41.《ネタバレ》 この作品は私の中で、とても邦画らしいと言える邦画だった。日曜洋画劇場だったと思う。番宣の『鬼才・五社英雄監督作品』ってフレーズが印象に残ってる。この映画を見たときも、キスシーン程度ならともかく、もっと激しいお色気シーン、いわゆる“濡れ場”が作品のメインとして入ってて、そういうのに耐性のない子供だったし、お茶の間が凍るのも苦手で…すぐにリタイア。 当時はじっとりジメジメな邦画は避けて、カラッと陽気に明るいハリウッド映画ばっかり観てたっけ。お陰で今、当時未見だった邦画を見る楽しみが出来てるけど。 中梅楼を中心とした当時の遊郭の町並みが凄い。セットのようだけどあの再現度、質感がとても素晴らしい。お金が掛かってるのがよく分かる。細かいところだけど、ふすまの中にガラス窓が入っていたりと、近年の画一的な工業製品に見慣れてしまったため、こんな些細なところに職人技を感じてしまう。 仕事を始める前の神棚を前にした儀式とか、当時の文化を勉強する資料としても、とても面白い。 中梅楼の造りからは千と千尋の湯屋を。おちかさんの話し方は湯婆婆を連想させる。今は鬼滅の刃も遊郭編だし、ぜひ今の子供にも観てもらいたいところだけど、無理だろうな。「ここ、噛んでぇ~!」だし。私も無理だったし。 コレってどこまで実話なのかな?って調べたけど、吉原が炎上したのって何回もあって、『いついつ、ココが火元でこれだけ燃えて、死者は何人で』とかって個別の記録がないのね。 純愛と見せかけて性的不能者なことにコンプレックスを抱いていた古島。お春との結婚に向かう絶望(不能者だとバレる)からの、自殺だったんだろうかね?逃げようと思えば逃げられたし。 古島の純愛より、自己満足の為に花魁道中を選ぶ久乃。不本意に売られてきた身の上には同情するけど、話が進んでいくうちに久乃より、庶民的な菊ちゃんの方に魅力を感じてしまった。 【K&K】さん [地上波(邦画)] 6点(2022-01-22 18:31:54) |
40.《ネタバレ》 思ったよりドロドロしてなくて後味良かったけど、なんとなくそこまで強調して面白かったとは・・・ おっぱいがいっぱい。だったんだけどね、、、、、、、それも多すぎると興奮しなくなる感じだったし そして吉原はいつ炎上するのって、ラストのラストで燃え尽きるだけか~・・・ 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-07-25 01:58:39) |
39.明治末期の話なので、江戸時代とどの程度の差異があるのかわからないが、花魁ってのは日本文化のひとつではあるんだろうな。と思わせる作品で中々の大作だと思う。女達の狂乱は見応えあるんだが、男達が皆ヘナチョコ過ぎて男女の機微があまり感じられない。テーマ的にはそういう作品ではないのだろうけど、あまりにも男女の描き方に落差がありすぎて、男が女の引き立て役になるというより、そういうバカな男に翻弄される女までもがさらにバカに見えてくる。何とも救いのない作品で、もうちょっと何とかできたのではないのかと。 【東京50km圏道路地図】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-03-05 13:20:22) (良:1票) |
38.名取裕子さん、大好きです。でもこれを観た後は西川峰子さんしか思い出せなくなる、そんな映画。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-04-10 22:31:09) |
37.《ネタバレ》 吉原に生きるオンナたちの情念がオドロオドロしく入り乱れて展開していくわけだけど…やっぱり圧巻は西川峰子の「ココ噛んでえ」ね。 映画史に残る名シーンだと思うわ、強烈すぎて。 …最初はオドオドしてた若汐も、紫になる頃にはドップリ女郎の世界に染まっちゃって花魁道中を夢見るようになるんだから…オンナってのはわからないものね。 古島財閥の若サマも結局は「娼婦だけど心は純真」っていう「幻の女」を追い求めたあげく財産を食い潰したダメ男、「まだ純粋なお春チャンが紫のように花魁の世界に目覚めてしまわないよう今のうちに心中してしまえ、どうせ自分ももう落ちぶれるだけだし」的な大爆発は自分勝手にもほどがあるっていうか…。 ラストの名取裕子のなんともいえない表情…吉原が燃えたことで拠り所を失った不安なのか、ようやく心身ともに吉原から解放された安心なのか…。 坪坂(稔侍)と幸せになれるといいけど…どうかしらね。 【梅桃】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-23 15:25:43) (良:1票) |
36.「私はこの監督が嫌いだ」と、はっきり分かった作品。この監督は女の生き様を描く映画を撮っている印象があるが、その「女」というのはしょせん「男性が考える女」なんだなよ~エロにしても狂気にしてもイメージの域をでていない感じがして白けるんである(この監督父権主義じゃないだろうな~?)イメージで描くならはっきりとその路線で貫いてくれればいいものを、無理に「私は内面を描いてます」的な言い分が画面からにじみ出ているから始末が悪い。「男」を描くとイメージ先行なのがばれるから、あえて「女性」を描いているんだろうか? 【果月】さん [地上波(邦画)] 2点(2011-12-31 15:43:00) (良:1票) |
35.《ネタバレ》 来たるべき日に備えて 花魁とお遊びする際の決まり事というかルールというか、しきたりなるものについて少しお勉強をしてみましたが ( とは言っても、手頃なところで Wikiですが。) どうもしきたり ややこしいし、まどろっこしいし、いっぺんに覚えきれんし、通いつめる経済力もないし、気力もないような平々凡々な自分としてはとても無理な世界のお遊びのようだ。やめたおいたほうが賢明ですね。はいやめた。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-10-23 23:05:32) |
34.吉原の世界で花魁として生きる、女たちの姿を描いたドラマ。 結構重苦しい話だが見応えはあり、映像もなかなか。演出はとてもいい。 絡みのシーンがやたら多い映画って、どうしてもストーリーの流れが だるだるになっちゃうことが多いんだけど、本作ではそういう印象は受けなかった。 ラストはちょっとこじつけ感を覚えたものの、五社英雄監督、渾身の力作でした。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-07 07:32:35) |
33.映像はとてもキレイですが、哀しいお話でした。本当は10点満点にしたかったのですが、最後の炎上シーンでハダカで逃げる女郎役の女優さん達が笑いながら逃げていたのでマイナス1点!!演技の勉強しなさいっ!って感じ。 【gyu_yan】さん [映画館(吹替)] 9点(2005-07-26 15:25:16) |
32.「鬼龍院花子の生涯」を期待して観たので..コケました.. 【コナンが一番】さん [映画館(字幕)] 1点(2005-05-27 10:09:02) |
|
★31.なかなか。ちょっとびっくりする場面もあったけど。 【あしたかこ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-02 07:37:54) |
30.ところどころ説明台詞やコントのような芝居があるのは目につくが、作品の全体的な迫力はなかなか。特に、藤真利子と西川峰子のキャラクターは、今思い出してもぞっとするくらい強烈だった。残念なのは、締めとなるべきポジションの遊郭の女主人役に、佐々木すみ江を当ててしまったこと。ここにはやはり、淡島千景か山岡久乃クラスを持ってくるべきだったと思うが。美術関係や当時の風習の再現にもきちんとこだわってみせたスタッフの熱意にも拍手。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 7点(2005-02-16 02:09:27) |
29.どうにもこの作品は好きになれない。人間のどす黒い負の部分を見せてつけている。それを楽しんでみることは私には出来ない。描写としてのエロチシズムはあるが作品自体のエロさはまったくないと言っていい。生きるために体を売ることとお金の為に体を売ることとは似ているようで紙一重の”何か”があるために捉え方がまったく違うみたいですね・・・。私に理解できることはないけどその辺りをいろいろと考えさせられます。 【tetsu78】さん 8点(2004-11-26 13:57:28) |
【ムート】さん 5点(2004-07-12 15:05:29) |
|
26.《ネタバレ》 盛りがついていた時分に、名取祐子やその他女優さん達のヌードが観たくて、親に内緒で深夜の再放送をこっそりと観た。が、藤真利子や西川峰子の発狂シーンが妙に恐ろしく感じられ、とうとう朝まで眠れなくなってしまった。予定外だった。悪いことはするものじゃない。 【なおてぃー】さん 5点(2004-02-10 01:39:08) (笑:1票) |
25.花魁道中を美しく描くという点においてはのみ、まあ成功かな。 この作品もだけど、宮尾登美子原作の「櫂」なんかでも、どうも原作の大切な部分を蔑ろにして、客寄せのための衝撃シーンを繋ぎあわせている印象があり、五社作品ってどうも好きになれない。 画は美しいんだけどね。 【poppo】さん 3点(2003-12-07 22:40:32) |
24.思っていたより面白くなかった。どうでもいいところが細かく描写されていて、飛ばしてほしくないところが簡単に描かれている、という印象。だからイマイチ感情移入できない。ストーリーが進むに従って派手なシーンも多くなるのだが、見ているこっちは感情移入できないばっかりに気分も盛り上がらない。でも吉原という題材は面白いと思う。 【ジャスミン】さん 4点(2003-12-07 04:29:17) |
【civi】さん 7点(2003-11-05 21:42:26) |
22.この映画でまず思い出すシーンは二宮さよ子が名取裕子にテクを教授し最後にたまらず裸電球を握りつぶすところ。当時はすごい衝撃だった。映像もきれいだった気がする。自分の人生の選択肢が女郎しかないって悲惨だな。実際こういう人がいたんだよな。 【スルフィスタ】さん 6点(2003-10-26 22:15:14) |