70.《ネタバレ》 オリジナル初期作に一番忠実ということで、
白黒のオリジナルを3回も観たのでした。
しかも最終的には目頭が熱くなるほど感動していたのです・・
期待はふくらみ近所で一番大きい複合型ではないホールに行きました。
しかも前から2列目です。両目に画面がいっぱいに広がります。
お話やセリフはまるっきりオリジナルのキング・コングとおんなじです。
もとは100分ないような短い作品なのですから、
いかに人間ドラマ(船員とか必要はないと思う)に時間を割いているか・・
島に上陸してからも船員のいざこざは続き・・
恐竜の場面も含めてなにか違和感を覚えました。
これって・・「ロスト・ワールド」ではないよね??
もちろんもとのキング・コングも恐竜は出てきますが・・
この出し方この作りは・・あちゃー!ロスト・ワールドだよ・・
思い出せば「ロード・オブ・ザ・リング」あれをテレビで観て楽しかったでしょうか。
こういう種類の映画は大画面で観るのが前提なのです。
ではなぜあの白黒のキング・コングはテレビで感動できたのか・・
白黒を見慣れていないからテレビ画面でも観られるのだと思います。
このカラーで劇場でしかも最前列で観たキング・コングは、
実は感動はできなかったのです。
・・なんでだろうか?
やはり時間が長すぎて島に上陸するまで疲れたのと、
ようやく上陸してから恐竜映画「ロスト・ワールド」になっちゃったところ。
あとは主役ふたりが私はイマイチだったこと。
コングの顔がまるでヨーダのような細かいCGだったこと・・
恐竜のCGが色がまるわかりで景色から浮いていたこと・・
最後の感動シーンがくどかったこと・・
といっぱい不満はあるのです。
でも最終的には観て損はなかった。
たぶんこの監督がめちゃくちゃこの作品のファンだったんです。
そういう愛があふれていてそれがちょっとくどかった。
いい意味ではそれが痛いほどわかってちょっとひいてしまった。
登場人物でも映画監督が出てきますが、
全役者の中でジャック・ブラックが一番よかったと思いました。
この人の表情を通してピーター・ジャクソンの愛が見えてしまった。
お金を映画で稼げれば自分が撮りたかった映画が撮れる・・
そのとうりの作品だと思いました。