6.《ネタバレ》 根本的なところで、訳あり台湾人のお姉ちゃんをめぐるあれこれを追いたかったのか、元全共闘世代がどうしたということを表に出したかったのかが分からない。お姉ちゃんについては、ただ逃げて、追いかけられるというだけ(そもそも敵があまり強くなさそうなので、それに立ち向かうという展開も生まれてこない)。また、拠点に集まっている人たちは、かつて闘いましたという切実感というか、ヒリヒリ感というか、そういうものがまったくない(逆にそれを消化したならしたで、それを表現しなければならないはずだが、それもない)。つまり、いくら原田芳雄がそれっぽく振る舞おうが、全体として、その辺のおっさんおばさんの久々の集まりというのと、それほど変わりません。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 4点(2023-01-23 00:52:26) |
5.《ネタバレ》 映画において監督の力量でその作品の出来、不出来が決まる物もあれば、役者の演技と魅力で作品の出来、不出来が決まる物もある。そういう意味でこの作品は役者の演技と魅力で決まる作品である事は見ていて感じ取れる。ヤクザから逃げるベトベト人の女を助けるマスター、原田芳雄の人間臭さ、アウトローな男としての魅力はこの俳優ならではで、若くしてこの世を去った松田優作と何処か似た物感じずにはいられない。けして二枚目ではないし、何処か不器用な中に感じる男らしさ、そんな男を演じたら本当に上手いし、そういう男の役がよく似合う。ストーリーそのものはよくある日本の刑事物ぽく、さほど、新鮮味も感じられない。しかし、なんども言うように役者の魅力で見せる作品と言って良いぐらい、役者の演技、魅力で充満している。原田芳雄以外でも刑事役の蟹江敬三のかっこよさも印象に残る。印象に残ると言うと、新宿の街並み、歌舞伎町の色々な所にある店の看板を含めたギラギラしていて、犯罪都市の恐い雰囲気も印象に残る。映画のラストの暴動シーンに映画はその時の時代を映すと改めて感じる事が出来る。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-10-08 20:06:13) |
★4.《ネタバレ》 若松孝二監督の映画は一本も見ていなかったが、訃報をきっかけに取りあえず一本見てみようと思い、本作を見た。全共闘世代が主人公ということで社会性の前面に出たような映画なのかなと思いながら見始めたが、娯楽映画としてじゅうぶんに面白い映画だった。夜の歌舞伎町の雰囲気も映画に合っていてよかったが、やはりなんといっても原田芳雄の魅力がこれでもかと言わんばかりに伝わってくる映画となっていて同じ年に公開の黒木和雄監督の時代劇「浪人街」でも彼の暑苦しい存在感が際立っていたが、本作でも原田芳雄の存在感は圧倒的で、本作の魅力の半分以上は原田芳雄の存在感でもっているような気もして、改めて原田芳雄という俳優の良さを感じられた映画だった。(でもエンドロール前の原田芳雄のPVのような映像には少しひいてしまったが。)出番のほぼすべてで酔いつぶれた演技の石橋蓮司もいい味を出しているが、やはりあっけなく射殺されてしまうスローモーションのシーンはインパクトがあり、印象に残る。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-10-25 17:52:45) |
3.とにかく、原田芳雄が格好良すぎます!まだ「浄化」される前の、危険でいかがわしいバブル期の歌舞伎町を舞台に、豪華なキャスト陣がその魅力を存分に発揮しています。 もう、このキャスティングと設定だけで十分満足できる作品でした(まあ、全共闘世代の方だとまた違った思いがあるのでしょうけど・・・) 【TM】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-01 18:29:25) |
2.かっこいい。一番好きな邦画。早くDVD化してほしい。 【孤島の鬼】さん 10点(2004-01-05 18:37:53) (良:1票) |
1.元全共闘の同士と(桃井)、敵に立ち向かっていくものだが、これまた芳雄さんがかっこいいんですねえー。子供の頃から大ファンで新宿アウトローや反逆のメロディーとか見てました。もうファンには、たまらん一本です。他のキャストも豪華。ジャイアンツのユニフォームを着て撃ち殺される蓮司さんはインパクトありました。 【fujico】さん 9点(2003-11-04 09:22:52) |