6.《ネタバレ》 レイチェル・リー・クックが好きで見たのに、あまりのつまらなさに彼女を嫌いになりそうです。
どう扱っても魅力的になりそうな女優を、ここまで魅力のない人物に仕上げたことにまず拍手をおくりたいですね。
それに、字幕がところどころ変な訳なのも気になります。
『面白い映画は細かい粗が気にならない。細かい粗が気になる映画はそもそもがつまらないからだ。』っていう一般論は本当みたいです。
そもそもが、薄く浅いストーリーに、魅力の無い人物設定なのに、変に真面目に作るもんだからB級作品にさえなれません。
切なくしたいのか、怖がらせたいのか、いったいどうしたいのかわかりません。
これははっきり言って監督の力量不足でしょうか。
この作品だって、アランとデビットの友情を、もう少し丁寧に深く掘り下げるだけで、ラストの衝撃がはかりしれないものになったかもしれません。使い古されたプロットだって、料理の仕方次第で何度でもおいしく食べられるものです。
ラスト20分くらいの真相解明は面白いです。予想はつくけど面白い。期待を裏切らないオチは程よい感じ。
でもこの程度のオチを見るために、つまらないエピソードを小一時間も見ないといけないとなると、とても人には勧められませんな。