22.《ネタバレ》 これがあの伝説のシリーズの第一作目ですか。何を隠そう僕は今まで寅さんの本名が寅次郎ということも知らなければ、演じている俳優さんが渥美清という名前であることすら知らなかったのですが、テレビで延々と繰り返し放送されている作品群の様子を見て「このシリーズは絶対にいつか最初からちゃんと観たい!」と思い、今回ようやくその願いが叶いました。大満足です!最初は寅さんのキャラクターが想像していたのと大分違い、何だかとても身勝手で薄情なイメージがあったのですが、後半恋に破れるところでは不覚にも男泣きしてしまいました。もう「男はつらいよ」と言うよりも「寅さんはつらいよ」という感じです。喧嘩に別れ、再会に旅立ち、そして純愛に失恋とこの映画には人生の全てが詰まっているような気がします。考えてみれば自分が小学生の頃に渥美清が亡くなって、皆「寅さんが死んだ、寅さんが死んだ!」と騒いでいたことを思えば、それほど国民に愛されていたキャラクターなんだなぁということが分かります。ようし!こうなれば自分もこれから寅さんの後に付いて行くぞ!しっかし笠智衆の「バター」には笑ったなぁ。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-08-13 00:16:51) (良:2票) |
21.私は中期の一本を除いてシリーズをほとんど見たことがありませんでした。子供時分、大人たちが笑っているのを横目で見ながら、なぜ面白いのかがまったく理解できませんでした。仕事もせず、遊び呆けて、家に帰っては面倒を引き起こしてばかり。そんな寅さんが嫌いでたまらなかったのです。第一、よくみると目つきだって悪いじゃありませんか。大人になってもこんなつまらん映画見るものかと心の中で思っていました。 ところがどうでしょう。今になってみると、寅さんの世界になんと惹き込まれることでしょう。「そうかそうか、オメエも人情の機微が分かるようになったのか」なんて寅さんに言われてしまいそうですが、笑って泣いて感動する、そんなことを心の底から思えるように。第1作をみて、そんなことを感じました。皆さん、当然ながら若いです。その中でも、さくら役の倍賞千恵子さんの美しさ、可愛らしさが強く印象に残る作品でした。 (2020年1月再見。7点→6点へ減点。もう50年も前の作品になるんですね。 シリーズ中でもこの寅さんは荒っぽいです。ソフトになる前の、荒削りな感じで、おいちゃんおばちゃんじゃなくても「出てってくれ」と言いたくなっちゃいますよ。今ならロクデナシとか人間のクズっぷりがすごいとか叩かれるキャラです。やたら「バカだね〜」と言われているのもいい気分はしません。 さくらと博の結婚にまつわるエピソードと、さくらと寅の再開シーンは白眉と言えるんでしょうが、これじゃ寅さんが人情味はあってもただの迷惑男で終わっちゃいます。弟弟子とケンカしても、ラストで元に戻っていたりするところも違和感が。倍賞千恵子も、最近の老け顔が頭にこびりついていて。いやはや時の流れというものは怖ろしいもんです。) 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-11 21:06:33) (良:1票) |
20.このシリーズは親が好きで観ていてしっかり初めから終わりまで観たことはほとんどなかった。第一作目を観たのも初めて。さくらの結婚など、ほ~、こうなって後に続いていくのかと今更ながら新鮮な思いで観た。でも今までに少し観たことのある寅さんはもっとおもしろかったイメージがあったのだけど…。第一作目だしこれからパワーアップしていくってことなんだろうか? 【日向夏】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-07 00:03:14) |
19.え?マンネリでワンパターンだぁ?そうだよ、いいじゃないか。それが何か?こんなに続けられたのは、そこに徹すればこそですよ。そんな事より、みなさん若いですね。しかも、毎回登場するお笑いパターンとお涙パターンが、しっかり出来上がっている。解っているのに、ここがポイントだなと思っているのに、結婚式の所は泣いてしまった。兎にも角にも、記念すべき第1作だ。奮発して8点。見所は最初の登場シーン。ネクタイに革靴ですよ。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-06 23:34:21) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 私の日本映画好きがあるのも、この映画があるからであり、この映画と出会っていなかったら今の私は絶対にないと断言出来る。この映画を見たことがその後の今でこそ日本映画、それも自分が生まれる前の古い日本映画が大好きだけどこの映画を観るまでは日本映画は嫌いだった。いや、正解には食わず嫌いと言った方が正しい。しかし、そんな私を日本映画大好きな人間に変えた作品として外せないそんな男はつらいよがギネスブックにまで載る程の大ヒットシリーズとなったのは一にも、二にもこの第一作の成功があったからで、もしも、この1作目が大した作品でなければこれほどの記録に残るシリーズにはならなかったと思います。それだけこの最初の作品には寅さん映画の全ての要素がつまってます。僅か91分という短い上映時間の間に、寅さんとおいちゃん、おばちゃんに妹さくらとの再会から始まってさくらのお見合い、結婚、そして寅さんの失恋とこれだけの要素をテンポ良く描いて、笑わせて、泣かせてくれた山田洋次監督の手腕とそして出演者全員(その他スタッフなどの関係者も全員)に拍手したい!何度観てもさくらの結婚式での博のお父さん、名優志村喬演じる諏訪ん一郎さんのスピーチは泣けます。寅さんはもうこの世にはいないけど、いつまでも私の心の中には生きてます。よってこの作品には10点以外考えられません。山田洋次監督と言えば絶対に「男はつらいよ」である。間違っても「たそがれ清兵衛」なんかではない。一年の最初に観る映画は「男はつらいよ」のこの第1作目と決まってます。高校時代に初めて見て以来、20年以上ずっと正月元旦に寅さんを観る事を欠かさず実行している。寅さん(渥美清、本名田所康雄)観ずに一年は始まりません。 高校時代にこの寅さんシリーズ(初めて見たのは38作目ですが)を私に映画館まで見せに連れて行ってくれた当時の先生にありがとうと言いたい。 【青観】さん [映画館(邦画)] 10点(2005-07-01 22:23:29) (良:4票) |
★17.《ネタバレ》 世界一の長寿映画シリーズ1作目。後期の作品を先に見ていたため、あまりに人間の出来ていない寅さんにびっくり。(ついでに言うと冒頭の背広姿にも。)さくらも異常なほど若くて思わずウットリしてしまった。下條正巳のおいちゃんに慣れていたので、森川信のおいちゃんに違和感を感じるかと思ったが、すぐに慣れた。さくらと博の結婚式のシーンで志村喬演じる博の父のスピーチが感動的。写真を撮る時に「バター」と叫ぶ御前様や、博の父の名前が読めないシーンなどが笑える。初代マドンナは御前様の娘 冬子(光本幸子)。ラストの失恋シーンはシリーズの中でもいちばん印象に残っている。これから50作近く続くシリーズの初回にふさわしい傑作。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 8点(2005-05-18 17:37:06) |
16.偉大なるマンネリズムの原点。車寅次郎のイメージを崩す事なく後半生を生き、そして逝った渥美清さんに敬意を表して。若い頃苦手だった時代錯誤的な古臭く狭っこしい「とらや」の風景が、今ではかけがえのないほど豊かな世界に思えてくるから不思議。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-02-08 16:00:49) |
15.《ネタバレ》 冒頭、江戸川縁を歩くシーンで、パットが決まる直前のゴルフボールを取り、打った人間に軽く投げ返し頷くところ、「親切なのだが世間からはずれている人間」これが寅さんのすべてを集約した名場面だと思う。若くて荒々しいが粋な渡世人の寅さんを知らないと後々の作品の受ける印象が違うと思うし、これはとてももったいないことだ。 |
14.当方、後期の作品から本シリーズを見始めた最近のファンでして、初期の作品は今作が初めてでした。しかし何とも活気に溢れていて良いですね!怒涛の展開の中にふとシリアスなセリフが混在していたりして、そのさり気なさ具合が逆に切なかったです。お見合いの席でいうギャグの中に言う「真面目にやってほしかった」だとか、おいちゃんとの口論の合間の「親父のゲンコツのほうが痛かった」とか。あと、「それいっちゃおしまいよ」など、後の作品で多用されるギャグのルーツを知れたというだけでも、見た価値がありました。それにしても若い頃の倍賞さんは、ほんと素敵ですね。「まくら」の美しさにプラス1(笑) 【kozi】さん 9点(2004-06-28 09:50:55) |
13.倍賞千恵子の美しさに見とれ、「ヒロシ」の父親が志村喬だったことを知ってびっくりし、寅さんの強引な論法に笑う。やっぱりおもしろい。日本の宝だと思う。 |
|
12.最初の寅さん映画だけあって、力のこもった作品。 寅さんの長口上が聞けます。いつも、ふられて旅に出るという終わり方をしているシリーズですが、この作品はさくらが結婚したりと他の作品に無い充実感があります。 【T-zen】さん 9点(2004-02-04 10:39:03) |
11.渥美清といえば誰しも「男はつらいよ」の寅さんなんでしょうが、個人的には、このシリーズが始まる以前の「泣いてたまるか」時代の方が好きなんですよね。職業もフーテンなんかじゃなく堅気が中心で、鉄道員、教師、運転手、八百屋…等々。笑いと涙を誘う展開の中、歯を食い縛りしたたかに生き抜く姿に、子供ながら感動を覚えたものです。ダボシャツの上に背広を羽織り、仁義を切る渥美清。どうにも馴染めませんでした… 残念。 【光りやまねこ】さん 6点(2004-01-31 11:22:12) |
|
9.「男はつらいよ」は色々な作を何度も観たので、正直シリーズごとに細かく覚えていません。よって本作でまとめて評価させて頂きますが、日本的なテンポ、文化、雰囲気などがよく表現されているシリーズだと思います。こんな世知辛い世の中でも、本作の人情に触れればほのぼの温かくなれる気がします。 【凛々】さん 9点(2003-11-02 11:34:56) |
8.TV版の「男はつらいよ」があまりにもわびしすぎて苦手だったけど、こちらはTVよりは救われます。でもまだわびしい時代が苦手だった頃を彷彿とさせるので、あまり好きではないです。 【omut】さん 5点(2003-08-26 18:13:34) |
7.47作も続き、ギネス記録にもなった映画「男はつらいよ」の1作目で平均点が高いので期待して見たんですが、寅さんの怒りっぽいキャラが好きになれないし、新鮮さが無いから僕にはあまり面白いとは思えませんでした。・・・とはいえ、スゴイ映画の一作目だし仕方がないかなあと思います。 【ピルグリム】さん 5点(2003-07-27 17:06:15) |
6.男はつらいよシリーズ大好き。第一作の寅は本当にちょっとヤクザな兄貴で、違和感もありますが。一作目は「マドンナと寅」でなくて「さくら(妹)と寅」ということが貴重。 【yonyon】さん 8点(2003-07-12 00:34:47) |
5.このシリーズは第一作目を含め、今まで2.3作しか見たことないけど、いい映画!!寅さんって本当に妹想いなんだよね~。ちなみにさくらのお見合い相手役はまだ20代の若かりし広川太一郎氏が出演しております。 【こわだりのインテリア】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2003-07-09 19:03:22) |
4.男はつらいよはみんな面白い!!47作続いたのも分かる気がする。 【カトエ】さん 10点(2003-06-13 17:33:32) |
3.さくらが寅に結婚の承諾を得るところと、妹の披露宴でひろしの父親に食ってかかろうというのが挫折してしまうところに思わず貰い涙。おいちゃんは森川信以外に考えられません。 |