32.《ネタバレ》 6点に近いんですが・・ご祝儀&ブラピが好きなので甘く7点。
ストーリーはもういたって単純そのもので、
サスペンス好きの私には全然物足りなく、
アクション嫌いの私なのにいいのかこの点でと思うんですが・・
苦手のカメラ早回しは予告でもわかってたし覚悟してたんですが、
意外と見やすいことに気づきました。
撮影監督の腕がよいのか監督の演出がいいのか、
速いだけでなく見せ場にはスローや長回しも駆使し、
飽きさせることはありませんね。
カーチェイスも撮る対象がはっきりしていて、
画面酔いすることもなくスピード感がありました。
演出は単純な映画の割りによかった。
舞台劇のコメディとSF映画のような高さのある演出で緩急がある。
ついてゆきかねるくらいの(ありえない)演出は派手すぎてこっけいで、
これはコメディ色の強い恋愛アクションだなぁと。
ブラピとジョリーの顔立ちがなんとなく兄弟に見えた。
唇が気になって(爆)ふたりとも唇がめくれてるから・・
キャラ自体がユーモラスですよね。
きれいなんだけれどグシャッとぶさいくになるし、
そこがかわいいんです。
お似合いだなぁ~と変に感心してしまいました。
マイケル・ダグラスの「ローズ家の戦争」という映画が昔ありましたが、
あれをスパイものにしたような感じです。
どこか昔の映画のような感じがしたのも、
それに似ているからか、
それとも舞台劇のようなドタバタコメディだからか、
セリフや演出はもろ3枚目のブラピ全開です。
今までに何人殺した?このあとのジョリーの答えにほうけた顔のブラピがよい。
対するジョリーは2枚目のほうが強かったかな?
そのギャップがなんともユニーク。
目がいっちゃってるジョリーがマネキン人形のようにビルから直立不動で落下するシーン、
逃げまくるブラピが無人の車に飛び乗ってお約束どおり撃沈するシーン・・
真面目にふたりともイカレ役をやっていて似合っています。
音楽も軽快なラテン調で、
なんとなくタランティーノの全盛期アクションを思い出しました。
妙にひと昔の映画と今の流行とのミスマッチを、
2枚目なのに3枚目のふたりがやっていることもヒットした要因と思いました。
根本は夫婦愛とか恋愛倦怠期からの脱出とか真面目なのですが、
それはおかずとしておいておいてコメディとして楽しみましょう。