23.《ネタバレ》 シリーズ34作目。怪獣だぁ。そのうち出るだろうって思ってたけど、ギララっていうのか。コレ当時の特撮の使い回しかなぁ?撮り直しだとしたら、お金掛かってるなぁ。 マドンナは大原麗子が再登場。だけど同一人物で別人のマドンナ役ってのは“シリーズ初”? 今回やたらと東京の風景が多い。今まで柴又と地方が舞台だったせいか、随分と時代が進んだ印象を受けてしまった。第一作から15年も経っていて、寅もとらや一家も柴又も当時と全然変わらないのが馴染んでしまっていて、急に東京が近代化してたような、そんな印象を。大都会の証券会社で働く富永にスポットが当たったのもあって『あれ?これ“男はつらいよ”だったよな?』なんて思ってしまった。差し入れのバナナのシーンは寅さんっぽくなかったけど面白かった。 マドンナが失踪した夫を心配する人妻。しかも夫は一緒に飲んだ仲ということもあり、寅でなくても全力で恋が出来ない、居心地の悪さを感じる。二人っきりの枕崎旅行も、どこか後ろめたさが先立って、観てる側としても純粋に応援できない状況。寅の恋愛成就を応援できない回って、初めてかもしれない。 冨永が家庭に戻り、寅がそのまま旅に出ることを察したさくらとの電話「良かったねお兄ちゃん」『あぁ、良かったよ』「ホッとした?」『あぁ…ホッとした』。自分の幸せのために、冨永の不幸を望むような男にならなかったことを、さくらは喜び、寅の心の底の気持ちを引き出してあげる兄妹愛が美しい。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-12-24 00:22:32) |
22.なかなか良作です。 大原麗子さんをはじめみんな味があります。 少し笑って、少し悲しい。 ラストはさわやかです。 いい映画です。 【まっか】さん [DVD(邦画)] 7点(2022-01-23 15:23:34) |
21.《ネタバレ》 マドンナが大原麗子といえばもちろんあの名作「噂の寅次郎」が思いつくのであり、でもあれを超えるのはそう簡単ではないだろうと思いながら見てしまうのですが、やはり超えられませんでした。「噂の」ではシャープな演出で麗子さんの魅力を鋭く引き出したわけですが、こちらでは、制作側が逆に麗子さんに寄りかかっています。とはいえそれにも耐えうるほどの麗子さんの輝きと存在感は、さすがです。●コンセプトとしては、「都心の高層ビルや新興住宅に登場する寅」がやりたかったんだろうな。それはそれで貴重ですが、やっぱり寅はどうやっても生きてないというか、居心地悪そうです(笑)。そして終盤には、失踪夫の存在をどう捉えるかというドラマに直面するわけですが、「俺の心は汚い」のくだりは、無法松から継承して馬鹿シリーズから続く、監督生涯のモチーフですね。●再見して気づいた点。津島恵子のお見事薩摩弁。そういえば大河ドラマの「山河燃ゆ」と同じ年なんだけど、まさか監督、あれを見ていて津島さんを拝借したんじゃないだろうなあ・・・。●そして実は一番ぞくっとしたのは、鹿児島ツアーでメインの桜島に着いたと思ったら、「もう帰りましょう」とあっさり収束するあの切れ味。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-11-27 01:37:40) |
20.《ネタバレ》 ○大原麗子二度目のマドンナ。人妻役ですが、家庭に居ても美人で溢れる色気に、寅さんも眠気が吹っ飛んだことでしょう。○米倉斉加年の準主役を味わえる寅さん作品でも外せない作品。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-22 23:44:11) |
19.マドンナが普通(?)に人妻、というのは新たなパターン。 そして、中間管理職の悲哀もあり、期待を抱かせる始まりだが途中からちょっとトーンダウンしている。美保純がキャラを発揮しつつあるがまだこなれてはいない。 それにしても、博は人格者だな〜と思う。言うことがかなりマトモで、癖のある登場人物たちの中で逆に異彩を放っている。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-09-05 22:02:00) |
18.《ネタバレ》 ふと考えれば、愛する美しい妻を毎日そばで眺めて生活できたならばそれはさぞかし良い日々を過ごしている訳で、夫(男)にとってこれ以上ない幸せであることは間違いありませんね。寅さんが思わずいった「もったいない」は大原さんをみた男ならだれでも言うでしょ的とても色気のある美しいひとです。いやー実物は腰を抜かす程の美人だったんだろーな~、でも軽く薄幸な雰囲気が漂ってるのも実なところで、美人すぎるというのも問題なのかなぁとも思ったりして…。そんな印象の作品でゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-01-12 22:18:54) |
17.《ネタバレ》 【亭主失踪 人妻嗚咽 結果、下駄男が奔走 日本列島南下の旅 枕崎篇。84冬。マドンナは二度目の登場:大原麗子さん。】 バナナの数が気になったので数えてみました。 結果、一人一本づつ手に取り、十人で十本なくなり、残り三本放置されました。ということはつまり、一房十三本だったのですね あのバナナ。だからなにって話になりましょうが、ちゃんと数えてみました 気になって。男の職場という熱い戦場のど真ん中にバナナが一房置いてあったってのも可笑しな話じゃないか この光景すごくウケました。そして仕事を終えた九州どん(課長)、寅次郎の訪問に迷惑がっていたのかと思いきや、『お待たせしました』→ 『さあ、呑みましょう』ですと。素の表情に戻った彼はやはり鹿児島人です。なんだかこちらまでほっとさせられる良いシーンでした。(ほんとのところは出身どこの方なんだかさっぱり知らんけど) ⇒調べてみました(米倉斉加年さん) 福岡ですと。福岡県福岡市の出身でした。ちなみに読み方:今までヨネクラサカトシさんかなと思ってたんですが、違いましたね ヨネクラマサカネさんですと。まさかね 読めませんてば なんて強引な。シリーズ後半、この後まだまだ出演されてるのでしょうか どうだか そんな楽しみ残ります。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-06-16 20:30:39) (笑:1票) |
16.《ネタバレ》 ときどき警官役で見たりする米倉さんは今回恋敵役ででたりしておもしろい。米倉さんのまじめな性格がたたって仕事から逃げたしたくなる気持ちよくわかります。社会としてはまじめな人が評価されるが、本人にとってはなんて生きにくい社会だろう。最近の寅さんはヒロインに恋してもいつもどこかで自分の引き際を考えているようだ。米倉さんを探しに鹿児島に行った時なんかヒロインを何とか助けてやりたいんだけど自分の心は整理できず、なんて複雑なんだろう。しかし宿で部屋から出る時、押入れの襖を間違って開けるシーンは笑ったけどね。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-06-10 06:15:15) |
15.米倉さんはシリーズ中で何役やってるんでしょうね(笑)。今回の寅さんは終始イイ男でした。ラストもクヨクヨしてなくてさっぱりしてて良かったです。大原麗子さんの『噂の寅次郎』と今回のマドンナ役の人気が割れているようですが、ちなみに私は前回の役の方が好みでした。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-12-02 04:43:48) |
14.今回はマドンナが人妻ということでやや抑え気味だが、 相変わらず、寅さんの行動やセリフがハチャメチャで面白い。 マドンナの夫役、米倉の哀愁感たっぷりのキャラが対照的で印象深かった。 何も考えずに楽しめる国民的映画。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 4点(2012-10-01 08:38:56) |
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13.《ネタバレ》 マドンナは2回目の大原麗子。 彼女には不幸な役がよく似合う。(『居酒屋兆治』しかり) 今回もエリート証券マンの夫が仕事と家族を捨てて失踪してしまう。(前回は離婚直後の女性でした) エリートサラリーマンの失踪と言えば、管理社会からの逃避を扱った名作『寅次郎相合い傘』の船越英二と同じパターンだが、今回は残された側からの視点というところが違う。 寅さん曰く、「毎晩必ず残業だ。早くて10時、遅くて家に帰るのが真夜中の12時から1時だ。ひと言も口をきかず、ずーっと風呂に入る。ごろんと寝る」 タコ社長「厳しいねぇ」 寅さん「あー、もったいない」 博「何でですか?」 寅さん「鈍いやつだな。あんな綺麗な奥さんがいながら、旦那はろくにその顔を見る時間がないということなんだぞ」 その後、寅さんが髪結いの亭主のごとく、綺麗な奥さんを眺めて暮らすという男の理想をのたまうのであるが、それは全員に否定されてしまう。綺麗なものを愛でて暮らす。それは確かに理想であり、夢ではあるけれども、結局は経済を度外視した夢想家の発想である。それが寅さんの口から出るところがミソなのだな。 今回のラストシーンは久々に泣けた。名作である。 【onomichi】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-04-29 23:33:02) (良:1票) |
12.これは第34作。第33作は「夜霧にむせぶ寅次郎」で、第35作は「寅次郎恋愛塾」と評価が厳しい作品が続く低迷期にあって寅さんが出会う、ある夫婦の人物像と演じる二人の巧さが印象深い作品です。2度目の登場となる大原麗子は本作のマドンナ像もいいし、何と言ってもその夫を演じる米倉斉加年がいい!エリートといえばエリートでしょうが人の良さがとてもよく出ていて、遠距離通勤と激務で疲れ果てる日々にいつも思い出すのは故郷鹿児島の枕崎。そんな日々の中、焼き鳥屋でふわふわと風の向くまま気の向くまま日本中を旅する寅さんと出会ってしまい、全てを放り出して故郷に旅に出たくなる気持ちがとてもよく伝わってきます。(旅先の旅館の宿帳に「車寅次郎」と書いた気持ちも分かりますね…)大きな盛り上がりのある作品ではないですが、そんな夫婦と寅さんの微妙な関係の見せ方にいつもより落ち着いた味わいがある作品です。 【とらや】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-31 22:42:14) |
11.企業戦士の妻役であるマドンナ大原麗子は、役どころのイメージにあっていた。 また、良くも悪くも失踪役のサラリーマンで米倉斉加年のイメージが良く出た作品である。 いつも以上に町の人から蔑まれ、馬鹿にされるお人よしの寅さんが悲しく思えた。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-06-26 22:19:45) |
10.大原麗子が寂しく亡くなった。彼女は二度『男はつらいよ』でマドンナになっているが、後者のこっちのほうが、よりキャラクターが生かされていた気がする。失踪した亭主(米倉斉加年)を、成りゆきで寅と探すことになるわけだが、その心配しつつも、思い出の地の旅行になんとなく浮き浮きしている感じが彼女に合っていた。若いころよく演じてた小悪魔的な雰囲気を残し、よろめき願望などという明確なものではないのだけど、けっこう息苦しかったサラリーマン主婦業の息抜きが出来た、という妙な解放感が表現されていた(遠距離通勤の住宅地、牛久沼の朝のスケッチがその前にあって、同じような家が並び、自転車通勤の人々の描写が、息苦しさをすでにサッと描いていたのが生きてくる)。そこらへんの心配と解放をさっぱりと食い違いなく演じ、下手するとベタつくコケットリーになってしまう寅への態度を、あのとんがり気味の顔でうまく流した。彼女はあと市川作品の『獄門島』や『おはん』でも、色っぽさを透明感でさらりと包み込んでしまう。異色なところでは木下恵介の『新・喜びも悲しみも幾年月』で、主なキャスティングが加藤剛以下優等生的ななか、彼女と植木等の二人が映画に味を着けていたのを思い出す。で、この『寅』、冒頭の夢がギララ登場のやつ。ギャグでは、一流証券会社の会議シーンのバナナが傑作(このシリーズでは、転がる芋の煮っころがしとかメロンとか、食べ物をめぐるギャグに面白いのが多いような気がする)。“地道な暮らし”をしているサラリーマンの亭主にとっても主婦にとっても手頃な息抜きの存在としての寅、という彼の立ち位置がよく見える作品になっていた。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-08-08 12:03:38) |
9.寅さんのように見返りを求めないやさしさが、真の「やさしさ」と言うんだろな。人がよすぎるねえ。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-16 22:30:15) |
8.米倉斉加年に大原麗子と、磐石の出演陣。 この時点で観る価値アリ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-06 17:18:09) |
7.なるほど、これはいいですね。 大原麗子がそれほどきれいだとは思いませんが、 この二人旅は寅さんにとってもきっと忘れられない旅になるでしょう。 旅から帰った寅さんの心境をわかっているとらやの人々もいい。 「よかったねお兄ちゃん」 いいおっさんが二人、線路なき線路を歩くのもいいもんですね。 |
6.失踪した夫を捜す人妻、その手助けをする寅さん、という変化球で攻めて来た本作ですが、寅さんの暴走気味の活躍ぶりが実に楽しく、また久しぶりな気もして、「面白さは直球勝負」という感じがいたします。米倉七変化、今回はモーレツサラリーマン。これまたなかなかハマリ役。朝、出勤時にニワトリの鳴き声が聞こえてきて、これだけで「ああ、郊外に住んでるんだな、早朝から長距離通勤なんだな、大変だな」と感じられますね。さて、「物語」である失踪騒動そのものは、何だか都合のいい、アッサリした結末になっておりますが、つまりこの映画の本当の中心は失踪事件じゃあないんですね(だから失踪事件の顛末はこの際どーでもいい、ファンタジーでいいんですね)。やっぱり、この映画は寅さんが中心、なんですね。惚れた女性のために力になりたい、しかしその努力の暁に夫が見つかれば、それは寅さんが彼女と結ばれる可能性が無くなる、というこのジレンマ。いっそ悪魔になって人妻に手を出す、なんてことは寅さんには出来ない。結局寅さんはジレンマから逃避せざるを得ない。こういった類のジレンマは、誰にも何がしか当てはまることなんでしょう。モーレツサラリーマンも、心を鬼か悪魔にして、ジャンジャン他人を蹴落とせば、あるいはドンドン出世できちゃったりするのかも知れない。だが大抵はそれが出来ない。もしもその結果、失踪しちゃうのならば・・・その心の弱さは実は、旅に逃避する寅さんの弱さと根底を同じくするものではないか? 誰しも、己の弱さに何とか折り合いをつけながら、精一杯生きていかねばならんのです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-04 00:08:43) (良:1票) |
★5.大原麗子は、前作よりずっと良かった。頼りなさそうで、自立するタイプじゃないところが何となく作品の雰囲気を作っていた。展開がいまひとつ感はあった。猛烈サラリーマンの悩みは確かにこういうところにあるんだけど、ハッピーエンドにすると甘すぎる印象はある。傷は残るよなあ普通。いい人ばかりじゃないんだよ、世の中。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-10-22 00:19:45) |
4.《ネタバレ》 全体的に山田洋次監督の不調とスランプを感じるシリーズ第30作代の中にあって、このシリーズ第34作は比較的、上出来の部類に入るのではないでしょうか!この作品、マドンナの大原麗子が前回同様、やはり美しい。人妻役もぴったりです。そして、そんなお美しい人妻の大原麗子のことを、寅さんがとらやの面々に話すシーンの台詞「勿体ないねえ!あんな綺麗な奥さんがいながら。俺だったらずっと顔を見ている。」と言った寅さん、解る。解る。解り過ぎるぐらいよく解ります。あんな綺麗な奥さん、自分の奥さんがもしも大原麗子だったら、誰だって寅さんと同じ気持ちになるはずです。マドンナの大原麗子、こうなんつうのかな?こういう役柄が本当によく似合う。作品の出来としてはそれほどではないような気がするもののマドンナの魅力ということで甘いとは思うが7点てことで、大原麗子、この時38歳かあ!本当に良い女だ 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-02-28 20:17:47) |