14.《ネタバレ》 第1作から順番に見て初めてこの第3作を見る場合にはそれ程違和感は無いかもしれませんが、全作品を見た後に見直すと冒頭から色々と違和感を覚える作品。 皆さんが既に触れられている通り、寅さんが帰郷した最初のとらやの食卓にさくらがいない。(ただし、理想の女性像について「俺なんか贅沢は言えねえよ」と言いながら贅沢にも程があるほどの理想を語る寅さん節とそれを聞くおいちゃん、おばちゃん、博の表情が最高ですよ!)そして以降もさくらの登場場面が極端に少ない作品。 いつも寅さんを叱るのはさくらの役割なのですが、今回は博がその役に回っています。やっぱり寅さんが帰ってくるとらやには全員揃ってないと寂しいですね。 その後とらやのシーンはラストの大晦日の夜まで無く、マドンナのとらや訪問も無し。そのラストのとらやのシーンで”嫁と娘”に向かってTVを通じて語りかける寅さんと、それを見つめるとらやの面々の表情が悲しい。序盤は寅さんのお見合いが絡む話だっただけに余計に悲しさを感じさせます。 寅さんのキャラクターもかなり威勢のいい一面が強調されており、色々な面でシリーズ中、独特の雰囲気と特徴がある作品です。ちなみにこの第3作と次の第4作は監督が山田洋次さんではない作品です。 【とらや】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2010-10-11 21:12:04) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 監督が山田さんではない本作は、やはり説得力に欠けている印象が残る。 断言できるのは冒頭からラストまでの伏線が一つもないことだ。 副題通り「フーテンの寅」の物語ではあるが、さくらさんの出番はほとんどないし(スケジュールの関係か?)、マドンナの役割も「恋」という段階までは決して運ばれていない。 しかし、この時期の作品は、まさかシリーズとして40作以上も続くとは到底考えられなかったのだろう。 今では放送に引っかかる「馬鹿」という言葉が頻繁に使われている。 現在のメディアと違い、規制緩和の緩い時代の中で自由に模索されて作られた作品の一つであることは間違いはない。 【クロエ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-24 05:48:10) |
12.フーテンの末路、怖いねえ・・・。フーテンにはなったらいけねえな。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-19 18:51:37) |
11.《ネタバレ》 今作は最初の35分で話が完結している気がする。そして後半は、旅先で新たな話が始まるのだが、マドンナとの絡みが少なく物足りない。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-04-29 09:09:33) |
【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-10-04 22:55:35) |
9.昔は「シリーズ中、唯一嫌いな作品」でしたが、最近見直してみると意外と悪くなかったです。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-01-02 00:30:59) |
8.《ネタバレ》 まだパターンが確立されていない事もあって、みていてやや違和感あり。かなり渡世人・侠客を意識したキャラクターになっています。さくらもオマケのような存在になってるし。但し、若人2人に恋愛指南するところは寅さんらしい。それにしてもこのマドンナは艶っぽいねえ。特に声がさ。一番驚いたのは博が寅さんを「お前」呼ばわりして、殴りかかるところです。この頃の博はまだ威勢がよかったんですねえ。 <追記>15年ぶりに再見。監督違いという事もあり、全体的にかなり荒っぽい。言い方を変えればパワフルというか。が、これはこれで寅さんらしいと思えるから不思議。でも、ちょっと残酷とも思えるふられ方には疑問もある。 |
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7.《ネタバレ》 シリーズ化を意識しだした頃なのかな、まだキャラクターが固まっていなかったのだろうが、後の寅さんとはやはり別人格が多少ある気がする。序盤の公衆電話のギャグは秀逸だが、なぜあの場所から寅さんが電話をかけているのか、この作品ではまだそこらへんの説明を求めていない。こういうところの肉付けで寅次郎が確立していったのだろう。 |
6.監督が変わっても、寅さんはあまり変わらないと思った。ラストのほう、フーテンの末路である悲惨な男に、寅さんが語りかける場面が印象に残る。今回のヒロインは当時38歳だとか。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-15 20:51:54) |
★5.当時は高度経済成長真っ只中ですねえ。団子屋はずっと変わらないけど、出てくる車や庶民の服装には時代を感じます。後期の作品と雰囲気が違っているのは、監督が違うこともあるんですね。いくら腹違いとは言え、さくらと寅が兄妹って、顔見たらすごい無理を感じるよな。性格もそうだし。まあ、そこが面白いところなんだけど。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-13 10:15:29) |
4.寅さんシリーズに欠かせない存在、妹のさくらの出番が一番少ないこの作品ですけど、そんな妹への寅さんの愛情の記が感じられるこの第三作、前の二本に比べるとかなり落ちるけどそれでも楽しめる作品にはなっていると思います。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-01 22:39:11) |
3.シリーズ中、さくらの出番が一番少ないのがこれ。さくらあっての寅さん、寅さんあってのさくらっていうこのシリーズのならではの持ち味を改めて思い出させてくれる。ヒロインが一度も柴又を訪れないっていうのもやっぱ寂しい。初期の頃らしく寅さんはパワフルだけど森崎演出は泥臭いよなあ・・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(吹替)] 4点(2005-04-23 12:39:25) |
2.「家族」を撮影中であった山田洋次に代わって1作目の脚本を山田監督と共同で担当した森崎東が監督したシリーズ3作目。とらやのメンバーの出番が少なく、さくらに至ってはほとんど出てこない。これが少しさびしい気もするが、その分、旅先での寅さんを中心に話が進むので、マドンナとの関係がいつもより細かく描かれている。マドンナがとらやを訪れず、寅さんが旅先から旅に出るのは長いシリーズでもこれだけ。冒頭に樹木希林がチョイ役で出演している。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 7点(2005-03-15 11:46:25) |
1.寅さんが柴又に帰って来て一騒動起こして旅に出て恋をしてふられて去って行く、というパターンが第三作目にして完全に出来上がっています。いかにも「男はつらいよ」シリーズらしい作品で、先の展開が読める部分が多いのですが、それでも見ていて楽しめる映画になっているのが不思議です。 |