25.最近では、ハリウッドのアクションものに新鮮味を感じなくなってきました今日この頃。お金をかけ、スター俳優を使う。そうすればおのずと観客は入り、それなりに儲かるだろう。でもやっぱり何かものたりない。最近ではCGにも大分目が肥え、どんなに凄い映像にもあまり感動を感じなくなってきました。マンネリというやつでしょうか?たしかに最先端のCGは凄い。でもそれはただ“見せ”ているだけで、“魅せ”てはくれない。魅力的ではない。圧倒的ではあるが、感動的ではない。僕は、感動的に飢えている。そんな僕のお腹を一杯にしてくれたのがこれ『シルミド』。劇中の銃撃戦の中に自己嫌悪があり、銃弾一発一発に悲しみが込められている。そんな映画が最近のハリウッドにあるだろうか?答えは、ない。さらに始めて見る名前も知らない韓国俳優達。しかし、そんなものは関係ない。彼等の演技は、演技とは思えないほど生々しく、魂の込められた素晴らしい演技をする。こんな素晴らしい演技が出来る人間が今のハリウッドにいるだろうか?答えは、いない。何かを見失っている最近のハリウッド。そんな中、「仕方ない、俺達が立ち上がろう」そう言って動き出したのが韓国だった。彼等は、お金ではなく心で映画を作り、彼等はスターではなく、人間が人間を演じた。僕は韓国を応援する。がんばれ韓国。がんばれコリアン。ハリウッドを追い付け、追い越せ、突き放せぇ! 【ボビー】さん 8点(2004-11-03 20:21:22) |
24.ストーリー設定がスゴイ!実話だけに説得力があるし、歴史の非情さを感じざるを得ません..本作を一言で言うと “究極の選択!” ですね..映画としてもそこそこの出来ではないでしょうか..(ラストあたりはもう少し脚色を抑えた方が良かったかな..) しかし、いつの世も“政治”というのは、身勝手で理不尽だ!.. 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2004-10-25 18:56:51) |
23.泣ける映画かと思って見ましたが、泣けませんでした。 これが現実に起こった事ならば、あまりに重過ぎます。つらすぎます…。韓国映画に脱帽。 それにしてもこんなにも女性の出番が少ない映画も珍しいのでは? This is 「男映画」。 【tonao】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-10-16 23:36:30) |
★22.ちょっと古くさいけど、描いている物語の、ここまでやるか!という説得力。 【SUM】さん 8点(2004-07-29 17:25:11) |
21.まず、このような隠されてきた事件を映画化したということに敬意を示したいと思います。 また、字幕の根本理恵先生、ブラザーフッドと時期が被って大変だったと思います。お疲れ様でした。 見ててやはり切なかったのは、隊長と班長の最期のシーン。見てて、本当に辛かった。あと、チョ軍曹がバスに向かって走るところ。渡すはずだったアメなどが印象的。 訓練もかっこよかった! ただ、私は今ひとつ訓練兵に感情移入できなかった。それと、訓練兵と軍人の交流があまりなかったとこが惜しい。戦いを始めるときも割りとあっさり。って感じだったのでその辺は淡々と見れてしまった。 本当は、もうちょっと点数低くてもいいかなとも思いつつ、この事件を扱ったから少しおまけしてみた。 【うらわっこ】さん 6点(2004-07-21 21:24:22) |
20.今の北朝鮮を誰も笑えない。50年前の韓国、80年前の日本。思想的な根っこは一緒だよね。単に時間の経過の問題。 【つむじ風】さん 5点(2004-07-19 11:33:23) |
19.死刑の判決を受けた犯罪者は、なかなか死刑が執行されないらしいですね。「自分が殺した」という感情を抱いてしまうという話ですが、被害者にとってはとても苦痛な話だろう。ただ、自分が死刑執行人の立場だったら少なからずそういう気持ちが残ってしまうと思う。死刑判決を受けたということは、その対極に被害者がいるということを忘れたくない。最近は、加害者のプライバシーを守り、被害者を疎かにしている部分がある。それは絶対にダメなことだ。少し話題がそれてしまったが、それでもやっぱり方針変わって「はい、んじゃね。」というのは、あまりにも理不尽な話だ。自由になろうと意気込んでいた隊員達の気持ちはよくわかる。しかし、それ以上に、「もうすぐ子供が生まれるんだ。」と言っていた軍人の気持ちの方に同情してしまった。この黒い歴史を映画化したスタッフ達はとても素晴らしい決断をしたと思った。 【こばやん】さん [映画館(字幕)] 4点(2004-07-18 00:31:13) |
18.「死刑囚には同情しない」という向きがあるようだが、主人公は真っ当に生きようと就職活動をしたが全て断られ、結局悪の道に進むしかなかったのだし、そもそも彼の犯した罪からして殺人未遂でしかなく、重罪とはいえ連座制とかいうわけのわからんシロモノがなければ到底死刑になるような罪ではあるまい。また、死に際に「次に生まれてくる時は金持ちになって生まれてこよう」という訓練兵がいることを考えれば、他の訓練兵にしても事情は主人公と大同小異と推測できる。そういう彼らに対して「死刑囚だから死んで当然」と言い放てる人がいるのは、結局ここ日本という国では、社会的・経済的弱者のことなどもはや想像の域を超えた他人事になってしまったからと言えるのかも知れない。「同情しない派」にとっては、死刑囚になるような人間は全て猟奇連続殺人犯のサイコ野郎で、当時まだ貧しかった韓国のように貧困や無知ゆえに犯罪を犯す者がいたなど思いもしないのだろう。しかし、少しでもそのような視点を持ち合わせていれば、彼らが生まれながらの極悪人というよりも、むしろ上手く生きることが出来なかった人間・不器用な人間と感じられ、急速に我々に親しい存在となるはずだ。そして反対に、そんな彼らの弱みにつけこんで殺人マシーンに仕立て上げた権力者達のほうが死刑囚としてふさわしいのではないか、とも考えるはずだ。しかし、現実には兵達は抹殺され、権力者達は生き延びる。この悲惨な事件(というか映画)の肝はまさにそこにあると私は思う。我々が憎むべきなのは個々の人間よりもそういう社会の矛盾ではあるまいか。そしてそこに普遍性があるからこそ、三十余年経った今でもこの事件の顛末が我々の心を打つのではあるまいか。 |
17.あつーい映画でした。「特攻大作戦」から「アルマゲドン」までならず者部隊の映画は数あれど、これほどに熱いのは他にはありません。ハリウッドクラスの技術を用いてド演歌をやるってのが韓国映画の特徴ですね(けなしてるわけじゃありませんよ)。前半は素晴らしかったです。地獄の訓練やその中で成長していく兵士の姿が熱くさせました。しかし中盤以降は一気にペースダウンし、さらに韓民族ならではの熱演がかなり胃に重くなってきました。とはいえ、この映画にはそれ自体に熱い闘志がみなぎっており、件のもたつきすら製作陣の息吹のように感じます。脚本上の計算や、演出的な効果を狙ったのではなく、製作側が心で作った映画なのだと思えるんです。これぞハリウッドが失ったものであり、代わって韓国映画がそれを復活させようとしているのかもしれません。香港も「インファナル・アフェア」を生み出すまでに成熟しているし、それにひきかえ日本映画ときたら・・・。 【ザ・チャンバラ】さん 7点(2004-07-02 01:17:36) |
16.《ネタバレ》 もともと見る予定はなかったのですが 「ブラザーフッド」の出来がなかなかだったので見てみたのですが…見なきゃよかった。 結論から言いましょう、 この映画は「失敗作」です。 脚本以前の、設定の問題です。 主人公やその仲間達が死刑囚という時点で 彼らに感情移入することが僕には不可能です。 死刑囚=よほどの犯罪をしない限り、そのような身分にはなりません。 僕はこのような人間が死ぬのを悲しめるような、偉大な人間ではありません。 劇中でも彼らどうしようもない行動ばかりが目に付きます。 冒頭から下らない事でいきなり切れてケンカ。 思い通りに事が進まないとすぐに他人を非難。 自分の立場が悪くなるとすぐに卑屈になる。 しまいにゃ欲望に狩られ近隣住民をレイプ… 細かい事を言えばきりがありません。 こんな連中なもんだから彼らが死んでも全く泣けもしないし悲しむこともできない。 むしろ教育隊の方々に同情してしまいました、彼らはただ命令に従っただけ。 このような命令を出す上層部には虫唾が走りますが、 自分らの主義主張のためなら何をしてもいいわけではあるまい。 さらに理由もなく殺されていく韓国人兵士達…哀れの一言に尽きます。 このような事件が過去にあった事を知れたのは収穫でしたが 映画として面白かったか?と問われたら 「失敗作」としか言いようが無い。 主人公達が「死刑囚」ではなく「普通の一般人」だったならそれなりの映画になったと思うのですが…残念です。 【ふくちゃん】さん 2点(2004-07-02 00:08:39) (良:1票) |
|
15.泣きました。今までシルミ島の存在すら知りませんでした。あんな非現実的な現実が存在していたなんて、知る由もありませんでした。何を恨めばいいんですかね。運命ですか、自分の罪ですか。権力者は歪んでいて、真直ぐなのは犯罪者たち。そうなのかもしれない、と率直に思いました。色んなことを考えさせられる映画でした。娯楽映画ももちろん好いけど、心の髄に響く、こういう映画が受け継がれてゆくことを願います。 【もちもちば】さん 9点(2004-07-01 08:32:08) |
14.心に刻まれる作品でした。本編中の、韓国の人は理解できているだろうと思われる韓国史の素養が、理解してなかったところがあったのが悔まれました。ソル・ギョングはほんとすごい役者ですね。時間が進むにつれて変化していく演技には圧倒されました!! 【axion】さん 8点(2004-07-01 02:32:24) |
13.《ネタバレ》 冒頭から任務に向かうシーンまではとてもテンポも良くグイグイ引き込まれていきましたが、任務中止で島で待機してる所からテンポが悪くなり冗長に感じました。上からの部隊抹殺命令を知って684部隊が蜂起する所は何かあっけなく思えました。中盤のダラダラの部分は省いてもっと蜂起に至るまでの部隊員のそれぞれの葛藤、苦悩をもっと丁寧に描けば激しい銃撃戦やラストの自爆がより悲壮感が強まりもっと私の胸に迫っていたかもしれません。あと後半で特に見られた大仰な演出と音楽の連続で逆に一歩引いてしまいました。色々と惜しい一作ですが俳優さん達の迫真の熱演に+1点。 【まりん】さん 7点(2004-06-27 13:08:11) |
12.上映が2時間半もあったとは思えないほど自然に引き込まれたすばらしい映画でした。 事実は小説より面白いものですが、娯楽性もあるこの映画は見る価値が充分にあると思います。 一見地味な映画かもしれませんが、心に残る映画になりました。 ラストが近づくにつれ、嗚咽が出るほど涙が込み上げます。この映画の前では誰も無感動ではいられないはずです。 【広瀬真由美】さん 10点(2004-06-24 08:31:01) |
11.上映時間2時間半ほどあったんですね。見事に画面に引き込まれて、短く感じました。実際の実尾島は、それこそ笑顔すら許されない場所だったのでしょうが、映画ではところどころエンターテイメントが入っていて見る者を飽きさせません。韓国映画は、この点ではハリウッドに勝るとも劣らないですし、邦画と比べしまっては失礼な域まで達しています。 最後に、ソル・ギョングはまさにカメレオン俳優であるし、アン・ソンギはやはり最高の俳優だと思いました。しばらく、韓国映画から目が離せない! 【T橋.COM】さん 8点(2004-06-24 00:12:02) |
10.熱い!熱すぎる男の血と汗と魂!三人の班長、ベンガル、パンチ佐藤、松中(ダイエーホークス)にマンセー! 【5454】さん 7点(2004-06-22 22:05:41) (笑:1票) |
9.犯罪者を使って問題を解決しようという映画は多々あるけど、大抵そう言った映画は犯罪者だったってことを忘れるくらい良い奴になったりして見ているこっちも嬉しくなってくる。この映画もそういったところは例外ではなく、厳しい訓練を耐える彼らに心打たれ、火山高にも出ていたハクエイ似の鬼軍曹を畜生と思い、友情に感動し、いざ殺しに行くべしと見ているこちらも応援していた。が・・・ここからが違った。作戦中止・・・そして、追い討ちをかけるように彼らに抹殺命令が下る。後はどん底までまっしぐら、それでも頑張る彼らに涙ちょちょ切れ気味。確かに極刑に処せられる犯罪者なんだから仕方無いと言う考え方もわかるし、国家のためと言うのもわかるけど・・・酷すぎないかい?どん底に落ちてる途中何度も「死刑で死んでた方がマシだったんじゃないかい?」と思った。それでも彼らは最後までそのような素振りを全く見せず最後を迎えたことが素晴らしいと思った。エンドロール前のテロップは同感な良作でした。 【taron】さん 9点(2004-06-22 18:38:45) |
8.母の写真、飴、血文字、いろいろ見せ所が鏤められていて、ちゃんとエンターテイメントしている。メンフィスベルやプライベートライアンと同じように、ある任務を遂行するために組まれたチームの話だが、前記の2作よりもキャラクターがよく描かれていて感情移入しやすい。完全に日本映画は韓国に水をあけられた。 【カタログ】さん 8点(2004-06-20 17:26:02) |
7.冒頭の掴みからあれよあれよという間にタイトル通りの島「実尾島(シルミド)」に連れて行かれ、地獄の特訓あたりまでは物凄いハイテンションだったのだが・・・。さすが兵役のある国だけあって、外見的にはほとんど日本人と違いはないんだけど軍隊シーンの迫力が違う。過去に邦画がなんでつまんないんだとさんざん問題にされた頃があって、製作者側の言い分としては主に「顔が違う(ハリウッドスターみたいなわけにはいかない)」「予算が違う」「ロケーションが違う」などいろんなことが言われて来たんだけど、最近の韓国映画と「ラスト・サムライ」で全てが単なる言い訳に過ぎないことが証明されましたね。まあ邦画も最近けっこう盛り返してますけど。で、「シルミド」ですが、例によってまったく事前に勉強して行かなかったために、金日成暗殺計画が打ち切りになったら、あとは皆殺しになるだけだから15分ぐらいだろう、なんて思っていたらそこから先が長かった。後でパンフを見たら実は後半のバスジャックの方がメインな話だったみたいなので、そりゃそうだろうけどまさか1時間以上あるとは(@@)というわけで自業自得なんですけど想像したよりちょっと長くなってしまいました。登場人物たちは魅力的だし、映像的にもキレがあって非常に良いです。しかし泣かせどころのツボが絞り切れずにエンエンと引っ張っていたのはやっぱり国民性かなあという感じがしました。よって微妙に減点。娯楽作品としても優れていますし、価値ある映画だと思います。総合点の高い作品でした。 【anemone】さん 7点(2004-06-20 02:53:46) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 酷い話ですよねぇ、いくら犯罪者だとはいえ国の都合で死ぬほど過酷な訓練をしておいて、方針が変わったからと殺して存在自体を闇に葬ろうなんて、、 たとえ彼らが犯罪者であろうとなかろうとこんな人権無視は許されない。 政治的にも微妙な話をこの時期映画化したというのもかなり大胆なことかもしれない。 映画はすさまじい訓練や反乱銃撃戦の殺戮と、最初から最後までハイテンションで息を詰めて見るような緊張感の連続。 アン・ソンギ、ソル・ギョングはじめ演じた俳優達はみな迫真の演技だったがさぞ過酷な撮影だったことだろう。 画面からは汚名を着せられたまま闇の中に埋もれていたこの人たちの真実を、多くの人に伝えたいという熱い思いが伝わってくる。 立場は違っても閉鎖された場所での3年の訓練でお互いに情を通じる間にもなっていたのに、殺さなければ殺されるという状況に追い込んだ国家の非情さが恐ろしい。 双方共に国策の犠牲者で悲劇というしかないが、国が人の命をかくも軽く扱うというのは昨今の日本とて人事ではない。 「立派な兵士」になる訓練というのは、人間性を全く否定し機械のような殺人マシーンにすることだというのがよく分かる。 これも含めてどれも恐ろしい話でとても重い。 消されていた歴史の暗部を掘り起こしたという意義は大きいし、犠牲者達への熱い思いもよくわかる。佳作以上の力作だとは思う。 しかし気になったのはバックミュージックが過多で必要以上にセンセーショナルに感じたこと。 悲劇的演出もやや過剰気味でこれもシュリに似て韓国らしいという感じがした。 悲劇は作る側は冷静に、むしろ控えめな演出にしたほうがもっと素直に感動できただろうと残念な気がする。 【キリコ】さん 7点(2004-06-15 18:09:35) (良:1票) |