懲役十八年のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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懲役十八年

[チョウエキジュウハチネン]
1967年上映時間:90分
平均点:6.50 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
アクションドラマ刑務所ものシリーズもの
新規登録(2004-07-04)【ぐるぐる】さん
タイトル情報更新(2017-09-01)【イニシャルK】さん
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監督加藤泰
助監督本田達男
清水彰
キャスト安藤昇(男優)川田章
桜町弘子(女優)石岡比佐子
小池朝雄(男優)塚田義男
近藤正臣(男優)石岡健一
若山富三郎(男優)般若
岡島艶子(女優)石岡重子
汐路章(男優)博士
山城新伍(男優)ボーイ
小松方正(男優)喧嘩鉄
菅井きん(女優)三田村アキ
唐沢民賢(男優)松原
宮城幸生(男優)運転席の男
那須伸太朗(男優)教育課長
鈴木金哉(男優)犬山
畑中伶一(男優)屑屋
波多野博(男優)浦田
有川正治(男優)大沢
蓑和田良太(男優)医師
任田順好(女優)及川静江(クレジット「沢淑子」)
小田部通麿(男優)鉄板
島田秀雄(男優)古谷
穂高稔(男優)森下幸司
曽我廼家明蝶(男優)フロシキ
村居京之輔(男優)荷台の男
水島道太郎(男優)
脚本笠原和夫
音楽鏑木創
撮影古谷伸
企画俊藤浩滋
三村敬三
配給東映
美術井川徳道
編集神田忠男
録音東城絹児郎
照明中山治雄
あらすじ
昭和二十二年、元海軍の川田は元副官の塚田と共に遺族らを救う為、非合法行為で資金を稼いでいた。しかし、そんな中警察に包囲された二人。川田は自分が囮になって塚田を逃がし、自分の意思―遺族の為にマーケットを建設する事―を委ねるのだった…時は流れ、服役中の川田はその筋の通し方から囚人達から一目置かれる存在になっていた。彼はかつての仲間の塚田が本来の目的を忘れ、私腹を肥やしていることを知り・・・。
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4.《ネタバレ》 加藤泰監督作で脚本が笠原和夫というのがまず珍しい。終戦直後に遺族を救うために仲間とともに非合法行為に手を出し、その仲間に後を託して服役した男 川田(安藤昇)と、彼が服役している間に考えが変わってしまったその仲間 塚田(小池朝雄)という構図はいかにも笠原和夫らしいプロットで、ドラマとしても骨太で、加藤監督の演出もリアリズムにあふれていて良く、見ごたえがあるものになっていてなかなか面白かった。「懲役十八年」というタイトルの割りには刑務所の中でのエピソードが本筋にあまり関係ないのだが、そこがやたら濃く、ここに登場する人物たちがみんなイキイキとしていて、加藤監督の演出もここにいちばん力が入っていて、刑務所映画としての面白さも損なっていないあたりはさすがといったところ。(ひょっとしたら本筋の二人の男の話よりもこの刑務所の中の話のほうが面白かったかも。)安藤昇の主演映画を見たのはこれが初めてのような気がするが、演技力はちょっと微妙かもと思うものの、主役としての存在感は抜群で、一方の小池朝雄も前半の主人公の仲間としての姿と、後半の豹変した悪役ぶりがうまく、やはり小池朝雄はこういう役をやっているとうまくハマる人だと改めて思う。本作の川田と塚田を見ているとこういう話は当時実際にあったのではと思えてくるようなリアリティーを感じることができ、そのあたりも笠原和夫や加藤監督らしく、またこの頃の東映作品としては任侠映画とは違った印象があるアクション映画でもあり、そんなところも本作の見どころの一つだ。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2017-09-03 00:33:14)
3.高度成長期の波の中で資本主義社会を大いに謳歌する小池朝雄に対し、「戦後」から逃れられない昔気質の安藤昇。任侠ものから実録ものへと移行する時代の波と妙にリンクしたりなんかして(安藤は実録ものの代表格ですけど)。実際、その後の実録ものを想起させるような動きの多いカメラワークは私の知るかぎりの(ちょっとしか知らないが)加藤泰らしからぬ演出。一方で、「復讐」を盛り上げるために「そこまでやっちゃあ、お終いよ」というところまで持っていくために存在する刑務所内のエピソードの面白さは思いっきり加藤泰だった。会話も楽しいし、それぞれのキャラクターも面白いし、キャラクターそれぞれの表情も実に豊か。そしてアクションの小気味よさ。この本筋ではない刑務所内のエピソードがやけに濃い。無駄と言われれば無駄。でも無駄な部分が面白いという変な映画。
R&Aさん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-05-27 14:29:50)
2.《ネタバレ》 変貌した小池朝雄がいい。ちなみにこの主人公(昇!)のモデルがあの菅谷政雄です。勿論実録ものではないので彼の生き様をみたければ「神戸国際ギャング」や最近では「伝説のやくざボンノ」を見るべし。
THE HAUNTED MADE ME DO ITさん 5点(2004-08-05 19:20:50)
1.すっげえタイトルだなあ。任侠もの全盛の60年代はこういうタイトルが集客力につながったのかもしんないけど、今このタイトルを観て「わあ、面白そう!」と思う人がどのくらいいるのか・・・かく言うワタクシも「監督:加藤泰、脚本:笠原和夫」の名前がなかったら、多分一生観なかったんじゃないか、と思う。で、結論から言うと、そんな期待を裏切らない、面白い作品でした。良い意味で粘っこい加藤演出と、昭和初期~戦後の熱~い人間模様を描かせたら右に出る者のない笠原の脚本(・・・今、←これ書いてて思ったけど、二人の作品を大して観ていないくせに、こんなエラそうな事書いて良いのか、俺?)がガッチリタッグを組んで、自らの戦争責任を償いとして遺族の為に非合法行為にまで手を染めた男の姿を骨太に描いております。ただ、ちょっと残念なのは、前半のテンションの高さに比べて中盤ちょっと中だるみしてしまう所と、主演の安藤昇の台詞が、ちょっとたどたどしく聞こえてしまう所。そんでもやっぱし、戦後の昭和を(感傷ではなく)振り返るという意味でも、今観る価値のある一本だと思います。せめて「ショーシャンク」を観た人の1/100でも良いから、観ないかなあ。
ぐるぐるさん 8点(2004-07-05 22:25:09)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 6.50点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5125.00%
6125.00%
7125.00%
8125.00%
900.00%
1000.00%

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