52.《ネタバレ》 ゾッとするくらい残酷ですよね。世の中、強い人間が勝ち続けるように動いていて、他の人間はそれを変えることは出来ないのかと思うと。本当に不条理だ。 ラスト、アメリカ人であるアナリストが事なきを得たのが皮肉だなと思った。直前まで王子と同じ車に乗っていたし、これは明らかに製作者の意図でしょう。王子と共に爆死したCIA工作員もカナダ人だったし。 日本に住む僕も夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせる設備のついた家で暮らしているが、そのための資源(石油に限らず)は外国から搾取している部分は大いにあるだろうなーと思うとやはり罪悪感を覚えてしまう。 テロが何故起きるかを考えたときも、格差社会が存在しているからだとすると、誰が被害者なのかよく分からなくなる。自分が人間であることが少し嫌になる話だ。 豪華キャストを揃えてこんな映画を制作、公開できるのは本当に凄い。こういうのを撮ったからといって、観た者のほとんどは現状を変えようと動き出すことはないだろうけど、映画という媒体を用いて告発するという行動は勇気があると思う。 【Y-300】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-05-16 14:31:48) |
51.おそらく映画より小説のほうが理解しやすそうな話だけど、とにかく2時間でおぼろながら伝達された。不正で維持されている米国の暮らし。完全に第三者の視点からのドキュメント的ドラマなのではなく、どこか自己批判的な視線を入れておくと企画が通りやすいのだろうか。こういう硬派の映画が製作されていく過程のほうに興味がいってしまった。自己批判を絶やさない国情は本当に立派だと思うけれど、なんかそれが一つの型になってはいないか、という気もちょっとした。米国企業の介入でクビになった若者が、自爆テロリストとしてリクルートされていく脇筋もある。これなんか実感あった。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-10-29 09:11:50) (良:1票) |
50.《ネタバレ》 ざっと整理すると 石油会社間の合併のために、片方の会社が油田採掘権を獲得するために行った不正を追及しつつも、なんとか検察との折り合いもつけて仕事を全うしようとする弁護士。 仕事に失敗し、組織からも排除されそうになるCIA工作員 アラブの一王国の国王家のパーティで息子を失い、そのことをきっかけにして改革派の王子に近づいていくアナリスト。 石油会社の合併のために職を失い、やがてイスラム系ゲリラになっていく若者。 だいたい、こんなところかな。この4つの話が、かなり説明を省略した形で、しかも断片的な形で描写されるんで、ついていくのが非常に難しいのは分かります。 ただ、一つ一つの話がそれぞれ面白くて、なおかつ人物描写もしっかり描かれてるんで、 分かりにくいの一言で切り捨てるのは残念な気が。 むしろ、何回か繰り返して見るたびに新たな発見があって楽しめそうな映画。 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-16 13:33:41) |
49.話が複雑で分かりづらいという批判は当たっていると思います。 必要以上に説明しようとしていないし、それがかえって噛みごたえのある話?になっている、と私は思いました。 実際、最後まで緊張感をもって楽しめたのでオススメです(ここでは評判悪いようですが・・・)。 アメリカンヒーロー物とは逆のアメリカはヒーローになれない資質を描いて興味深かったです。 【仏向】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-05-07 22:24:30) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 この作品を観るたびに寝てしまい、4回ぐらいの分割鑑賞です。娯楽性が薄く背景の知識が無さすぎということもあり意味わからんというのが正直な感想です、眠くなる作品No.1です、通しで観たら何かわかるかな? 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-01-22 09:04:54) |
47.一度見ただけでは6割くらいしかわからなかった思ってしまうのは、多分自分の政治リテラシーの低さのせいだけではないと思いたい。いかんせん並行するストーリーと登場人物が多すぎる。宗教・アイデンティティ・権力・国家、何を描きたいかはなんとなくわかるが、ストーリーの回収に時間を奪われ、もったいない脚本になっている印象 【楊秀清】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-02-19 11:57:05) |
46.煮込み料理なのに煮込み不足だった・・・個々の具材は良いのに、煮込み不足で味は染みてないわ、ガリガリ硬いわ・・・そんな感じです。 物語の背景が複雑、登場人物・機関も多数になりがちな社会派サスペンスでは、主人公を中心に物語を展開していくのがノーマルな手法だが、本作はあえて群像劇的なスタイル(パルプフィクション等と同様)にて社会派サスペンスを展開させ、且つ、説明する時間が不足している為、観客は完全に置き去りです・・・大別して3つの物語がありますが、それぞれ70~90分要する物語を、半分かそれ以下の時間に圧縮し、且つ、細切れにして配列した為に複雑怪奇なものに仕上がっている。 以下は完全に個人的な予想です。監督及び脚本は共にスティーヴン・ギャガンですが、彼は本質的には脚本家で、現状では監督として力量不足ということではないかと思いますね。 脚本段階では、かなり練り込んだものになっており、アカデミー賞に相当するものだったかもしれない。しかし、実際に撮影を始めて編集する段階では、脚本を100%表現するには250-320分の大作になってしまうので纏めようとしたが、結局うまく纏められず、不完全燃焼なものになってしまったのではないかと。 有り得ない話ですが、今作を踏まえた上で、彼が同じテーマで、再度脚本から作り直して監督したなら、かなり上質な映画が出来そうな雰囲気はありそうなだけに残念です。 ともかく今作に関して言えば、完全に失敗で、監督&脚本家の自己満足に終わってしまったので、次回作に期待ですかねー、それでだめなら、監督向いてないかも・・・ 【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-05-04 23:13:08) |
45.《ネタバレ》 脚本家が同じだけあって、まさに「トラフィック」石油版という感じでした。そもそも「シリアナ」というのはこの映画の舞台になっている中東の架空の王国の名前なのですが、それすら解説を見て初めてわかるというストーリーの説明不足はイライラさせられます。この映画の場合、余程米国内の政治や行政に詳しい人でないと、米国内での企業合併に係わるストーリー展開が理解できないでしょう。「トラフィック」のような麻薬戦争というテーマと違って、誰が「善」で誰が「悪」なのかがこの脚本ではすこぶるわかりにくい。まあ身も蓋もないことを言えば、登場人物みんな「悪」だというのが多分正解なのでしょうが。体重を17キロも増やして演じたというジョージ・クルーニーの熱演は光っています。ジンクス通り、オスカーを獲るのに体型をいじって役作りをするのは有利みたいですね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-02 00:40:26) |
★44.《ネタバレ》 表向きのタテマエだけでは到底済まない石油利権。それをめぐる、表と裏あざなえる虚々実々の国際情勢をドキュメントタッチで浮き彫りにしようとした、という制作意図はわかる。だが、私も肝心の筋がほとんどわからなかった。わかったのは、本作は、「24」と「ボーンアイデンティティ」と「スタートレック」と「オーシャンズ11」を混ぜこぜにしたような映画なのだなということだった(笑)。 【delft-Q】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-06-16 23:05:49) |
43.《ネタバレ》 ウーームちょっと難しい展開&内容でしたね アラブの石油事情に詳しくないと面白くないんでしょうか? まあ、お金がからめば利権がからむ というのは理解はできますが、ワタシにとってはよくわからないまま終わってしまった作品デシタ 【Kaname】さん [インターネット(字幕)] 3点(2009-05-23 22:28:04) |
|
42.《ネタバレ》 7点の判断基準は「他人に薦められなくもない」ということなのですが、はっきり言ってこの映画は、他人に薦められません。「トラフィック」に輪をかけてストーリーが複雑な上に、徹底的に説明を省略するものだから、置いていかれる人が多数でしょう。私も細かい部分も含めると把握しきれているかどうか。。。しかし、こういう陰謀モノの話は基本的に好きですし、キャストもいい仕事していますし、話の流れも嫌いではありませんから、7点は与えたいところです。確かにいくらなんでも観客を突き放し過ぎという皆さんのご意見には頷くしかありませんが。 話の中で疑問に思ったところが、2点あって、ホワイティングはボブをハメようとするんですけど、そんなまどろっこしいことをする前に消したほうが早かったのではないかと。自宅に侵入されたのは、少しお粗末でしたね。FBIの動きの方が早くて間に合わなかったということなのかな。もう1点は、最後のボブの動きをなぜCIA、FBIが止めなかったのかということ。目をつけられていても、普通に国外に出られるものなんでしょうか?以上2点がちょっと気になりましたが、頭の体操には良い映画でした。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-25 01:08:16) |
41.ただでさえ難解な映画なのに、それを更にわかりづらく作っている。しかも、頑張って最後まで観ても、『トラフィック』ほどのカタルシスは得られず。ジョージ・クルーニーの熱演は見もの。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 5点(2008-10-20 09:19:38) |
40.わかりづらい映画は好きじゃない。ただの群像劇で観客をドラマまで導いてくれてない。相当集中して整理しながら見て、終わって思った事は相関の理解だけで、ドラマそっちのけ。ただ関係性はよく考えると面白いと思うからもう一度見てみたい。(疲れてない時に) 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-24 19:55:43) |
39.《ネタバレ》 石油メジャーの利権、延いては国家の利権のために他国の政治に介入するどころか暗殺までしてしまうアメリカ。CIAの暴露本を元にしたフィクションは複雑な社会情勢やCIA内部の繊細な描写によって、またニュースフィルムばりのロングショットを効果的に使うことで実話っぽく語られてゆく。だからこそ暗殺が実行されたときの衝撃はインパクトがある。しかも奥さんと子供たちが犠牲になることでたかだかゼニのために非道な手段を行使するアメリカがひたすら憎憎しく思えてならない(フィクションですけど)。また間接的な弊害として生まれるテロという泥沼の構図も本来もっと複雑であるものをわりとわかりやすく見せていると思う。デイモンもアナリストとしての利権が前提として登場するが資本主義社会の中でのギリギリのアメリカの良心的存在としてアメリカ(国民)を擁護する。が、ここのドラマがちとシツコイ。デイモンの家族のいろいろ、中でも子供の死はなんの効果を狙ってるのか。それがあったから王子と特別な関係を持つことができたという設定なのだが、それだけで死なせてしまうの? 国家テロ憎し!の効果を狙った王子一家暗殺は、悲しければ悲しいほどにシーンの意義があるってもんだが、相当の効果の無い子供の死は極力避けてもらいたい。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-07-02 16:45:04) |
38.一度見ただけでは、全体像が良く分からなかった。群像劇が苦手なのもあるだろうけど、情報量が多過ぎるのと、教養が無さ過ぎるのが痛かった。もう一度吹き替えで見たら分かるのかも知れないけど、多分見ないな。 【j】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-02-21 20:09:10) |
37.雰囲気からしてトラフィックの劣化コピーのような予感がしていましたが、まさにそのとおりというかそのまんま。しかも、こっちの方がさらに各場面が細切れで、かつ登場人物に個性がない。終わるまでがとても長く感じました。ただし、いつものキザな役回りとは違って、冴えない地味なオッサンに徹したジョージ・クルーニーはなかなか新鮮だったので、そこに5点。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-02-10 01:45:52) |
36.ご都合主義の正義感でもって損得勘定に精を出すアメリカの勝てば官軍ぶりがよく表れており、毎度の事ながら不快感が募ります。多くの人物の誰か1人を軸にするべきで、2時間程にあれもこれもと詰め込まれたストーリーをスッと理解するのは私にはムリヤナと言える作品でした。 |
35.《ネタバレ》 理解が難しい。背景や人物相関関係が頭に入っている状態で再度見たら少しは理解できるのかもしれない。が、一度見終わった時点では背景や人物相関関係がいまいち曖昧。とりあえず、現実世界でも映画の中でも石油をみんなで仲良く分け合うことはできないってことですね。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-09-20 23:26:21) |
34.確かに分かりにくい。相関図がないと理解がし難い。ラストのラストってぼやけて見にくいけどクルーニーも生きてたの?結構緊張感があって私は好きですよ。確かにマットディモンは必要ないと思います。アメリカ人ってよっぽど中国のこと嫌いみたいね。この先、ますます中国バッシング映画増えそうですね。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-07-25 12:09:01) |
【miso】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-04-18 19:30:46) |