10.《ネタバレ》 ナレーションなどのセリフが全くないので、かなり眠くなりました。(笑) 一つ一つのシーンで長回しは厳しいです・・・。ただ、そんな映像を観ながら、毎日自分が口にしている「食」について考えさせられました。豚や牛の映像を観ていると、ただただかわいそうだったけど・・・。でも、観終わった後に何かが残る作品。人間なら一度は観ておくべき作品だと思いました。普段何気なく食べているもの全てに、感謝の気持ちを持たないといけませんね。とても勉強になる貴重な作品だとは思うけど、映画としての面白さを感じなかったので、点数は低めです。 【たけたん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 2点(2009-06-27 01:52:18) |
9.《ネタバレ》 おそらくワンシーンだけ取り出せば、企業PR映画にも使えそうな映像。「我が社はこのように完全オートメーションで、清潔に食品を提供しています」って感じで。でもそれがこれだけ連なると、ちょっとグロテスクな様相を帯びてくる。ドキュメンタリーの面白さだ。大量消費社会と頭では理解していたつもりでも、その大量ぶりのハンパじゃなさ、それに驚いておくことも無意味ではないだろう。コッココッコやっていた鶏たちが機械に吸い取られ、どんどん処理されて、吊るされたまま“製品”になっていく。ベルトコンベアーのヒヨコなんか、コントのワンシーンみたい。木を揺すって実を落とす機械も、なんか笑えた。そう、専門化した珍しい機械の数々も見どころで、ここらへんはSF映画の世界だった。牛の乳搾り用メリーゴーランド、牛のエサ噴射機、惑星探査機のように両腕を広げていく畑の農機、無駄のない豚や魚の内臓摘出装置、エレベーターでの長い長い降下後、地下深くに広がる岩塩採掘場のシーなんか、あそこだけ見せられたら絶対にSFだ。食卓の向こうにSFが広がっていたとは知らなかった。屠殺機で静かに殺される牛、抵抗する牛、個性のあったどれもが、処理されれば同じ肉塊になっていく。考えてみればこの映画、よくテレビの自然もの番組なんかで目にするチータの狩りのシーン、あれの人間版なんだな。あの必死の迫力、食うか食われるかの緊張から、なんと我々は遠くまで来ているんだろう、という感慨が湧く。シンメトリーで捉えた透視画法の無機的な構図が静かに続き、その中で有機物が食製品へと変えられていく。でもそれはチータの狩りと本質的には全然違っていないはずなのだ。まったく言葉に寄りかからず、目で追跡する92分間は、映画の基本の驚きを改めて体験する新鮮な時間に満ちていた。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-06-09 12:14:09) (良:2票) |
8.我々が日々口にしている食の裏側について描かれている。誰もが知ってはいることだがそこはあまり深く追求しないで過ごしてきたように思う。ナレーションも字幕もセリフもないため一見何をやっているのかわからない場面があるが、見る人がこれを見て何を考えるかそんな作品。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-23 20:25:18) |
7.美しい画ばかりが続くんですが、意外にインパクトのある画は少なかったなぁってのが感想。それでも映像から何かを感じ取り、見ている間は食とはなんだろう・・・と考えてしまう作品です。 【みどりいろ】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-08-18 18:28:58) |
6.そこまでショッキングでセンセーショナルなわけでもないの。 月一吾郎でも一位に挙げられてたけど。 動物や植物や塩なんかが私たちの日々の食物(原題:OUR DAILY BREAD)になる過程が編集されてて、動物の方は時にはえぐかったり、植物は大規模なプランテーションだったりするんだけど。 台詞も説明もなく、あくまで事実を淡々と連ねてるかんじ。 どんなもんか知るためにいっぺん観てみてもいいと思う。 変な邦題付けたのは良くなかったね。 【祥子】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-26 18:18:07) |
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★5.《ネタバレ》 我々が誰かにまかせっきりにしていて、目を背け続けていた、食料生産の現場。我々が毎日生きていくことができているのは、この現場が存在しているからに他ならない。しかし、我々は見てみぬふりをしすぎた。いつのまにかそこに従事する人々、テクニックはどんどん巨大化、合理化、量産化、オートメーション化されていて、こうやって映画としてはじめて目撃するときには、なんだかものすごい存在になっていた。ここに「命の尊厳」が存在するのか、しないのか、わからない。わからねえけどおなかはすく。 |
4.日本にとってはタイムリーなテーマだったんじゃあないでしょうか。ドキュメンタリーと呼ぶには不完全で、あたらしいものだった。だって何の説明もないんだもの。きちんと理解したい『食』に関することなので、思わずパンフレット買ってしまった。全編通して機械の種類の多さにはちょっと感心します~。牛も豚も、ああ、あの辺りがシロなんだなあと思いながら観ていたのは連れも同じらしく、終映後に「焼肉たべよう」と言われた。何のためらいもなく着いてった自分を案外たくましいのだなと思える(呆れる?)そんな映画だった。 【SAEKO】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-02-11 00:31:09) |
3.ナレーションやインタビュー、一切の説明が無いのがグッドです。「いのちの食べかた」なんていう明らかに作り手の意図とは違う題を勝手につけたことが腹立たしいくらい。 シュールな現実に、もはや笑うしかないです。これはもう「食」や「命」についてだけじゃなくて、人間って何だ?文明って何だ?自然って何だ?消費って何だ?と、もうありとあらゆる事についてのドキュメンタリー! |
2.たしかに我々が安く安定して手に入れられる食料はこの映画の中かで紹介されているような農・畜産・水産業における大量生産体系の賜であることは事実です。ナレーションも字幕もなく、食料生産現場の主流ともいえる一面を提示して、それに対する判断は観客にゆだねるというのも、食料生産のあり方にたいする問題提起として、一つのアプローチではあります。でも、この作品はあまりに説明不足です。知らないと意味不明になりかねないシーンもいくつかあり、映像を見てその内容をきちんと理解できる人が果たしてどれだけいるのでしょうか? この作品を食料生産の現状をすでによく知っている人には再認識、そうでない人には勉強するためのとっかかりとするという面もあるでしょうが、やはりもう少し説明を入れて、この映画だけで十分な知識が得られるようにすべきだったと思います。 さらに、内容には関係ありませんが、画質が悪すぎます。とにかくブロックノイズが多すぎて、画像がぼやけてばかり。せっかくそれなりに絵作りに凝ったであろう場面も台無しです。これでは家庭のテレビの小さい画面で見た方がはるかにましで、わざわざ映画館で高いお金を払って見る価値はありません。 内容的には興味のある人には一見の価値はあるかもしれませんが、DVDが出るのを待って、レンタルで見る(資料敵価値として持っておきたい人は買う)ほうがいいでしょう。 【はやぶさ】さん [映画館(字幕)] 4点(2008-01-21 23:04:58) |
1.《ネタバレ》 非常に勉強になりました。食物が我々のもとに届くまでの過程がよくわかりましたし、多くの人達の労働そして様々な命の犠牲の賜物であるのだなと感じました。本当に、食べ物を粗末にしたらバチがあたりますね。 しかしまあ、「生産の効率化はここまで来ているのか!」という感じですね。特にヒヨコの場面はちょっと衝撃的でした(ヒヨコのタフさにも吃驚です)。 内容的にはナレーションも無く映像が流れるだけなのですが、映像(塩の採掘場が幻想的でした)・展開等巧く作られており飽きることはありませんでした。 【TM】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-21 12:21:26) |