102.《ネタバレ》 皆さんお書きの通り、ロンドンの街がゴーストタウン状態なのは見応えがあったね。鳥が飛んでいるのは演出だったのかな?それとも編集でも消せなかっただけ?保菌者が猿だから霊長類にしか感染しない細菌であることは予想ができるが、なぜそういう実験をしていたのかが謎のままだし、解決策も提示されないままなのは物足りなさを感じる。そして明るい未来が期待できないエンディングはイギリスらしいブラックな演出だよね。イギリスの中で感染が広がる恐怖は、想像力を働かせると怖いものがあるし、同じ島国の日本国内で同じ事が起こったらどうなるだろうと考えると興味深いね。極限状態であれば、規律が重視されるはずの軍隊でも理性が失われるという演出はある程度予想できたし、何が正しいのかが混沌としてしまう世界では、生存本能が優先するというのも理解はできる。延々とそれを見せつけられるのも多少うんざりしてきたところでRAFが登場するのは、なかなか好い演出だと思う。それを考えると、冒頭のロンドンで鳥が飛んでいるのは、これを予兆させる伏線であったのだろうか?「デス・フロント」(2002英)同様、イギリス映画のこの手のやるせなさは、気分が落ち込んでいるときには観たくないと思うこともあるだろう。 【オオカミ】さん 6点(2004-08-28 23:20:14) |
★101.《ネタバレ》 凶暴になるウイルスに感染してても、してなくても人間は殺し合うもんなんだ!っていうのが言いたかった映画なんかな。 でも結局、ウイルスの謎は解けないままやし・・・最初のチンパンジーは何で感染してたの?? フランクはイイ人なんやけど、時々暴走気味。いかにも危険そうな地下道を無理矢理車で突っ走ってパンク、タイヤ交換中に感染者に追いかけられる・・・コイツは本当に生き残る気があるんか!?と思った。 感染者達は死んでる(ゾンビ)わけじゃないから銃で殺せるし走ったりできるんですねぇ^^ 光に弱いわけでもなさそうなのに、どうして昼間はどこかに隠れてるんですか?? ジムが病院で意識を取り戻して外に出てみたら感染者だらけ!とかでも不思議じゃないと思うんだけど。 あと、感染者同士が殺し合わないのも謎。 結末が2通りあったのは良かったです。 ビデオで観ててエンドロールを早送りしてたら偶然見つけました^^ 映画館だったら絶対見逃してた(^_^;) 【よしぞー】さん 4点(2004-08-28 13:37:56) (良:1票) |
100.予告編で思った感じとは違ったけれど面白かった。 【海野やよい】さん 6点(2004-08-27 00:07:40) |
99.前半は、足の速いゾンビに追われる恐怖。後半は、理性を失った人間に虐げられる恐怖。どっちも絶望感で恐ろしかった。 【紅】さん 8点(2004-08-26 00:46:14) |
98.《ネタバレ》 ロメロ「ゾンビ」三部作に対するオマージュ作品。と言うと聞こえは良いけど、ちょっと厳しい言い方をすればパクリ(笑)。「ゾンビ」+「アウトブレイク(バイオハザード系)」の劣化コピー。と言うか、もうほとんど「ゾンビ」。これではいくら何でもオリジナリティが無さすぎる。 「何かの原因で人類がほぼ死滅」→「生き残った人間が出会う」→「色々と彷徨う」→「落ち着き先が見つかる」→「人間の欲望やら対立のせいで破綻」→「それでも生きて行こう」→エンド。やはりこの手のサバイバルホラーの展開としてあまりにもありがちで意外性が無い。もう少し独自の解釈や演出が見たかった。 また、前半の無人の廃墟と化した都心の雰囲気はよく出ているが、単に「人がいない」ってだけで、凄惨な殺し合いや暴動のパニックがあったであろう形跡がほとんど無く、むしろ綺麗過ぎることに違和感を感じる。 ウィルスに感染した人間も、別に日光に弱いわけでもないのに、普段ほとんど目につかないというのも疑問。あと、これも他の方の指摘にもあるように、血液感染(しかも粘膜や傷口についた時のみ)しかしないウィルスが、わずか28日でイギリス全土に蔓延するなんて、ちょっと考えられない(空気感染したら映画にならないからだろうが、こういう基本設定に説得力が無い)。 それと今回は、後半、それまで普通の(むしろ弱い)主人公の青年が、突然、軍人も顔負けの戦闘力を発揮するシーンにもかなり違和感があった。途中過程の人間ドラマにも特筆する部分も無し。せめてラストにかけて意外性のある展開を見せてくれていれば多少は評価も出来たんだけど…。はっきり言って「ゾンビ」という優れた作品ありきの劣化コピー品。 PS.この映画を面白いと思った人も思わなかった人も、もし未見なら、ぜひロメロ「ゾンビ」三部作を見ることをお奨めします。 【FSS】さん [DVD(字幕)] 4点(2004-08-25 04:04:46) |
97.少々危険な発言になってしまうが・・・何故人は人を殺してはいけないのか?いや、人は人を殺すのである。自分が生きる為には、他人を殺してでも・・・それが動物としての人間の本質である・・・と思う。じゃあ、他の動物と人間の違いである”理性と知能”はどこにあるのか?確かに、それによって人間は”社会”というものを作り、そこに”秩序”を持たせる事で”互いに殺し合う”事を抑制しているように見える。しかし、そんなものは、”自分が生きる為”という本能の前では簡単にぶっ飛ぶであろう。所詮は人間も動物。戦争も国と国がお互いに”会議室”で戦略を決め、スマートに(知的に)戦ってるように見えるが、前線に立っている兵士にとっては、まさに”やらなきゃ、やられる”極限状態なのだ。そこに、今まで社会生活で築き上げてきた理性と秩序はない。”理解できない”という人は、まだまだ秩序の中でしか生きたことがなく、そんな極限を知らないからだ。じゃあ、精神の幸福を願う宗教とは、何なのだ。それについては、またの機会で。 |
96.見始めてからグイグイと引き込まれた。前半の終末的な雰囲気も見事だが、軍隊と合流してからの「死霊のえじき」的な展開も良い。この乾いたタッチはある意味「ドーンオブザデッド」よりも本家「ゾンビ」に近いかも。 【終末婚】さん 7点(2004-08-10 18:42:00) |
95.《ネタバレ》 いきなりのジミー(=キリアン・マーフィ)のペプシイッキ飲みには感動しました☆ さすが独特な雰囲気出してくれてますね~、ダニー・ボイル監督は。 「ザ・ビーチ」は完全に失敗だったけどこっちは相当完成されてるのがわかります。 もうジミーが目覚めてから教会につくまでの「ロンドン一人歩き」なんかどんだけうらやましいか! オレも昼間っからあんな都会で一人でぶらぶらしてみたい(> <) けっこう前半と後半比べて後半が気に入らない人がいるみたいですけど、逆に言ったらそれぐらい前半のシーンがインパクトあったってことですよね。確かにいやでもあのロンドンの奇妙な雰囲気は覚えてしまいますもんね。 あと、小道具としてすごく印象に残ったのがセリーナが持ってたナタみたいな刀。なんかあの形が忘れられない。 この映画の後半部分に関して少々不評なようですが、オレはけっこう好きなシーンもありました。無人のスーパーでの買い物とか(買ってないか)、その後の花畑のシーンとか。なんか花畑なんか特に意味も無い描写なのにすごく印象に残ってて、素直に「綺麗だなぁ…」とか思ってました。軍隊かぶれが出てきたあたりからはオレもあんまに好きにはなれませんが、最終的に元気だったやつ全員が観察用に捕らえていた元仲間に殺された(またはうつされた)場面には監督の皮肉たっぷりのメッセージを感じ取れ、形はなんであれ元仲間の無念を晴らすことが出来て少々観てるこっちも少々すっきりしました。 どうやら地元(ロンドン)に強いとうわさのダニー・ボイル監督。また次回作も楽しみにしてます☆ 【TANTO】さん 8点(2004-08-07 22:39:54) |
94.《ネタバレ》 びびりの私は、前半はびびりっぱなしでした。ハイキングのシーンとかでも、奴らがいつ襲ってくるのかと思ってました。後半は、アクション映画のようでしたが、「ゾンビ」とは違った形の人間の暗い部分が表現されていたと思います。処刑場の死体にぞっとしました。ラジオ放送は、人を集める餌なんですね。 【センブリーヌ】さん 6点(2004-08-03 04:07:34) |
93.《ネタバレ》 予告編の誰も居ないロンドンの街並。実際本編を見てみたらその不思議で非現実的な風景に何故か俺自身もそこに身を置いてみたいという感情になり、「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督らしい見事な演出になっていたと思います。数々のショッキングな映像から始まる冒頭。いきなりち○こ丸出しで登場する主人公。意表を突かれる演出が多くこの映画の世界観に強い興味を抱きました。全力疾走で襲ってくる感染者に人の居ない世界の不思議でありながらも不気味さが漂うホラー要素も上出来。前半だけでも十二分にこの映画を堪能できました。でも、ボイル監督のやりたかった事は前半で殆ど出し尽くしてしまったからなのか、後半の失速ぶりには少しガクッ。兵士たちが女がどうのこうの言い出した辺りから急激に白けだした。監督はここで極限状態での人間の狂気を描きたかったかもしれないけど、感染者との戦いが殆どそっちのけになっていて本筋から離れ、クライマックスは仲間割れを中心にしてしまったのは痛かった。いきなり普通の青年であるはずの主人公が兵士相手に殺人マシーンと化すのも妙に説得力に欠けるし、目を潰したりと残虐に相手を殺すのも違和感がありすぎる。あの女の子もヤクでラリッたりと前半と比べたら雰囲気がまるで正反対(悪い意味で)。前半が無ければ多少はマシだったかも知れないが、やはり前半の勢いが強すぎるためか、後半の出来が今ひとつに感じられた為、6点です。 |
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92.もうひとつのエンディングはエマディールのオープニングみたいだった。 猿が感染元ってのはなんかの映画であったし、主人公はいきなりチンコ 丸出しで出てくるしどんな映画になるか心配だったが、楽しかった! 【わーる】さん 9点(2004-07-27 16:12:41) (笑:1票) |
91.《ネタバレ》 結局、撮りたかった事は前半でやり尽したんだろうな、と思うしかない。それ程、後半の適当さ、ヘタレっぷりが酷かった。「ゾンビ」の世界観をダニー・ボイル流にアレンジした前半は(主人公の妙な軽さ・平静さは気になるが)メリハリもあり悪くなかった。対して、後半は展開も人物描写もおざなり。基地が襲われるクライマックスに至っては、誰が何処に居て、敵と主人公側がどれだけ離れてるのか、位置も距離感もへったくれもなく、当然、サスペンスが全く盛り上がらず、白けてしまった。基地で実験用に管理されている感染者も、ロメロ映画へのオマージュ(?)以外に存在理由がない。独特な雰囲気で惹き付ける部分もあるだけに惜しいが、これはもう、後半の見事な投げっぷりを笑って観るべき作品かも・・・。 【i-loop】さん [DVD(字幕)] 4点(2004-07-26 01:41:36) |
90.何もわからずに始まって、何もわからずに終わってしまった。 【アスモデウス】さん 4点(2004-07-20 21:19:13) |
89.感染者が普段何してるとか、なぜ仲間同士喧嘩しないのとか、そんな疑問は置いといて楽しみましょう。 【真尋】さん 8点(2004-07-13 15:51:33) |
88.なんだか人間は秩序がなくなるとこうなってしまうのかなあ・・と思った。感染した人間よりも正気(じゃないか)の人間のほうがこわかったです。ラストは両方救いはあるけどやっぱりDVDのラストのほうがいいかなあ。 【きょんきょん】さん 6点(2004-07-13 15:00:40) |
87.「冒頭の侵入者の正体がわからない」という声が多いが、あれは彼の国で悪名高い過激な動物愛護団体の類だろう。また「28日」というのも,聖書のマタイ福音書第28章の"イエスの復活"を暗示させるためだろうから,「あんな短期間で疫病が広まるわけない」と非難するのは的外れなように感じる。この映画は、はっきりA・ロメロ版「ゾンビ」へのオマージュだと言えるけれど、ロメロ版「ゾンビ」が、ヒッピー思想-「既存社会からの解放」とか「自由共同体」-のような、ややもすれば理想主義的・自己中心的とも取れる主張を多分に含んでいたのに対し、このボイル版「ゾンビ(正確には違うが)」は、ロメロ版の外形を借用しつつも、「絶望的対立(冒頭でサルに見せているあの映像!)の中での人間のありかた」といった,極めて今日的なテーマを描くことに成功していると私は感じた。確かに設定その他に不可解な点はあるけれど、だからといってボイルの問いと、その答えまでもが台無しになったわけではないだろう。「人間の本能は狂気と殺し合いだ」といいたいのであれば,専制と暴力を"答え"とした少佐を破滅させ,良心と協力の人となったセリーヌを生き残らせるようなことはすまい。そう考えれば,やはりボイルの主張は明らかなのではないか。 |
86.速いゾンビってコエー!後半のストーリー展開もひねくれてて好き。 【ドレミダーン】さん 8点(2004-07-11 16:50:33) |
85.単純に何も考えないで観ればおもしろいよこの映画。まあ、冒頭のサルを助けようとする侵入者とかはよくわかんないけど、ゾンビたちが集団で全速力で走ってくる所なんか怖いを通りこして笑っちゃうし。しかも奴らは、獲物が逃げたら追わないとか、階段を昇るとかちゃんとした知能は持っているのね。ただこの映画の残念な所は、ゾンビがワンパターンな所と後半の展開かな。特に軍隊にはかなり引いた、もっとたくさんいると思っていたのに、あの少人数?あと、主人公の「ザ・ビーチ」のレオ様ばりのキレっぷりにも・・・。でも、それをさしおいても十分楽しめるね!! 【daipitz】さん 7点(2004-07-11 13:23:03) |
84.前半良かったのに・・・軍隊が出てくるところから一気に面白くなくなった。軍隊が銃を所持し、しかも普通に感染者に通用するところから、この映画に対する感染者の地位が一気に低下、恐怖を与えることが難しくなった。それじゃあ、この映画の意味無いんじゃないかと・・・人間同士で殺し合うバイオレンス映画はホラーでは無いでしょう。 【taron】さん 5点(2004-07-01 17:12:36) |
83.《ネタバレ》 普通の「ゾンビ映画」とは一線を画する映画だ。ゾンビからの襲撃から生き残って、危機的な状況から脱することをメインに描くのではなく、危機的な状況下における人と人との繋がりをテーマにしているように感じた。「希望」がないと諦めたり、自暴自棄になるの簡単なことではあるが、主人公とヒロインの関係性が深まることにより、何かしらの「希望」が生まれることを描いているように感じられた。人と人との繋がりには、「絶望」ではなく「希望」が生まれるといいたいではないか。 また、「殺し合うこと」が人間の本能だとしても、危機的な状況下だからこそ、その本能を捨て去ることが大事なのではないか。自暴自棄になって短絡的な本能に従うよりも、どんなに危機的な状況でも「希望」を捨てないことを訴えている。 現実の社会では、ゾンビに遭遇することなどないが、災害等いつ危機的な状況になるかは分からないものだ。 さらに、旅の道中で、主人公が意味もなくチーズバーガー屋に入り、ゾンビ化した少年を殴り殺すというシークエンスが実は結構重要なのではないかという気がした。主人公は、ちょっと暇だったから、ゾンビでも殺そうかと思い、チーズバーガー屋に入ったのではないか。この行動は、遊び半分で楽しみながら銃を乱射する軍のソルジャーとさほど変わらない行為だ。「殺し合うこと」の本能に従った行為であり、ソルジャー達と何も変わらないことを知り、主人公の中で何かが変わるきっかけとなっている。 「HELLO」で始まり、「HELLO」で終わるという構成も見事だ。確かに、挨拶こそ、人と人との繋がりの一歩なのかもしれない。「HELLO」と返してくれる人のいる喜びも感じられる。 DVDにはもう一つのエンディングが収められている。もう一つのエンディングは、銃弾を浴びた主人公がヒロイン達の手当の甲斐なく、あっさりと死ぬものであり、まったく意味のなさないエンディングだ。幸いにも、日本の初版の劇場公開版は、「DVD版」がエンディングだったと記憶している(もう一つのエンディング版も後発で劇場公開されたかもしれない)。 主人公が死ぬという絶望的なものを描くことは、本作のテーマとはそぐわないだろう。 危機的な状況でも「希望」を捨てないことがテーマであるから、「HELLO」で終わる、最後に「希望」をもたらすエンディングこそ、適切なエンディングだったのではないか。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-06-25 15:44:39) (良:1票) |