125.《ネタバレ》 もはや時代が変わったからなのか、あんまり印象に残らないですが、ただ、やっぱり、こういう映画がHIVに対する見方を少しずつ変えてきたのだなぁ、という感慨はあります。 そして、社会に一石を投じたという意味でもその価値は高いと思う。 でも、ゲイに対する偏見との闘いってのまでは、どうでしょう。 公開当時は、「HIV=同性愛者」という構図がほとんどだったため、こういう設定になったんでしょうけど、現在の感覚では、それを同列に考えるのは少し違うでしょうね。 「HIV感染者の人権」と「同性愛者の人権」とは、別次元で論じられるべき問題になってきましたよね。 トム=ハンクスの役作りに加点です。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-08-14 11:37:33) |
124.この作品は法廷モノでありながら、比較的淡々と進む。そして偏見を持たれがちなエイズ問題とその訴訟に真っ向から挑戦している、当時としては非常に画期的な作品だと思う。主演の2人、トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンは静かながら確かな演技力を見せ付け、豪華な共演が堪能できる。特に2人の「目」や表情の演技力は本当に凄く、あれだけで訴えかけてくるものがある。 エイズを何となく対岸の火事と思っている私には、過度な泣きの演出も押し付けがましくもないこの作品を余計に客観的に観る事ができたが、これが逆にもう少しお涙頂戴モノになっていたら、イヤらしくなってしまいかねなく、そこらへんの加減具合にジョナサン・デミの演出の巧さも感じた。125分という決して短い尺ではない映画だが、展開や人物描写の丁寧さから思わず魅入ってしまうのであっという間に感じた。私見だが、この作品を観て無理にエイズ問題やHIVの方に同情をしたり深く考えない方がいいかもしれないと思った。むしろ苦境に追い込まれた時の人間の絆、逞しさ、潔さを微笑ましく感じられたら、それでいいのではないだろうか。 |
123.トムハンクスが病気の影響でやつれていくにつれて、透き通るような存在に見えていくところと、デンゼルワシントンの名演技が印象的だった。トムハンクスが裁判中にゼンゼルワシントンに全幅の信頼をよせている様子と、その期待に充分こたえたデンゼルワシントンの活躍、その関係がうまく描けていたと思う。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-10 11:09:33) |
122.音楽がよかった。ゲイ、エイズについて少し分かった。 【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-06-04 12:52:07) |
121.重い映画だと思うが、ドロドロした法廷ものではないし、主人公もある意味さわやかだと思った。後半になるに連れて息が詰まるような感じがしてなんとなく感動した。この映画のころはまだゲイやエイズについての認識不足で偏った考えが多くを占めていたことがわかる。(主人公に触れることを恐れている所や、図書館でのシーン等)。それを打破するために作られた作品かもしれないと思った。多くの人々は自分とは違う、または従来と違う意見、状態、の物事に直面したときそれを敬遠してしまうのはしょうがないのかもしれない、しかし、その物事についての多くの、または正しい知識を得ると偏見の気持ちも薄れてくると思う。そのために例えばこの映画自体や主人公のような社会への訴えが必要であるのだと思った。特に思ったことは、デンゼル・ワシントンのトム・ハンクスを見つめる表情と正義感が良かった。それから、相手の女弁護士に少しイライラしたけど途中でこういう裁判はつらいということをちょこっともらしているのを見て弁護士も大変だと思ったし、普通の感情の持ち主であると思ったのでなんとなくホッとした感じがした。 【スワローマン】さん [地上波(吹替)] 8点(2006-05-14 21:34:00) |
120.普通ならここらへんはぼかすか削除するかなというところも逃げずに描かれていて、表面的な奇麗事で終わらせない表現が映画にリアリティを与えている。主演がトム・ハンクスとデンゼル・ワシントンということも大きく、映画全体の説得力を上げている。見ごたえのある映画。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-25 18:23:02) (良:1票) |
★119.《ネタバレ》 さてこの作品は「羊たちの沈黙」でアカデミー賞を総ナメにした、
ジョナサン・デミ監督作です。
そのときに犯人がゲイであるという演出に、
ゲイ=偏執殺人鬼というイメージを与えると誤解されると、
ゲイ団体から抗議があったのです。
同映画の特典でそのことを話していたのですが、
だからこの「フィラデルフィア」を謝罪のために作った。
・・いやぁだからって作ってしまうんだからすごいです。
この年の作品賞はじめほとんどの賞はスピルバーグ作品でした。
「シンドラーのリスト」のほうがやはり暗いですよね(爆)
いやぁ私は何度観ても泣けますよ。
あれと同年で比べるのはマズイ。
「運命の瞬間(とき)/そしてエイズは蔓延した 」が医学の立場から、
真面目に描かれているのに対し、
弁護士の立場から描いた異例の作品です。
しかしよく似てはいるのです。
1993 劇場未公開ということからもかな~りな損をしている作品。
しかもこちらは実話を元にしているのですよ。
科学者のひとりが実は感染していたというのも、
フィラデルフィアでは弁護士が実は感染していたという・・
職場の解雇が病気が原因だったかどうかというサスペンス的な面白さは、
さすがにデミ監督は演出がうまい。
私はなぜか年寄り弁護士団体の発言が気になって、
これは語り部役をこの悪役(わかりやすく言えば)連中にさせているんだ。
エイズという病気を実にうまく語らせています。
輸血(薬害も同じですね)での感染は同情するが、
性行為での感染は・・
このセリフは同感しましたがこの時代が予防策とか知られてなかったのかも。
旧約聖書と新約聖書に書いてある・・
反対の意味でこれもよくわかりますね。
アダムとイブ以外の行為は書いていないということです。 こういった訴えられたほうの側になぜか共感してしまう。
それが差別の理由に結びつくということなのですが・・
死のふちにいる隣人の怖さと自分の周りのいとおしさ・・
マリアを聴くトムを見たあとのデンゼルの表情がよかったです。
【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:25:37) |
118.《ネタバレ》 少し点数が辛いかもしれない。私はこの映画を「家族愛」の映画だととらえました。法廷ものとしてはぬるい感じがしないでも無いが、テーマはそこには無い。上訴された後、仮に裁判に負けたとしてもいいのではないか。主人公はあんなにも家族に愛され、陪審員にもいくらか理解してもらい、彼が社会の中で生きる事を認められたのだから。自分の子どもの出産にも「え?何だって100ドルもするのか、もったいない」と言って安いスパークリングワインにしたデンゼル演じる弁護士が、一審で勝訴した後見舞いに持って来たのは「ドンペリ」。自分の子どもが生まれた時でさえそうしなかった彼がドンペリを持って来たのは単に死んでいくだろうハンクス演じるベケットに同情したからだけではないだろう。様々な付き合いを経てベケットを家族と同じように愛したからではないだろうか。そこにはエイズだとかゲイだとかそんなものは関係ないのである。最初触れるのも恐れていたデンゼルが酸素マスクを掛けてやった描写でもそれが読み取れる。ラストで故人を偲ぶために幼い頃のビデオが流されていた。あの幼い子どもたちを愛さない人がどこにいるだろうか。親にしてみれば子どもはいつまでとっても子どもである。無邪気に遊ぶ子どもたちに何の罪があるだろうか。あの映像を見て小さな男の子を将来ゲイになるからと言って憎む事が出来ますか?そして、家族はお互いの一番の理解者なのである。自分勝手に生きても構わないが、苦しい時に自分を救ってくれるのは家族であり家族のような友人であり・・・。そんなことにも気づかせてくれる作品である。5点をつけたのは、この話やはり、そこに絞ってもっと描くべきだったのではないかと感じたからである。 【蝉丸】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-25 23:51:13) (良:1票) |
117.偏見という事を考えさせられた、エイズ等の知識が無かった頃に観たらどう感じたのだろうかと思います。 トムハンクスが、それほど好きではない事からこの映画とか観てなかったんですが、これも一種の偏見のようなものですよね。 これからは、○○だから観ないという選択肢は、選ばない方向で行こうと思います。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-09 18:16:23) |
【午後のコーヒー】さん [DVD(吹替)] 4点(2005-11-26 09:30:30) |
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115.ゲイ、エイズといったテーマなのでいろいろ考えながらの鑑賞になったわけですが、特にこれといってありません。トム・ハンクスの主演男優賞にも納得いきません。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-17 14:20:43) |
114.《ネタバレ》 すばらしい。作品に恵まれず駄作に出がちのデンゼルもよし。プロローグからラストまでの一気感はピカ一。殺人も起こらず宇宙人も出てこず戦争も無いのにこのスリル。デミはこの作品が頂点であったのでは。トムハンクスは「主役」をやる人であることを再確認した映画。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-06 21:15:10) (良:3票) |
113.テーマは確かに重いんだけど、なんだかなぁ。アカデミー主演男優賞って、髪の毛切ったり、病的に痩せてみたり、青白い表情していれば取れるのかなぁ…。トムの演技より、バンデラスのあの愛する眼差しの方が、表彰ものだったんだけどね。 【銀次郎】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-09-23 22:28:07) |
112.たまたまテレビをつけたらやっていたのですが、法廷モノの映画が好きなので見入ってしまいました。今までトム・ハンクスはあまり好きでなかったのですが、あの役作りを見たらさすがアカデミー俳優だなと感心させられました。エイズになると体中にシミができるんだってはじめて知りました。 【およこ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-09-01 10:18:36) |
111.アカデミーですか…。確かに熱演ではあると思うのですが、一味足りない気がします。しかし、バンデラスとハンクスのゲイ…微妙に違和感ありつつも納得してしまう(笑) 【クルイベル】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-22 08:53:25) |
110.よくまとまってはいるが、それ以上に心に訴えてくるものはない。つまり、その素材によって何を表現したいのかが不明確ということ。トム・ハンクスは、序盤はなかなか見せたものの、途中からはデンゼルばかりに大活躍を許しており、明らかに存在感が薄れている(バンデラスとの関係も、バンデラスの真摯で一途な演技に比べ、まったく同性愛の表現を行っていない)。そもそも、ラストがあのようになるのならしかるべき医学的描写を行っておくべきだと思うが、それもなされていない。法廷シーンも緊迫感なし。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-01 03:14:25) |
109.《ネタバレ》 最近の映画は、主人公やその他の登場人物の感情を描いて、観客の感情移入や感動を誘うものがほとんどだが、たぶんこの映画はそういう風に見てはいけない映画なのだと思った。主題はエイズや同性愛に対する偏見や、それに立ち向かった2人の戦いで、最終的に勝訴という形で決着はつくものの、しかしそれは一審判決でしかなく、上級審を待たずに主人公は死んでしまう。あるいは訴えられた法律事務所の所長も、最後までエイズや同性愛に対する自身の偏見を悔いることも改めることもない。そういう意味では主人公はまったく救われないし、そして観客が感情的なカタルシスを得ることはまったくないのだ。 それでもこの映画が素晴らしいのは、誰も幸せにならない結末で、普段目に見えない「正義」が具現化する瞬間を描いているからだと思った。個人個人の感情を超えたところに現れる、正義。主人公や登場人物の感情や幸福などさておいて、それだけをきわめて客観的に描いたこの映画は、観客もまた客観的な視点で対峙することが求められ、そういう視点で見てこそ、映画の核心に触れることができるのではないかと思った。 【ぽん太】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-04-04 20:13:34) (良:1票) |
108.キモチ悪い。ゲイの話だからとかではなく、同性愛者ではない二人が、嘘っぽいから。これでトム・ハンクスが主演男優賞ならアカデミー賞って・・・。 【さら】さん 3点(2005-03-22 11:55:34) (良:1票) |
107.見ながらイライラしちゃったんです(スミマセン、スミマセン)。これ、ぬるくないですか? 裁判も。なんでみんなあんなとろとろしゃべるんじゃ? カメラも練って練って狙って回りすぎ。そんなことばかり気になっちゃって・・・いや、響くところもけっこうあったので、残念なんです。 【ジマイマ】さん 5点(2005-03-11 23:50:51) |
106.ゲイやエイズに対する偏見が少なくなってきたのは、こうやって戦ってきた人たちがいたからなんやーと思ってしみじみしてしまいました。それから、人間って生きて死ぬんだぁと当たり前のことに驚いてしまいました。うわー、人間って生きて死ぬだよ、すごいことだべさー。 【paraben】さん 8点(2005-03-10 13:08:05) |