★142.《ネタバレ》 公開当初、あのシャーリーズ・セロンが体重増量&特殊メイクをして、まったく似つかわしくない連続殺人犯を演じたと評判になったので、見たかったのですが、私自信、殺人やら銃やらの映像が怖くてあまり見れないので機会を作れずにいました。TVでやってたので、録画してみましたが、殺人鬼の怖い部分を全面に押し出してるのと思いきや、人間ドラマでした。一人の人間が殺人を起こしてしまうまでのドラマ。生きていくために選ぶしかなかった道を歩んでいたら、自分が殺されそうになったから、殺した。その時、愛した人を守りたかったから、お金がほしかった。一度目の犯行でうまく逃げとおせたので、次から次へと殺してしまう。自分の過去の経験からなる、男への復讐も相まって。殺人なんて許されることではないが、アイリーンの人生を見せられると、何とも言えない悲愴感に苛まれてしまった。シャーリーズセロン、ほんとにすばらしい演技でした。 【リノ】さん [地上波(字幕)] 8点(2010-01-17 23:26:46) |
141. 衝撃度で言えば数年に一度レベルの映画だ。ほんとはこんな暗い映画好きではないのだが、この映画は別格だ。当たり前だが、アイリーンの行った行為は許されるものではない。だが、彼女に「なぜあんなことをしたんだ?」と訊いて「じゃあどうしたらよかったの?」と答えられると、俺は次の返答に困ってしまうだろう。最後の殺人を犯すときの彼女の魂の叫びは、見ていて辛かった。ほとんどの人間は、状況次第で人を殺すのかもしれない。人間の業の深さをここまで見せつけるアメリカ映画の底力は、やっぱ凄い。シャーリーズ・セロンは、ある意味最強女優....。 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-08-07 23:30:09) |
140.《ネタバレ》 モンスターってのは主人公が子供の時に見た観覧車の事ですよね。それを本人の犯行の非人間的な所にかけている。で、観た人には「主人公がモンスターなんじゃない、この社会こそがモンスターなんだ」と思わせると。もしくはたかだか田舎町の観覧車さえもが幼少期の主人公にとってはモンスターに見えた、そんな小さな世界で生きていたはずなのに自分がモンスターになってしまったことに気付いてしまう主人公の悲壮さ、みたいな。どこかの雑誌の映画評に「主人公の生い立ちを考えると(連続殺人は)必然でそれが悲しい」って書いてあった。それはこの映画を観た誰もがふつうに感じ取ることなんだろうけど、自分はなにより若い子(っていうのは、物事を深くまで考えたことのない人という意味ですが)の残酷なまでの無邪気さというのが心に堪えたわけです。当人はもちろん無邪気なつもりじゃない、本気で考えているんだけど、(観客の立場とかで)ちょっと離れた人が見ると実は浅はか。でも人はそれを「若い」って言うんですよね。 周りにたくさんいるじゃないですか。「友情こそ人生最大の糧だよね☆」なんてみんなに聞こえよがしに言っている人。でもそういう人に限って意外とちょっとした事で冷淡になってしまったりするもんです。 そんなある意味ごく普通の、平均的な「いい人」達が、実は一番恐ろしい。何をしたのかわかっていないし、罰せられないから余計に。 人生で辛い思いをしたことがある人、まさしくクズに成り果てる寸前で立ち直った人が観たら、きっと自分と同じことを思うんじゃないでしょうか(そんな人あまりいないと思いますけど)。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-07-12 02:08:51) (良:2票) |
139.彼女たちは出会った方がよかったのか,それとも出会わなかったほうがよかったのか。観客は,二人の行く末をわかっていながら,あ,あ,と見ていることしかできないし,結末も後味はあまりよろしくない。けれど最後まで見てしまう。実話,とか超絶メイクの話題性もあるだろうけれど,彼女らの不安定な絆は妙に惹きつけられるものがあった。演技派二人が作り出した危ない関係は,バッチリ観客の心を捉えたようです。 【さそりタイガー】さん [地上波(字幕)] 7点(2009-06-21 20:20:32) (良:1票) |
138.彼女がなぜモンスターになったのか。その根源はあきらかに幼少期にあることを映画は説明する。たしかにモンスターになるざるを得ないような悲惨な過去が語られる。さらに他に道はなかったのだと言う様に彼女の心理を丁寧に映し出してゆく。しかし殺すことに慣れてしまった、つまりモンスターになってしまったこの女がしてきたことはけして許されないことなのだと、殺された男の善良性を物語る一枚の写真を映し出すことで告発する。わざとらしいくらいにバランスをとっている。バランスをとることで観る者に問題提示をしているようでもあるが、いきつく答えも限られるように誘導している。殺人鬼の狂気を描いたわけでなく、殺人鬼を生み出す世界の狂気を描いたわけでもなく、真面目に連続殺人を犯した女の心理を描いているだけの映画なので基本面白くない。しかもその「真面目」が真面目なフリをしているふうにしか伝わってこない。題材が題材なだけに期待が大きかったせいなのかもしれんが。その中で図らずもモンスター誕生の一因となる女を演じたクリスティーナ・リッチの母性をくすぐるルックスと同居するいかがわしさはこの映画の中でずば抜けて光っていた。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-04-23 14:28:35) |
137.《ネタバレ》 人にお薦めできるかどうかはわかりませんが、いい映画でした。主人公は犯罪者ではあってもモンスターではないですよね。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-02-22 22:29:53) |
136.作品タイトルと内容が、アジャ・コングとその本名くらいのギャップを感ずる作品。 重く切ない良作。 【Keicy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-02-11 04:24:20) |
135.《ネタバレ》 モンスターというタイトルから残虐・無慈悲な連続殺人犯を想像してたら、随分違いました。 この“モンスター”という単語はリーだけでなく、セルビーのことも、社会全体のことも指してるような気がします。社会的弱者として蔑まれながら生きてきて、抜け出そうとしても、救いの手も無ければ好意の眼差しも無い。小さいことの積み重ねでちょっとずつ歪んでいってしまった結果が、連続殺人犯リーを生み出してしまった。 もちろん、どんなに好意的に見てもリーが自分で言うように「良い人間」とは思えないし、そういう立場の人間が皆犯罪を犯すわけではありません。でも決して彼女が特別な人間だとも思えませんでした。それがなんとも悲しくて、観ていてつらかったです。 【Trunk】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-09 20:32:27) (良:1票) |
134.B級モンスターパニックに紛れていたため(苦笑。題名のせいか)何の予備知識もなく観た。最後のテロップで実話に基づいていると知った。また後から主役を演じているのが美人女優として名高いシャーリーズ・セロンであること、相手は子役から出ているあのクリスティーナ・リッチであることに気付いた。そしてセロンの“女優根性”が話題になったことやアカデミー賞受賞を知った。今思えば、話題作を何の予備知識もなしに観れたのはラッキーだった。役作りの話題、実話物であること、犯罪物であることすら知らずに観たのに、作品の力に圧倒されてしまった。よって、私としては相当高い評価が出来る作品。偶発的に最初の殺人を犯してから、殺人を繰り返すようになってしまう女性。不幸な生い立ちを背負いつつ、いつか来る幸せを夢見る少女だったのに。セルビーとの逃避行は息も詰まるようだ。あとからアイリーン・ウオーノスの伝記を見ると、映画では描かれていない背景は多々ある。しかし、映画というのは欲張りすぎると失敗するので、セルビーとの関係に的を絞ったのは成功だろう。裁判で冷たくアイリーンを指差すセルビーが印象に残った。 【あっかっか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-01-14 13:44:57) (良:1票) |
133.クリスティーナリッチが可愛すぎです。シャーリーズ・セロンが醜すぎです。あまりにも身勝手な二人のかみ合わなさがイライラします。切なさが後をひきます。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-20 17:29:34) |
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132.なんでシャーリーズ・セロンをキャスティングしようって思いついたんだろう…。この映画のために増量したので、キャスティングの時点ではまだ美しいシャーリーズ・セロンだったわけですよね?アイリーン役=シャーリーズ・セロンって結びつけたのが不思議で。しかもこれまでの作品では「演技派」ってイメージもなかったし。普通はもともと太めでそれほど美人じゃない女優を使おうって考えると思うんですけど。でも結果的にオスカーも獲得して大成功。すごい賭けだと思います。 そして撮影が終わるとまたもとの美貌に戻りました。映画のために増量したということより、すぐに元の美しい体型に戻れるところに「女優魂」を感じました。 【きむねぇ】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-06-27 00:42:14) (良:1票) |
131.シャーリーズ・セロンの役作りには感服しました。10kgの体重の増加と特殊メイクでかなり本人に似ています。7人を殺した連続殺人犯なのですが、実際この事件の真相が曖昧なため、実話に近いと言ってもどこまで忠実かわかりません。逮捕の詳細は描かれていませんでしたが、個人的には逮捕後も細かく描いてもらいたかった。物証が弱かったため死刑を避けようと思えば避けられたのが、最愛の人に嫌疑がかかるのをさけるために自白する。そして、最愛の人に裏切られたのが原因でか、悪態をついたり死刑を求めるようになる。当然、犯した罪を償うのは当然のことだが、その背景を知るとやりきれない思いになる。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-08 23:50:53) (良:1票) |
130.《ネタバレ》 綺麗で可愛い役ばかりから脱皮しようと、この役を引き受けたというセロン。みごとに主演女優賞をとったのはスゴイです。しぐさとか話し方とか、ガサツで品がない雰囲気をよく演じていたと思います。連続殺人犯のモンスターにも、殺人を犯さなければならなかった苦しみや不運があったのは伝わりました。でも、共感できるはずもなく、救いのない実話なので人に薦めようとは思えません。 【むーみん】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-14 11:43:36) |
129.《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンの演技は凄かった。とことん運の悪い人間っているんだな・・・ 【フッと猿死体】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-09 10:30:20) |
128.投稿し忘れていました。 クリスティーナリッチがモンスターに惚れていくのがなぜかが気になりました。 |
127.シャーリーズセロンの演技よりも、感情の起伏を見事に演じたクリスティーナリッチが素晴らしかった。 作品全体としては観ていてただただ重苦しいのみでしたが、女性が観れば違った感想があるように思えます。 【りりぱっと】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-11-17 19:42:56) |
126.主人公の演技はかなりやばくいい作品だと思うけど、重く、自分にはキツイ。二度とは見ないと思う。 【将】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-22 17:09:21) |
125.シャーリーズ・セロンの変貌のインパクトのせいでそれなりの内容はあるように見えてしまうが、実際にあのような特殊な人生を歩んだ死刑囚の内面なり背景なりをどれほど突っ込んで深く描写できていたかというと、疑問符をつけざるをえない。セルビーとの出会いに至るまででも、彼女の人格を形成した要素はたくさんあったと思うし、逮捕後はどうだったのか、裁判後は何か変わったのかどうなのかというところもきちんと見せてほしかった。逆に、大半の重点を置かれているセルビーとのやりとりも、特段目新しいものがあるとはいえず、かえって作品を単調にしてしまっている。むしろ、彼女の登場時間はもう少し絞った方が、主人公の人生の中での存在の意義を高められたと思う。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-08-17 00:12:45) |
124.一度は観るべきとは思うけど、二度見たいとは思わない作品。 【ぷりしら19号】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-08 00:30:03) |
123.《ネタバレ》 だんだん気持ちが盛り上がってくアイリーンと冷めていくセルビー・・・ラストの法廷で、アイリーンの方をチラリとも見ず、無表情に指差すセルビーが印象に残った。 【二矢PUNK】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-27 22:29:46) |