190.《ネタバレ》 パルプ・フィクションとつながる映画。ですが、失敗作。
大きな失敗点はあそこでおわらさず、説明が長くてつまらなくなったこと。
私はこの監督のよいところは理解しているつもりなので、
悪い裏切りでした。あそことは、もうひとつ評価を落とす残酷すぎる
描写のすぐあとの逆転劇です。これがあるからまた見たいと思わない。
ある意味グリーン・マイルの処刑シーン。でもそのおかげで、
ブロンドの残虐さが良く出ていたしすぐあとの映像につながるので、
これは仕方ないと納得。でも・・「よし!うまいっ」と、待ってましたと
大逆転劇が始まったあとの、長い長い説明にあきれた。
ここで終わらせれば、もしかしたらユージュアル・サスペクツ以上に
なっていたかもしれない映画。舞台裏を見せられ脚本の説明まで
聞かされてるようでしらけました。
正直、オープニングの音楽のあと、すぐ私は刑事が誰かはわかりました。
だから見ていて筋もよくわかり、勧善懲悪っぽいなと思いながらも、
うまく作ったと感心していたのですが・・
フェイス/オフの教会のシーンのような銃を向け合うところに、
いきなりつなげればもっとよかった。後半の一番良いところは、
ピンクが初志貫徹ピンクはピンクでしかないところ。
そそくさと持ち逃げ(最初からオレが宝石は持ってると言ってた)
したあと、想像できる結末の楽しみは残してあったところ。
この評価は、この映画をばかにしているのではなく、
私が一番見たくない生理的に嫌いな描写と、
それでも許せた後半の締めで終わらなく、自慢のように中身の説明を
やりだしたことです。それだけにホントに惜しい。