96.《ネタバレ》 自分もアガり症なので参考になればーと思いつつ見ました。美術等の造形は美しく秀逸です。それぞれの役者の演技もキャメラの描写も鮮やかで楽しめましたが、登場人物の心の心情がもうひとつ踏み込んで欲しかった。例えばジョージ6世になり、ライオネルの元に再び訪れるのが唐突に感じた。どのような思いからの行動なのか表して欲しかった。秀作だがそれ以上の作品には感じなかった。 【reitengo】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-06-20 23:01:12) |
95.《ネタバレ》 “王”たる者にとって周囲の人間とは「臣民」・「臣下」それに「家族」の三通りしかいないのではなかろうか。「友人」は存在し得ない。神から遣わされた絶対君主に、対等な相手など認められないのだから。しかし時は20世紀、キングであっても平民のドクターに力を借りなければならない時代なのだった。「友人」という前例の無い関係を築くにあたって、それはそれは骨の折れる精神作業だったことでしょうなあ。王にとってもローグにとっても。王族の生まれとはいえ、そこは人間、けっこうなかんしゃく持ちだったり、突如迫ってきた王座のプレッシャーに耐えられなかったり、コリン・ファース演じるジョージ6世はしごく生々しい人間くささをあらわして、畏れ多くも共感できる。妻を相手に「重大な間違いだ。私は王なんかじゃない。」と弱音をぼろぼろこぼすジョージ6世。ああ、弱いところを見せられる相手がいて良かったなあ、と思った。その王妃を演じるヘレナがまた上手い。背中まわりの肉付きのよさにトシを感じてしまうけれど、それがまた王妃たる貫禄になってもいる。ラストのスピーチにはまんまとほろりとさせられた。一言一言、王様が単語を発するたび、次を促すべくローグとともにリズムをとる自分がいた。それにしても、これから戦争だという緊張のほかに、王のスピーチのつつがなきことをも祈らなきゃならなかった関係者各位の気苦労を思うと・・大変だったろうなあ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-12 00:05:12) (良:1票) |
94.テーマとかわかるんだけどどうも退屈な展開。でも国王でもあんな汚い言葉使って態度も悪いんだね。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-05-26 16:58:23) |
★93.《ネタバレ》 国王としての地位が、一種の職業と考えれば、望んで就いたか否かは別にして、その職におけるプロとしての自覚があったかが評価の分かれ目となる。戦争に臨んで、国民の気持ちを一つにすることがリーダーの勤めの一つであり、国民に直接語りかける演説はその重要な手段である。演説と言えば、ニュースフィルムで流れるヒトラーの演説を観て、娘達でさえ上手いと評価している。方やジョージは残念ながら見劣りしてしまう。今の我々が見ても、確かに生まれ持っての才能の差はいかんともし難いと思うほどだ。しかし、この作品は、表面だけで物事を判断してはいけないと語る。国王としての自覚を持ち、ハンディを克服する努力をし、準備を怠らなかった彼こそが、真のプロフェッショナルなのであって、だからこそ、国民はその演説に感動したのだと。誠実さ、謙虚さ、ひたむきさこそが大事であり、自らの立場に真摯に向き合う姿勢こそが人々を感動させるのだ。 【パセリセージ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-09 22:30:45) (良:2票) |
92.《ネタバレ》 私は真面目すぎるのかもしれない。だが英国王がファック、チンポ、オッパイ、それはないだろうとおもった。それとも私の字幕が異常だったのか?仮にこれが真実に基づいたものであってもあまりに下品すぎる。日本の「テンノウ」で同じことをやってみせたらおそらくネトウヨは怒る。いや日本の全国民が激怒する。だからイギリスは寛容すぎるとおもった。吃音といえば日本人ならばやはり三島の小説「金閣寺」を連想します。吃音は自意識が過剰になる。自分が憐みの目で見られるのは吃音のせい、自分が好かれるのも吃音のせいで同情されているから。自意識の塊だった三島だからこそ生まれた奇跡の物語でした。しかしこの映画の吃音に対する心理描写は決して深くはなく、単にチンポと叫ぶ王様のキャラの一面として紹介しているだけでした。残念なことに私はその王様が好きになれませんでした。下品という理由だけではありません。彼は雇った平民に意見されたために激怒し、平民の父親の卑しい身分を持ち出して罵倒、その後、せっかく謝りにきた者にたいして、「王の謝罪を待つ者は長く待たなければならない」とあの腐ったセリフ。おまえ、何様だよ?もちろん王様だろう。オッパイと叫ぶクソ王様だ。聖人君子とは程遠い単なるバカ男だった。やるせない思いで映画を見終えたあと、私は冷静さを取り戻して静かに考えた─。今の不景気で暗い世の中において、誰が国民を勇気づけるメッセージを送れるか?国の王様か?テンノウか?それとも増税大魔王の野田首相か?または鈴木イチローか?なでしこか?自問自答による問題提起は2秒で結論が出た。やはり身分の高い人よりもスポーツ選手が国民に希望と誇りをもたらせてくれるとおもった。高貴な身分だけでは人は人を感動させることはできない。 【花守湖】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2012-05-06 22:46:36) (笑:3票) |
91.《ネタバレ》 確かに高評価なのも分かるし、なおかつアカデミー賞を受賞したということも頷けるけれども、自分には合わない映画だった。何故かというと、最後まである種の違和感が拭いきれず、どうしてもストーリーにのめり込めない。この違和感はなんだろうと、少し考えてみて、それが切実さの欠如にあるという結論に達した。これから第二次大戦が始まり、多くのユダヤ人が残酷に殺されていくというのに、英国王室ではのんびりお喋り教室ですか、どうしてもそう突っ込まざるをえないのだ。最後は、好みの問題ではあるけれど、僕個人としてはその拭いきれない違和感の部分でやはり評価できない。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-04-25 11:10:02) |
90.ふたりの友情物語と世界情勢の激動がリンクする展開に感動しました。 このシナリオを思い付いた脚本家は天才としか言い様がない。 テーマが吃音症ということもあってか、とても言葉を大切にした作品に仕上がってると思います。 コミカルな言葉遊びと戦争の恐怖が裏腹なコントラストを描き出していて、治療のモチベーションを掻き立てている。 深刻に成り過ぎず、それでいて重要性も感じられる絶妙なバランスで、それは治療の為のバランスでありつつ、シナリオの面白味のバランスでもあるように感じられました。 困難を乗り越えようとするバーティの姿勢は尊敬に値するし、それを支えたライオネルの人間性にも惹かれます。 あと、冒頭で爵位をバカにしてた割には、ちゃっかり爵位を要求するお茶目さも好きです。 そして、やっぱりクライマックスの演説が最高に盛り上がります。 僕は英国民じゃないけど、思わず拍手してしまいましたよ。 名作です。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-04-23 17:40:31) (良:1票) |
89.《ネタバレ》 俳優志望のローグさん、実は演出家やプロデューサー、監督なんかの才能のほうがあったんですね。 |
88.《ネタバレ》 最後のスピーチへと続く、物語の構成がすばらしい。見終わったとはとても爽快。対等に話しながら「あなたはすばらしい王になる」と尊敬をもって接している距離感が心地いい。それにしてもみんな演技うまい。特にエリザベスが良かった。これ吹き替え版どうなんだろ?ものすごく技術いるよね・・・ 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-29 00:56:19) (良:1票) |
87.《ネタバレ》 役者それぞれの魅力がとても発揮されてたんじゃないでしょうか。バーティーとローグの掛け合いは楽しく、時に心の友の様にバーティーの子供時代の話を聞くしっとりとした場面もとても良かった。ヘレナ・ボナム・カーターのお茶目で可愛らしい雰囲気もすごく良かったし、こういう伝記映画は敬遠しがちだけど退屈せずに見れましたよ。吃音でろくにスピーチも出来ないという、普通に喋れる人達からすればそう大した問題ではなさそうだが、ラストのあのスピーチは散々訓練して、困難を乗り越えた後に訪れた最大の山場だったのでとてもドラマティックでしたね。見応えありました。 【miki】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2012-03-27 22:11:30) (良:2票) |
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86.吃音ってもぴんときにくいけど どもりだよね 日本ではこれが元で金閣が燃えたそーな 米国?ではスキャットマンが誕生したんだとかそーでもないんだとか これのどこが大変かってーといまだに原因不明 だいぶよくなったと思って油断してたら突然ひょっこり顔出してNGワードができたり なんつってもおもしろいこと思いついてドキドキしちゃったらいいタイミングで言えなくなる そしてクールなキャラ気取るしかなくなってくんだよね まぁ そんなこんなに 王妃の『素敵な吃音 きっと幸せになれるわ』 ぐっときたぜっ! 最後のスピーチはロックだった 歌はうまくなくていいんだよ 坂本九が我が子に言ったらしい うまくないからこそ伝わるものがある 必死だった 戦争が始まる それの重さじゃない どもりであるが故の必死さが偶然にも人々の心を打つ演説になった 感動もするがなんともドラマチックな話 けど どもり持ちな僕には王妃のあの一言が何よりもよかった 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-27 02:19:50) (良:2票) |
85.淡々としたストーリーなのに飽きさせないのは、テンポの良い感じと役者さん達の演技のせいでしょうか。よかったです! 【Sea】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-03-18 02:53:10) |
84.《ネタバレ》 ジェフリー・ラッシュって幅広いですね 【osamurai】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-14 21:26:15) |
83. コミカルなシーンが多くて、楽しませてもらった。 役者陣がとても良い味を出していて、非常に良かった。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-03 22:17:58) |
82.《ネタバレ》 案外と事実の方がフィクションより面白いことは、よくあることで、この映画も初めてジョージ六世という人物の困難とそれを乗り越えた努力、またそれを支えた「友人」を知ることができただけでも見たかいはあったと思います。 また、兄のウィンザー公やシンプソン夫人のわがままさ、傲慢さをきちんと描いているところも、恋愛至上主義のハリウッド映画とは完全に一線を画していて好感がもてました。 ヘレナ・ボナム=カーターさん、すごく落ち着いた素敵な感じだなと終始好感を持って見ていたら、なんと赤の女王様!少しびっくりしました。 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-03-03 12:55:28) |
81.《ネタバレ》 吃音症のバーティと言語聴覚士ライオネルの友情物語。重くも軽くもなく、時にコミカルで見やすい。「昔の王は軍服姿で馬にまたがっていればよかった」というジョージ5世の言葉もあったように王の役目は時代とともに変わり、特にラジオの登場以降、国民に声を届けることも重要な役割となった。そこに吃音症の王、第二次世界大戦、という組み合わせが史実でありながらよく出来てるなーと思う。最後のスピーチは無事に終えられて一安心くらいの感じで、感動まではしなかったけど、全体としてはまずまず。スピーチの時点で13歳だったエリザベス2世はまさに歴史の生き証人…。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-28 20:35:09) |
80.王が「なにを変える権利もない」とぼやくシーンに日本人としては天皇を思い起こさずにはいられません。英国王室は今でもゴシップねたにされるくらいですからデリケートさにはかなりの差がありますが。ただ、震災後に天皇がコメントされたことに重ね合わせてしまいました。うまくしゃべるというよりも、国全体が暗くなる場面で、上の人間が気持ちを伝えるスピーチというものがどれほど重要か、と。吃音の演技にすべてがかかっている演劇的な作品ですが、悪い意味の演劇くささは感じませんでした。どんな人間でも自分で克服するしか前に進めないというようなテーマがぶれていないからでしょうか。WOWOWで吹き替え版も放送されていたみたいですが、これの吹き替えって・・・ 【ETNA】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-28 17:25:53) |
79.ストーリーが最初から最後まですべてよめてしまうありがちな構成で、劇場で全く楽しめなかった。どうせ最後は克服するというイメージが、途中の練習や周りの人々の励ましのレベルでは、自分のなかでは抜けきれず、淡々とラストにまでいってしまった感じがした。コリンファースがちょっとやりすぎな感じもした。これで作品賞とは、不作の年だと感じる。 【バトルコサック】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-02-22 03:20:27) |
78.自分の知り合いにも吃音症の子がいるので、大音量のヘッドフォンを付けさせて、なんか読ませてみようと思います。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-02-18 21:03:19) |
77.見応えのある映画でした、いい役者さんぞろいですね。ローグ一家がくつろいでいる時の絵画のようなシーンが大好きになりました。エドワード8世/デイヴィッドがあまりいいイメージで描かれていないのですね。よく「世紀の大恋愛、王位を捨ててまで・・・」と言われていますが、違う見方もあったのだなと、興味深かったです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-31 14:54:15) |