日本海大海戦 海ゆかばのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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日本海大海戦 海ゆかば

[ニホンカイダイカイセンウミユカバ]
1983年上映時間:131分
平均点:4.50 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
ドラマ戦争もの特撮もの音楽ものロマンス
新規登録(2003-10-04)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-01-03)【イニシャルK】さん
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監督舛田利雄
キャスト三船敏郎(男優)東郷平八郎
沖田浩之(男優)神田源太郎
三原順子(女優)木村せつ
宅麻伸(男優)尾形登
佐藤浩市(男優)大上勇作
伊東四朗(男優)丸山寿次郎
伊豆肇(男優)山本機関総監
高月忠(男優)喜多川与之肋
伊藤敏孝(男優)片山伊作
稲葉義男(男優)上村中将
ガッツ石松(男優)松田一機曹
横内正(男優)秋山真之
近藤洋介(男優)伊地知大佐
早川雄三(男優)片岡中将
浜田寅彦(男優)伊東祐亨
谷村昌彦(男優)下宿屋の老主人
二宮さよ子(女優)千加
平幹二朗(男優)明治天皇
丹波哲郎(男優)山本権兵衛
宮内洋(男優)
中田博久(男優)
石井トミコ(女優)
平井隆博(男優)
仲代達矢ナレーション
脚本笠原和夫
音楽伊部晴美
撮影飯村雅彦
企画天尾完次
配給東映
特撮中野昭慶(特撮監督)
美術北川弘
編集西東清明
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【クチコミ・感想】

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1
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10.《ネタバレ》 先月たまたま横須賀に行った関係で初めて見た。
序盤からいきなり心中未遂が出るので呆れるが、乗艦後も水兵の男色嗜好とか喧嘩沙汰とか艦内いじめなど、専ら卑俗な話題を扱っている。また自殺者を非国民と罵る民衆など、太平洋戦争ネタの反戦映画を日露戦争の場にまで持ち込んだようで、戦いたがるのは男だけ、というかのような表現もあった。海戦本番になれば敵より味方がやられる場面が中心になり、輝かしい戦果に隠れた部分を露わにする、いわば「裏・日本海大海戦」の風情を出している。東宝の「(表・)日本海大海戦」(1969)と補完関係のようだが、だからいいとは特別思わない。
また軍楽隊員を主人公にしたのは特徴的だが必然性は感じない。一曲終わるまでは切らない方針だったのか、一場面がやたらに長いところがある。決戦前夜にそんな里心のつきそうな曲はやらないだろうとか、海戦の最中にラッパを持ち出すなど荒唐無稽な場面も多い。テーマとしては音楽の持つ力とか、芸術と軍事は相容れない?といったことを表現していたかも知れないが不明瞭であり、結局は見どころ多数を用意して、世相にも媚びた娯楽映画で終わったようだった。こういうのが東映映画なのか。
なお最後は、題名が「海ゆかば」という割に主人公が水漬く屍になるわけでもなく、佐世保に帰ればまた痴話喧嘩が再発すると思われる。次の危機は同年9月の爆沈事故だ。

個別場面に関する苦情として、自殺者が運ばれる時に軍楽隊が演奏していたが、何で軍楽隊がここにいるのか、突然呼ばれた遺族には唐突でわけがわからないのではないか。またここでの2曲目は、どちらかというと主人公の恋人とされる人物に向けた曲ではなかったかと思うが、そうだとすれば死者と遺族に対し非礼であり、またそもそも恋人本人がこの曲を知っていたかどうかも怪しい。観客を泣かせさえすれば登場人物の都合はどうでもいいかのようで、泣けるはずの場面が全く泣けなかった。
以下は少しよかった点
・兵員中心の映画なので艦内の様子が見える。戦闘開始前にこなすべき作業を「軍艦行進曲」の演奏に乗せて紹介していた。
・出撃前の訓示の時に艦が揺れていたようで、艦長が少しよろめいて踏ん張っていたのは芸が細かい。訓示が終始方言風でユーモラスだった。
・艦首の紋章が菊なら味方、そうでないのは敵という対比はわかりやすい。敵は悪の帝国のような紋章がついていた。
かっぱ堰さん [インターネット(邦画)] 4点(2024-11-30 13:06:47)★《新規》★
9.昨日は横須賀行って、記念艦として保存されている三笠を見て来ましたもんで、やはりこの『日本海大海戦』かな、と。東宝が誇る戦争スペクタクル巨篇。・・・・・・ではなくて、ここは東映部屋でした。
東宝版は全編通じて日露戦争の経緯が描かれ、しかも製作が1969年ってんだから、司馬さんの「坂の上の雲」は連載途中の時期だし、吉村昭さんの「海の史劇」もまだ書かれてない。そんな頃に日露戦争を詳細に描いて、しかも円谷英二の集大成とでも言えそうな見事なミニチュア特撮が繰り広げられます。
そんな事もあってか無くてか、この東映版は一兵士、それも軍楽隊に所属する兵士の目から、日本海海戦を描いてます(「坂の上の雲」でも軍楽隊に触れた記述が有りましたね)。青春モノ路線、という事でしょうか、それにしても現場のイザコザばかりではなく、もう少し各階層の人々のドラマを多層的に織り込んでくれたらなあ、と思ってしまい、戦局などもあまり描かれていないので、この映画だけでは背景が掴みにくい部分もあるかも知れません。
ただ、「一人の若者」の目から見た戦争、っていうのは、そもそもこういう「わからない」感じなんだろうなあ、とも思わされます。目先の日常の先に、突然、凄惨な戦場が現れる。
東映三部作の一本目『二百三高地』では、まだ戦場にも大らかさが残っていた、みたいな描写もあったけど、この作品では軍隊の陰湿さとか軍国主義の蔓延とかいった、太平洋戦争テイストが混在していて、かえって目新しさを失ったステレオタイプ感もあるのですが、一青年の視点で描くとなると、そういう路線になってしまうんですかねえ。
主演は三船敏郎、というのは大人の都合であって(それにしても14年前の東宝版からあまり老け具合が変わってない気が)、実際の主人公は沖田浩之。「A~B~C~」と、E気持ちそうに歌ってた印象しかないアイドルの彼が、丸刈りにして主人公役に取り組んでおり、持ち前の眼光の鋭さは確かに、主人公の気持ちの強さにマッチしてます。三原順子も悪くない。だけど全体的に弱い印象なのは、ドラマの不足でしょうか。軍楽隊という立場をドラマの中で活かすのにもやや持て余し気味、のような気が。
クレジットでは「協力」として三笠保存会の名前があり、この東映版でも記念艦でロケ撮影したシーンがあるのかどうか?いずれにせよセットはなかなかよくできてます(もう少し色んな角度から撮影して欲しかったけど、これも何か事情が?)。特殊効果は中野昭慶が参加し、海戦シーンもなかなかのもの。ここでも凄惨さや残酷さが前面に出ているのが、本作の特徴です。
鱗歌さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-02-06 06:54:55)
8.《ネタバレ》 戦艦三笠の乗組員、特に軍楽隊の人間に的を絞っており、東宝の「日本海大海戦」や兄弟作といえなくもない「二百三高地」とはまた違ったつくりなのが面白いです。序盤で「二百三高地」の映像がはさまれるのに配役が異なるものだから若干混乱させられました。ナレーションが仲代達矢なのには微笑。演出や撮影が淡白で物足りないところが多いのと、音楽がとても重要な話なのに全体的に「二百三高地」より音楽が印象に残らなかったのは残念です。ストーリーの構成と、終盤の日本海海戦の迫力、意図的なわけのわからなさ具合は白眉。こういうやり方もあるのだなと感嘆しました。
マッイヤ~ンさん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-02 15:58:31)
7.本編のほぼ大部分がどうでもいい事に占められています。メインの海戦も、大砲の撃ち合いっこしてる様しかみせていないので、戦況が全くわかりません。海戦後のテロップ観る限り、どうやら大勝利だったみたいです。全然そんな風には見えませんでしたけどね。
Yoshiさん [DVD(邦画)] 2点(2009-08-19 18:58:05)
6.確かに三船の演技や仲代達矢のナレーションは重厚だし、伊東四朗や若い佐藤浩市も良かったのだが、肝心の内容は「3年B組金八先生」の生徒役だった沖田浩之と三原じゅん子(金八ファンを動員するためのキャスティングか。)の安っぽくそしてどうでもいい恋愛ドラマなどはっきり言って邪魔だし、なにより全体的に緊迫感が無く、散漫な印象でドラマとしての重厚感に乏しく、クライマックスの戦闘シーンも大事な部分がなにも描けておらず終わりかたも唐突に説明テロップ出してエンドロールでは途中で脚本家が丸投げしてしまったような印象しか残らない。その戦闘シーンにやたら爆発描写が多いのも中野照慶監督らしいと言えばそうだがちょっとやりすぎの感もあり、肝心の中身がスカスカだからだろうか自己満足のようにも思えるし。元々本作よりも同じく三船が東郷平八郎を演じる東宝の「日本海大海戦」が見たかったのだが、どうせなら東映の本作と見比べてみようかと先に本作を見たわけだが、この出来では口直しの意味も含めて余計に東宝の「日本海大海戦」が見たくなってしまう。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 3点(2009-08-11 14:24:14)
5.1969年のモノと同じく東郷は三船。しかし日露戦争を政治がらみのアウトラインから読める「歴史映画」である1969年版と比べてなんとも拍子抜けする内容。何で綺麗事でまとめようとするかな。どのような敵とどう戦って何故勝てたのかすら描けてない内容ゼロの戦闘部分も含めただのお涙頂戴モノ。しかも意味もなく気の強い三原や主役の沖田など、程度の低い学園アイドル映画に成り下がっている。80年代の平和ボケの極みに生みだされてしまったクズだろう。戦争は幼稚園のお遊戯大会じゃないんですよ。今作の廃れた特撮を見ていると円谷の特撮がどれだけ偉大だったかがよくわかる。
Arufuさん [DVD(邦画)] 1点(2007-08-05 04:42:33)
4.《ネタバレ》 軍楽隊員を主人公にして、一兵士の目から見た日本海海戦を描きたかったのですよね。その意味では成功してます。戦いが始まって、バカバカ撃って撃たれて、知らないうちに勝ってました。一下級兵士の目から見たらそんなものでしょう。でも、それなら別に日本海海戦でなくてもよかったのでは? あの敵前回頭だって、絵でちらっと見せただけで何の説明も無いんでは、何のためにあんなことしたのかさっぱりわからんでしょ。とりあえず、戦闘場面のスプラッタ描写にはかなり力が入ってました。これまで見た邦画の戦争物では一番グロいかも。そこだけ見てると、もうほとんど負け戦。
KYPAさん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-27 22:40:30)(良:1票)
3.以前から日露戦争について非常に興味があり期待して見ましたけどドラマ部分も海戦シーンも中途半端な描き方で期待はずれでした。海戦シーンの特撮はなかなかでしたがあまりにも端折りすぎで残念でした。バルチック艦隊の恐怖感が伝わってこなかったのは致命的です。連合艦隊に至っては「三笠」しか出てこなかったし・・・。「坂の上の雲」のドラマを楽しみにしておこう。
ギニューさん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-01 22:03:46)
2.三船敏郎も佐藤浩市もガッツもいい味出してます。でも、主役(?)の沖田浩之と三原順子がショボい。大仰なタイトルのわりに、安い恋愛ドラマになっています。肝心の戦闘シーンも、暗くてカット割りが激しくて、何がなんだかようわからん。その上、あまりにも唐突に終わります。予算が尽きたのでしょうか。同じ時代を描いたものなら、「二〇三高地」のほうがずっと面白いかな。大昔の映画にケチをつけるのもヤボですが。
眉山さん 6点(2005-03-25 06:23:29)
1.正直なところ、戦争映画ってあんまり好みじゃないんで、この映画の正当な評価はできないのですが…。だのに何故レビューを書くのかとなれば、円谷英二の戦争もの特撮シーンの本作こそが白眉だと核心しているからに他なりません。日露の戦艦が海上で交戦するそのミニチュアワークとち密なカット割りは、『パールハーバー』なんぞのCGよりもはるかに視覚的快感に満ち、これぞスペクタクルの極致。三船敏郎の東郷元帥の、「立派な軍人さん」ぶりも、タカ派うんぬんじゃない、明治の男の「尊厳」が描かれて、軟弱な現代っ子の小生なんぞ、ははぁ~と素直に感心しましたです。
やましんの巻さん 7点(2003-10-06 16:25:09)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 4.50点
000.00%
1110.00%
2110.00%
3110.00%
4110.00%
5220.00%
6330.00%
7110.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 4.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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