13.《ネタバレ》 1人に惚れ、2人を思いやる3人なのです。カッコ良すぎます。 でも女は真珠(?!)。本心に触れたらたちまちバラバラになっちゃいます。空腹時には甘いマンジューに飛びつくけれど、あとは苦んがいお茶が一番怖い、ちゃうちゃう、たとえ安物でも番茶は毎日飲めるわけです(←アンタが茶番や? すんませんー)。まぁ本作ほど場面や仕草を他の映画やドラマや歌、そしてみんなの私生活(笑)へ部分パクリされていった映画も少ないかもしれませんよね。私はデートリッヒがシルク帽をポン!と弾くところと「(りんごお買い上げの)おつりがないわ」と言ってクーパーを釣り上げる(笑)シーンにやられました。ろくに話が始まってもいない序盤、彼女のキッス→100万$脚だけですでに8点、とにかく満点です(笑)。 【かーすけ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-12-03 02:06:56) (良:1票)(笑:1票) |
12.《ネタバレ》 ゲイリー・クーパーとマレーネ・デートリッヒが交わす挨拶、例えばゲイリー・クーパーが片手を挙げて挨拶をすると、今度はマレーネ・デートリッヒが指2本だけで挨拶をするといったようにこの何とも粋な挨拶の仕方、それはマレーネ・デートリッヒの歌う場面で見せた挨拶である。何ともこの粋な感じがこのドラマを素晴らしい傑作に仕上げている。男に化けたマレーネ・テートリッヒもかっこ良い。ラスト、去っていくゲイリー・クーパーの後を砂漠の中、ハイヒールを脱ぎ捨てて追うマレーネ・デートリッヒといったように印象的なシーンが沢山、あるこの映画、後で聞いた話では監督のジョセフ・フォン・スタンバーグは一度もコロツコには行ってないという。それでいて、これだけの映像美を残せるその凄さには驚かされる。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-27 21:08:04) (良:1票) |
11.リンゴをかじった時のクーパーの口元、クーパーがウチワであおいだ時にふんわりと揺れるディートリッヒの髪、そして2人が交わす別れの二本指。などなどフェティッシュな魅力あふれる映画でもありますが、この2人をトータルに包み込んでいるのがマンジュー。マンジューだけに包むのが巧い、などと誰もが思いつくようなことを書いてしまう自分が悲しい・・・。行軍マーチとともに砂漠の地平に消えて行く外人部隊は、マンジューの視線と同化しエンドマークがぼやけて見える。風に乗った砂粒がスクリーンを飛び越え目に入ったかのように「砂粒が目に・・・」と誤魔化しても、それを聞いてくれる人はいない・・・悲しい。 【彦馬】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-15 11:03:46) (良:1票)(笑:2票) |
10.若き日のディートリッヒ初体験でした。いや美しい・・。かのグレース・ケリーとは一線を画しますが、とにかくその圧倒的な存在感と演技で、しばし見とれてしまいました。その美しさを更に際立たせるベシェールとブラウン、その二人の粋っぷり。非常に良かった。なんともあっさりと終わりましたが、良いですね。ムダがなくて。 昨今の映画で、こんな風には絶対に作れないでしょう。ベタぼめなのに7点なのは、ビデオで観てしまったせいか、画面がひどかったから。リマスターした画面と字幕で観たかった・・・。 |
★9.今の立場も将来の生活も全て捨てて、惚れた男を追って行く究極の女心を演じるディートリッヒ。愛する女のためにどんなことでもしてやり、決して見返りを求めない永遠のダンディズムを演じるマンジュー。これを名優の名演技による名画と言わずして、何を名画と言おう。ディートリッヒの足に10点、マンジューの渋さに10点、クーパーの伊達男ぶりに8点。平均すると10点。違うだろうって?いいじゃないか固いこと言わなくても。 【パセリセージ】さん 10点(2004-12-04 20:33:57) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 スタンバーグ監督はディートリッヒの女神のように崇拝していたのでしょうか。とにかく彼女を中心に、彼女が美しく見えるよう、細心の注意を払って映画を作っています。年代物なので、画像は悪いですが、何も凝らないシンプルなモノクロ画面が美しく、燕尾服とトップ・ハット、煙草の煙りに100万$の足、ハスキーな歌声、そして女性とのキスまで、とにかくサービス満点。でも、この監督は相当の職人です。趣味に走りすぎず、彼女のプロモーション・ムービー一歩手前で止めて、ちゃんとした恋愛映画を作っています。トーキー初期らしく音も大事に撮っていて、特に真珠がバラけるところが秀逸です。それでも、相手役がミス・キャストだと駄作になったでしょうが、よかったことに、相手役は上品な金持ち紳士を演じたら右に出る者はいないアドルフ・マンジューと若き日のゲイリー・クーパー。クーパーはちょっと2人に押され気味ですが、それでも格好いいですね。 はっきりいって、この映画は主役3人の存在感だけで成り立っています。話自体には全くヒネったところはないし、その後の2人に未来はないでしょうが、アミーとトムが交わす2本指の挨拶、鏡に書いたルージュの伝言、砂漠に脱ぎ捨てたハイヒールと、これでもかというくらいに小道具の使い方とポーズが決まっていて、映画が格好よければそれでいいんだという、有無を言わせない強引な説得力が伝わってきました。はい、砂は熱くないですか?なんて野暮は言わずに、格好よかったとだけ言いましょう。あと、蛇足ですが、アミーの持っていた2体のお人形がなんか妙に味があってよかったです。 【くなくな】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-07-04 22:58:47) (良:1票) |
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7.最近、古い映画にはまってて、なんとなくレンタルで見つけて、これ観たんやけど、マジっすか。マジあれで終わりっすか。あっさりってゆーか、ばっさりってゆーか。ほんま古い映画って、変にダラダラしてないから観やすい。わかりやすい三角関係の映画、男と女の業をダイジェストで見せてもらったって感じやった。壮大なバックミュージックなんてないけど、白黒独特の味があって洒落てるので、昔の映画にはまれば観て損はせーへんと思う。俺は結構はまって観たけど。恋愛映画もこーゆう感じですっきり見せてくれるとおもろいね。しかし不憫やの~、残された男は。ま、現実世界じゃ、ほとんどの人が、安全パイを選ぶと思うけどね。あの後二人が幸せになったかどーかが知りたい。ま、普通は不幸になるんやけどね。と考えてしまうあたり、俺も青いんやね。たぶん。 【なにわ君】さん 5点(2004-05-04 14:02:10) (笑:1票) |
6.ディートリッヒの圧倒的な存在感に脱帽。もちろん、『嘆きの天使』や『上海特急』でも、彼女の枕詞たる「退廃的美」は存分に味わえます。が、本作冒頭のバーにおける登場場面ほど、このフレーズが完璧にマッチするシーンはないのではないでしょうか。美しいとか色気があるとか、そんな次元の話ではない。あらゆる形容詞を超越した容姿には、ただただ唖然、呆然。で、その立ち居振る舞いに圧倒されているうちに、あまり上手くない歌が始まり、そこでふと我に返るのでした。(歌の巧拙は個人的好みによる。上手くはないけど味わいはあります) |
5.もうディートリッヒが映っているだけで脳内麻薬が出まくりです。美しさにため息が出ます。 【藤堂直己】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-01-28 19:38:26) |
4.《ネタバレ》 ディートリッヒの男装や仕草、クーパーとの会話の洒落っ気がすごく格好良い。鏡に口紅で書く別れの言葉も粋ですね。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-12-11 21:27:03) |
3.これが「愛」っちゅーもんですね。タバコを吸う仕草が印象的です。そしてあのラストシーン。最高の締めくくり方です。 【西川家】さん 8点(2003-12-11 16:10:41) |
2.深い愛ですねぇ・・・。すべてのシーンが印象的です。でもあのラストシーンに勝るものはなし?!かな。ディートリッヒがステージに登場したときは、私も一目惚れしちゃいました(笑)女らしさもあり、カッコイイ! 【もみじプリン】さん 7点(2003-08-29 12:29:54) |
1.デートリッヒのステージへの登場場面、シルクハットにタキシード、タバコを吸いながら客席を見回す。歌いつつ女性客から花を取りキスしてみたりとなんとも粋でキザだが、客の外人部隊のクーパーも一目で魅了されてしまう。これは宝塚の男役のような妖しい魅力。次のステージが自慢の脚線をさらしてのりんご売りだから、これだけでデートリッヒの魅力を十分見せている。2本指の粋な挨拶、ルージュの伝言、切れたパール、名場面は多いけれどラストシーンは特筆もの。ラッパと太鼓の音に決断を迫られ、去っていく兵士たちとマンジューを切羽詰った表情で交互に見やるデートリッヒ、砂漠をハイヒール脱ぎ捨てついていくのはかっこいい。クーパーも美しく粋な美学に色どられたハイセンスなラブロマンス。 【キリコ】さん 9点(2003-08-20 21:32:08) |