7.《ネタバレ》 原作テレビアニメ未見。
『映画 けいおん!』でも感じられたことだが、美少女アニオタ男子の妄想を具現化した究極のファンタジーだろう。
モブからして男性は遠景であまり映らない上、ヒロインの父親も素顔を出さないのだ。
出演声優すら100%女性という徹底ぶり。
おまけに深刻な展開になりそうなところは"無事に"スルーされ、アイドルに付きまとう負の側面は排除、
なかよしこよしな少女達の百合百合しい関係を愛でる"やさしい世界"のため、
合わない人にはある種の気持ち悪さを感じてしまうかもしれない。
圧巻は全国のスクールアイドルを巻き込んだ秋葉原のダンスシーンで、
そこに男が入る余地も陰湿さも汚物もない"地上の楽園"という様相だ(悪く言えばファシズム的な)。
テレビアニメの補完で、主要人物の描き込みは知っていること前提。
ファンタジーだと完全に割り切れないと確実に振り落とされる。
先に見ていたら、共感できたりして違う印象を持っていたかもしれないが、
別の意味での濃厚さに胸焼けして遡るにはちょっと厳しいです…