★70.「全員悪人」と謳われているとおり本当に全員がワルで、またそれぞれが個性的に描かれていて面白かった。出演者がたけし以外は全員、北野武監督の映画に出演するのは初めてというのも異色。登場人物が次々殺されていく映画をというところから企画が始まったらしく、とくに後半は殺人のオンパレードで、普通なら目を背けたくなるようなシーンの連続なのになぜか安心して見ていられるから不思議。ヤクザを演じる俳優陣は國村準、石橋蓮司といった強面はもちろん、あまりこういう役をやる印象のない加瀬亮や三浦友和といった面々まで好演している。とくに三浦友和がなかなかいい。逆に山王会会長を演じた北村総一朗は確かにうまいけれども「踊る大捜査線」でのとぼけた署長役の印象が強すぎて(ほとんどあの役しか見たことがないのもあるが。)どんなに凄んでも笑えてしまう。たけしの最近の監督作を見るのは「座頭市」以来だったが、全体的に「座頭市」と同じく娯楽に徹している感じで見やすくなっているが、つい最近「その男、凶暴につき」や「3-4X10月」を見たばかりなので、それらと比べるとセリフの量が増えて見せ場が派手になり、初期の映画にあったどこか冷徹な雰囲気もあまり感じられなくなっているのは少々残念。「座頭市」や本作のような娯楽に徹した作風も面白いし、嫌いではないが、個人的には初期の監督作品のような独特の静けさの中に狂気を感じさせる映画のほうが映画監督としてのたけしらしさを感じられて好きだな。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-23 13:33:20) (良:3票) |
69.作品の出来自体はいいんでしょうが、よく見る顔が凄みを利かして怖い人を演じているので、いかにも作り物という感じがして見ていてオカシカッタです。 【白い男】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-22 23:27:37) |
68.どんな組織にも世代交代はある訳で、これはそのヤクザ版。日常業務の延長上でやっているような雰囲気なので、新陳代謝って言葉も浮かびました。出演陣は全員に見せ場があり、ヤクザ稼業が個性的に演じ分けられていて楽しめる。しかも、みんなカッコいい。國村隼や石橋蓮司の格好悪さもカッコいい。音量を大きくして5回観たら、その筋の人の恫喝に対する免疫力がアップします。たぶん。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-11 21:16:51) |
67.歳を重ねるにつれて、暴力団に関する映画というものを嫌悪するようになっている。なのにこの映画はすんなり受け入れることができた。面白かった。そして加瀬亮さんが、素晴らしい役者だということを再確認できた。 【あるまーぬ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-04-30 01:36:53) |
66.《ネタバレ》 ハリウッドならラストは、たけしがマシンガン片手に大ボス、子分を大虐殺 なんだろうけどそうはならず 地味に死ぬ。 緊張感があって面白く観れるぶん、もう少しお得意のお笑いシーンが 欲しかった。緊張の緩和が体現できたのではないだろうか? 【翼ネコ】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2011-04-18 18:40:07) |
65.おもしろかった!みなさん個性豊かで良かったですねー。いっぱい笑っちゃいました。 【ギニュー】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-04-12 19:15:39) |
64.娯楽映画としては良かったです。昔のたけしのヤクザモノに比べるとテンポが良くみやすいです。ただ、見終わった後にあまり感じるものがなかったように思えます。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-04-04 22:47:52) |
63.《ネタバレ》 いままでのたけし映画とは違って俳優がけっこう派手です。でも内容はいままでのたけしヤクザ物そのもので、なんというか「安心して観れる」感じです。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-23 21:41:07) |
62.なんだか嫌な世界を観たって気がして、もうみんな不幸な感じで、後味悪いけど、そんな気持ちにさせられたってことはいい映画だったんだと思う。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-03-21 13:37:06) |
61.《ネタバレ》 なんだか痛さを伴わない暴力のオンパレードでお気軽に観れる北野映画。石橋蓮司先生に乾杯。歯医者での襲撃は完全にマイベストシーンです。 |
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60.《ネタバレ》 俳優陣は豪華で暴力シーンもバラエティにとんで娯楽性は高いと思いましたが、 何かバイオレンス映画というより喜劇に思えました。 個人的には『その男、凶暴につき』や『ソナチネ』など、初期の冷たく感じるバイオレンス映画の方が好きです。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-02-17 15:32:14) (良:1票) |
59.ようは色んな死に様を描きたかっただけなのかな 死に様といっても、結局はロクデナシのヤクザの死に様だから 何一つ同情すべきところはないんだけど。 【がらんどう】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-02-11 17:27:19) |
58.《ネタバレ》 面白い。おかわりもう一杯の勢いで二度目を観てしまった。そして今晩寝る前もう一度見直すんだ☆ 何度目であろうが楽しみなんだ~☆ら☆り☆ほ♪☆ しかし、なんてったって今回の面白さのMVPは國村隼以外に考えられんの。この人今回とことんおもろい。 目玉ぎょろぎょろしてるわ、首から上がゆさゆさしていてるわ、なんやかんやでとにかくおもろい。 セリフだってぼそぼそぼそぼそ なんて言ってんのだかさっぱり聞き取りにくいんだが。 いやあ、それでも許せちゃうんだよな~ やっぱ自分的にはこの人MVPなんだよな~ (貫禄勝ちの芝居だった椎名桔平さん許してゴメン。三浦友和さんだってゴメン。ついでに、重力ピエロの親子役だった御二人さん達に対してもごめんゴメン。あんた達二人も今回、奇をてらったなりにも良かったんだが、なんせ國村が。)で、その國村隼=池元だめだめ組長のナイスショットベストシーンなんですが、実は多々あって1シーンに決めてしまう事って自分的には相当難しいんですが、あえて決めてしまうのならば、やっぱりタケシとの絡みのシーンだったかなあ。2枚舌3枚舌の漫談シーンに至っては大いに笑わせてもらった。挙げ句、あれであれなわけでげしょ‥‥ ああ、おかし。なんて哀れなジ・エンドがお似合いのひとなんだ 素敵なおもろさだったよ。國村隼さま。。。 でも、あれだ。ホント、全員が気合入りまくりでしたね。特に椎名桔平の不敵さがよかった。三浦友和の色黒さが イコール腹黒さって感じでよかった。小日向さんのマル暴だってよかった。ボビーもどきの日本語へたくそ黒人だってあれはあれでよかった。つまり、キャスト全員がMVPだった。 【3737】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-02-03 23:58:16) (良:3票) |
57.北野武監督作品の中では、『座頭市』と並ぶ完成度の高い娯楽作品。 現在の日本人監督の中で、単純に楽しめる作品を撮らせたら、最近の北野武監督に勝る者はいないのではないか、というくらい良くできている。 ストーリーの顛末よし、音楽よし、映像よし。 特に、ヤクザものを撮らせたら、間違いなく現在においてはナンバー1の監督だろう。 北野武が、ただ撮りたいものを撮っていた初期の頃と比べて、“職人監督”と呼ぶべきに相応しい、監督しての巧さを感じさせる。 ただし、それが良いか悪いか。 個人的には、少し残念だと感ずる。 初期の頃に感じた、心に深く突き刺さるものが感じられない。 何か、角がとれて丸くなった印象。 監督としての総合的技量は、年数を経るにつれ、格段にアップしていると感じるが、逆に初期作品の頃に感じられた、鋭利なナイフのような切れ味がなくなっている気がする。 だが、それは北野武の計算なのかもしれない。 何故なら、比較的最近でも、『TAKESHIS’』の様な、自分の撮りたいものを好き勝手に撮っただけの作品も、撮ってはいるから。 商業的な作品と、自分の取りたい好き勝手作品とを、器用に撮り分ける北野武。 それはそれで凄い。 でもできれば、娯楽性が低く世間一般の評判は低くとも、初期の頃の様な作品や、最近で言えば『TAKESHIS’』の様な自分勝手な作品を、もっと撮って欲しい。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-26 01:00:36) (良:2票) |
56.椎名桔平の殺され方...トラウマになりそう。 面白かったです。 |
55.登場人物が全員悪人!ってフレーズにひかれて鑑賞。久々の北野監督作品の鑑賞でしたが、楽しめました。 あれだけ豪華なキャストがやりたい放題ですから! わたしはフツーのカタギですが アホな上司についたら下のモンはツライなー、なんてしみじみ身に染みた作品でもありました。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-16 00:35:37) |
【マリモ125cc】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-01-10 22:53:12) |
53.《ネタバレ》 普通に楽しめた。やくざ社会の階層や、縄張りの奪い合い、義理人情と裏切り、警察とのなれ合いなど、我々が普通に想像できる世界観の中でストーリーはどんどん進んでゆくからわかりやすい。この映画の見所はそれよりも、味のある役者達の演技ぶり、そしてこちらに痛みが伝わるかようなバイオレンスシーンに尽きるだろう。特に三浦正和の若頭ぶりが魅力的だった。爽やかなイメージを覆し、大組織のナンバー2にふさわしい苦み走ったその表情は特筆ものだ。また椎名演じる水野の殺され方は印象に残る。普通あそこまで手の込んだ殺し方をする必要はないだろう。しかし本作での様々な暴力もやくざ同士の中で完結しており、全く無関係な一般人が巻き込まれてはいない。まさに「暴力のおいしさ」に魂を奪われたヤクザやその取り巻きが、終わりのない「殺しのらせん」に巻き込まれていく姿を描いたものだ。だから我々一般人が娯楽として観ていられるのかもしれない。現実のヤクザがこれほどまでに「殺しのらせん」に徹し切れたらそれはそれですごいことだが…、と思わせる映画だった。 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-05 17:26:08) |
52.《ネタバレ》 最初の横移動ロングショットから、車体の俯瞰ショットでタイトルバックまでの流れはなかなかの秀逸。箸やらカッターやら歯医者さんのウィ~ンやらで色々と工夫を凝らした残虐なシーンが印象的であるが、こういった印象的残酷シーンというのはマフィア映画の作りとして一つの定則となっており、武はそれを自分流にやってみたかったということなのだろう。その昔、ダイ・ハードを「暴力が全然痛くない。暴力は痛さが伝わらないといけない」といって批判していたのを思い出す。その言葉通り、どれも痛さが伝ってくる。そして題名通り、誰もが極悪非道なわけだが、そんなストーリーであってもきちんと笑える要素もあったりして、このへんがいわば武らしさなのかも。笑いと暴力は紙一重という彼の考えがよく現れている。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-03 21:50:15) |
51.《ネタバレ》 うーん、たけしの眼に力がなかったですね。大友組の組長は椎名桔平に任せ、役者・ビートたけしは村瀬組の組長くらいにおさまり、早々に格好悪く退場するくらいの潔さがあってもよいのではなかったのではないでしょうか。北野監督は、もはや自分自身、この手のものには飽きてしまっている、という印象です。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-12-29 18:03:06) |