5.魚好きの身にとって何か雲の上のようなところに思え、誇りを持った職人さんの姿がひたすら眩しく感じました。 |
4.《ネタバレ》 築地市場という場所に、物凄い量の会話・情報が飛び交い、そこには日々真剣に働く人たちの生き様があった。 私も魚という食べ物と縁遠くなっていたけど、こだわりの職人が営む寿司屋で、極上の寿司を堪能してみたい、見ながらそればかり考えていた。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-08-21 02:37:33) |
3.出演しているハーバードの研究者がいみじくも語った「築地の仲卸は魚に情報を付与して商品としての価値を高めている」、なるほどこれは目から鱗、これほど的確に卸の役割を説明するとはさすがハーバード大学です。そのためには言葉というかコミュニケーションが大事な要素で、大勢登場している老若の仲卸業者が魅力的な男たちなんでほれぼれしてしまいます。そして築地市場は株屋の世界に通じるところが多々あり、言ってみれば仲卸は証券マンみたいな存在だと感じました。年内最終日には手締めをするのも同じですしね。客として仕入れにくる有名な料理人たちも仲卸を全面的に信頼して勧める魚を買う、これなんか証券マンと顧客との理想的な関係じゃないですか。 80年前の開設当初の築地の貴重な映像も流れて、ここが時代の最先端をゆく施設だったことが判ります。果たして移転した先でこの世界随一じゃなくて唯一の市場は、どういう姿を見せてくれるのか不安でもあり楽しみでもあります。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-03-10 23:38:59) |
2.《ネタバレ》 常々ネットの発達した今の時代に卸売り市場で要るんだろうかと、豊洲市場のニュースを聞きながら思っていた。ただし、この映画を観ると卸売市場の機能は単なる流通ハブではなく、各段階に関わる人の「思い」を商品とともに流通させる使命を帯びていることがわかって新鮮だった。仲卸業者がこんなに熱いプロフェッショナル精神にあふれた方々であることは一般人には知る機会はないが、それでも彼らは誰にも媚びずに自分の仕事を懸命にやり遂げている様に感動した。 【馬】さん [映画館(字幕)] 7点(2017-04-10 21:38:56) (良:1票) |
★1.いま「日本が世界に誇る」という冠言葉は氾濫していて手垢で黒光りしているほどだが、本当に日本にしかない、かつ誇れるものがあるとすればそれはまず築地市場かもしれない。この映画の主人公格を務めるのは600軒の仲卸業者。彼らは7社の卸業者から魚を買い付け、小売り業者や料理店に売る。彼ら目利きのプロは世界の海を知り、料理を知り、その「仲」を取り持つ魚を選ぶ。
登場する150人の中で市場で働く人々はみな普通のおっさんやにいちゃん(一人ねえちゃんと一部おばさん)だ。ただとんでもなく格好良い。仕事に誇りを持ち仲間を愛し日々自分の目に賭ける、黄金のように光り輝く普通の人々。「市場」とは場所のことではなく彼らが居る状態を呼ぶのだろう。
この映画は「ドキュメンタリー映画が苦手な人にもおすすめ」とよく書かれていて、たしかに映像は美しく、音楽は効果的。元々むしろドキュメンタリー好きな僕にとっては少々作りすぎな感じもしたが、なにせ内容は本物なので文句はない。 【tubird】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-10-23 20:06:16) |