178.キューブリックは図式の人である、というのが私の意見。だから、とてもわかりやすい。わかりやすい話を、装飾過多なキューブリック流スペクタクルでみせるもんだから、「難解」とか「芸術だぁ」になっちゃうんだと思う。極論すれば、単純なよくある話を大物量で描くマイケル・ベイあたりと、そう違いはない(違うけどね)と思う。この映画も同じことで、モノリスだのスターチャイルドだの中世風の部屋だのには、何かしらの象徴的意味があって、必ずそこには答えがある。キューブリックに聞いたら「それは○○ってことなんだよね」と明快な答えが返ってくるはずだ。もちろん、その答えは、よくわかんないんだけど…。でも、答えのない映画ってのも世の中にはあるわけです。監督に聞いても「いやぁ、俺もよくわかんないんだよねぇ」の方がずっと「難解」だ。だからやっぱり、キューブリックはわかりやすい図式の人でしかなく、そんな計算式のような閉じられた世界をみせられるのはずいぶん退屈だ。「難解」つうなら、ホークスや小津やアルドリッチや私の彼女の方がよっぽど「難解」で面白いっす。 【まぶぜたろう】さん 7点(2003-12-09 14:40:53) |
177.正直つらかった。 いまいち盛り上がりが無く感情移入できずハマることが最後までできなかった。 だがキューブリックの芸術的センスは個人的には高評価。 あの赤い椅子なんて凄い欲しいと感じた。 人類の進化、誕生、再生という大きなテーマを上手くまとめていたとは思う。 ってそういう映画じゃない? 【HIGEニズム】さん [DVD(字幕)] 5点(2003-12-09 13:16:37) |
176.映画は大衆の娯楽であるべきで、よっぽどのばか以外はそれなりに支払った代価に見合う楽しみが得られることを前提とするべきです。そういう制約の中で、優れた主張や価値あるメッセージを一部の知性ある人々に向けてきちんと発信できる作家も大勢います。わからないばかは帰れ、という姿勢は、映画という芸術そのものが歩んで来た道のりを否定するものであり、映画という存在そのものを否定するものであります。仮に私一人が理解できる作品に出会ったとして、その感動を分かち得る相手がこの世に一人も存在しなかったとしたら、映画を観る楽しみはほとんどなくなってしまうでしょう。この映画に感動する人々を私は非難しませんが、この映画を理解できなかった私にもきちんとわかるような説明を与えてくれる心優しい人を私は知りません。たとえばロダンの彫刻であっても、無人島に置き去りにされていればただの石ころであるのと同じように、映画も多くの人が楽しんでこそ、初めて成立するものであると私は信じます。これまでこの映画について現実的に私にも理解し得る解説をしてくれたのは、今年還暦を迎えた私の母ただ一人です。「この人は死んだから星になったのよ。人間は死んだら星になるっていう映画じゃないの」というのが彼女の意見ですが、そう言われてみればそのようにも受け止められます。私は「メリー・ポピンズ」を観ていて長いと感じたことはないですが、この映画はいつも非常に長く感じられます。幸いにして、この映画があるおかげで私が不眠に悩まされることはありません。そういう意味では、使える映画であるとは思います。 【anemone】さん 2点(2003-12-09 00:30:28) (良:8票)(笑:3票) |
175.《ネタバレ》 初見は、高校生の時(例によって課外授業をサボって)、テアトル東京のシネスコ大スクリーンだった。そりゃあ腰が抜けるくらいめちゃくちゃ感動したもんさ。でも、何度か観直すと飽きるんだよね、残念ながら。それでも、猿人が投げた骨がくるくると宙を舞って、宇宙船に早変わりなんてシーンは、今観ても新鮮だと思う。まあパン・アメリカン社はつぶれち舞ったけど...(寒)。あと、猿人や月面や最後の方に出てくるあの黒くて細長い物体は、習字に使う墨にしか見えなくて困る。で、一番気になるのはラストシーンのあの巨大な丸い透明な物体にくるまった赤ん坊。地球にどんどん接近していくところで終わるのだけれど、地上じゃあ、スゲー騒ぎだろうなあ、あんなの近づいてきた日にゃあ。でも、オイラもちょびっと見てみたい気もする。 【なるせたろう】さん 7点(2003-12-08 22:01:47) (笑:4票) |
174.映画は観る人を選ぶべきで、判りやすく作る必要はないと思います。映画は娯楽であると同時に芸術でもあるので、この映画のような難解と思われるものも尊重されるべきだと思います。難解なものを無理に平易にしようとして、本来の素晴らしさが失われてしまったら悲しいです。絵画でも文学でも、特定の分野での素晴らしさを理解するためには、それ相応の素養が必要になります。素養とは感性であったり教養であったり、或いは価値観であったりします。もちろん鑑賞者も各々の主観で映画を批評する権利はあります。残念ながら私自身この映画を消化しきれていない、つまりこの映画を理解する素養が若干欠けているようです。批評家に踊らされているのではなく、心からこの映画を素晴らしいと思える素養を持ち合わせている人を羨ましく思います。でも私でも理解できる映画も世の中には沢山ありますので、それほど悲観はしていません。 |
173.自分が中学のころに観たってのもあるけど、ただただ長くて退屈なつまらない映画でしたよ。今も同じ。芸術性??ストーリーが難解?でも評価が高い?それってどういう意味なんでしょう?私にとっては難解なのは、単に作り手が、見る側に「伝え切れていないだけ」なのでは?それをもって見る側のレベルを計るのは全くもって詭弁ですよ。何を言いたいのかも全く意味不明な内容。当時もいろんな映画本で絶賛されてたけど、私にはダメでした。つまらないとはっきり言う人がいてもいいでしょ?どこが面白い?のか評価が高いのか?私には理解できないなー。。きっと。 【たかちゃん】さん 1点(2003-12-07 22:45:45) (良:6票) |
172.《ネタバレ》 ヒトザル、宇宙船、モノリス、HAL9000、ワームホール、それまでのすべてをぶっ飛ばすラスト。最初から最後まで目が離せない。 【ガガガ】さん 9点(2003-12-07 21:43:05) |
★171.《ネタバレ》 長い辛い観賞でした。映画館で見たらよいらしいけど、たぶん寝てしまいます。ずいぶん話題になり、コレを見ないと映画通じゃない&コレをけなすと映画ファンではない!みたいな風潮から、難解とは聞いていましたが、退屈な映画でもキューブリックなら面白いかなと。映画としての面白さを求めるには、いらない場面が多すぎ。現実的すぎるラストに、サスペンスを加えるのは面白いのですが、セリフが少ない。前フリ長すぎ。ロング多すぎて、紀行フィルムみたいだった。モノリスですか?あの、板がスイッチになっているアイディア、HALの叛乱は面白かった。ラストがすごく現実的。まるで、グリーン・マイルの世界です。延々と続いてゆく罰なんでしょうか?胎児を希望的に見たらまた違うのだけど、冒頭から猿が骨を武器に変え、捨てる。(このショットはうまい)あと、ある音楽が私には合いませんでした。宗教がかってて。特に、ピンクフロイド系のが怖い。これは小説で読む方が面白そうです。話自体は面白く、映画としてはダメでした。 【アルメイダ】さん 4点(2003-12-07 11:52:49) (良:1票) |
170.分からない。なのにおもしろい。何なんだこれは~!!! 【さそりタイガー】さん 10点(2003-12-04 00:51:49) |
169.面白い面白くない以前に、唯一無比なものにはやはり敬服してしまいます。表現はオリジナリティがもっとも大事。 【グルグル】さん 10点(2003-12-03 03:06:35) |
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168.宇宙ってのは、こういうふわふわ感というか、かすみやくすみの中にあるような気もした。ワルツ、あるいは無音の。 モノリス以降の終盤部はやはり理解できなかった。理解できなくてもよいのかもしれないが、それにしては長かった。 あれをずっと観ている間、観客は何を考えるのだろう。あの長い時間のうちに、観客が観るのは、おそらく映画ではない。もわーっとしたかすみのようなイメージの中で、意識は、過去や、未来や、かたちのあるもの、かたちのないもの、生きているもの、死んでいるもの、まだ生まれてさえいないもの、あらゆる個人的かつ普遍的な対象へ注がれていくのではないか。 その果てしない意識の旅を、宇宙の旅と呼ぶのだろうか? かの偉大だと称えられる監督は、そんな旅を現に体感させるところまで計算しつくしてこの作品を生み出したのだろうか? 映画としてはあまり好きでない。 命よりも長い旅に酔ってしまったからかもしれない。 【よしの】さん 5点(2003-12-01 16:48:30) (良:1票) |
167.なんたって歴史に残る名作。 今見ても十分通用しそうな映像はすごいけど、正直最後はわけわからん。点数は難しいけど..このあたりか。 【あばれて万歳】さん 6点(2003-12-01 16:08:05) |
166.《ネタバレ》 発達した脳によって物を創造する力を得た人類。その人類が作り出した物が、人を越えようとした時、人は新たな進化、次なるステージへ上がる事を強いられるのですね。HALは、人の限界とその次の段階の橋渡し役。人間的な個性を見せるHALと、機械的にも思える、人間的な魅力をまるで見せない登場人物達とは限りなく近い存在になっているのだと思います。そして、もちろん重要なポイント、圧倒的な特殊効果は今でも全く色褪せません。でも、私、この映画を家で見ると、いっつも人類の夜明けの終りあたりで寝ちゃうんですよね~。起きるとスターゲイト。昔、70ミリ版を見られただけで十分満足、と。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-11-21 22:39:39) |
165.有名な”ツァラストラはかく語りき”が印象的な映画ですね。回転する宇宙船とシュトラウスのワルツは、「けっきょく人間のやっていることはいつも同じ事の繰り返しだ」ということを演出しているのでしょう。SFの技術的な演出は後の作品のお手本になることもたくさんあり、記念碑的な作品だとは思うのですが、今の私にはストーリーがあまりおもしろくないんですよね。ところで、どうでもいいことですが、私のブラウザのユーザーエージェントは”HAL9000”を名乗ってます(笑)。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-19 22:39:15) |
164.最初に見たときは芸術性に打ちのめされ、二回目以降はこの映画の難解なストーリーとメッセージについて理解しようとした。この映画を理解できるような人間になりたいと思って何度も見た。多少背伸びしてでも、この映画と付き合ってみたい。そんな気を起こさせる稀有な映画です。 【犬】さん 10点(2003-11-14 01:14:41) |
163.多分始めて生まれて初めて観た映画。つっても猿の部分だけなんだけどね(しかも何十回も観た)全部観たのはかなり後になってから。もう最高ですわ!うまくは言えないんだけど、特に後半考えさせられるシーンがいっぱいでとても面白かったです。ハルも怖かった。原作も読んだけどこっちも最高ですね!わからなかった人は原作を読んでみることをオススメします。スゲー好き |
162.この映画を一度も早送りしないで見ることができる人を私は尊敬します。 【STYX21】さん 4点(2003-11-13 06:53:15) (笑:1票) |
161.最初の猿の場面妙に好きで、けっこう昂奮します。(馬鹿でしょうか)猿が投げた骨が宇宙船になってから以降は、うーん映像のすばらしさはヒジョーによくわかりますが、ちょっと意味がわかりません。ということで自分が21世紀人よりも猿に近いことを認識させてくれるすばらしい映画です。「みることの出来る者はみなさい。わたしはここにいる」 とキューブリックさんに言われているようで、めげました。 ♪さるにーなるよーってか。 【iris】さん 5点(2003-11-12 20:13:19) |
160.難しい。芸術性が高いのがよくわかる。クラッシク音楽を使うセンスがすごい。見るたびに新たな発見がありそう。SFは難しい分野だと思うが、キューブリックの天才的センスと想像力で見事に成功させている。だが映画館の大画面で見るための映画だと思った。家のテレビでは退屈。 |
159.3回目にしてやっと寝ないで最期まで見れた。こんな難解でマニアックで答えの無い映画が不朽の名作にあげられるなんてちょっとおかしいと思った。でもまんまと私もそれにのせられてる。名作です。エクセレント。 |