い。唯一良かったシーンは、折角再会した金城は既に結婚をしていたと知ったこと。それを隠してベッドインするところは金城様の特権と言うところでしょうか? その結婚相手が昔の彼女の親友とはあまりにも皮肉・・・って、そう言う設定にならなくちゃいけないんだけど、その辺が劇的に作られていない。そこが日本のトレンディとは違うとこかなと。まああっさり作るのもその人の作風なんですが、普通の恋愛映画、香港映画だと思って、差し引いて観ている分については良かったんじゃないでしょうか? ただ金城武っていつものごとくぶっきらぼう。最近プレステ2の不評(ゲームと本人は関係無いかもしれませんが)を言っていた友達の不満を聞いて、尚更この人ってあまりにも過大評価され過ぎてる気がしてしまいましたが・・・? 【☆】さん 6点(2001-05-27 01:49:00) |