148.DVDには監督の解説が音声特典でついていますが、非常に興味深い。とにかく細部に手を抜いていないのがわかります。映画として面白くすることに全力を尽くし、その上でアニメに対するこだわりを捨てない。正しくプロフェッショナルの仕事です。物語や設定は、パロディの側面を考慮するにしても、割りとありふれていて、とりたてて斬新なアイデアというのはないのです。物語の骨子自体も『スパイキッズ』に似ていますしね。しかし、王道の話を正面から正々堂々と描くのは、力のある製作者にしか出来ないことです。「当たり前に面白い」ことの何と難しいことか。本作はそれに加え、CGの美しさも目を見張らせるので、「一粒で二度おいしい」嬉しさを感じますね。【余談】敵役のシンドローム、声は宮迫博之なんですが、外見が有田哲平なのが何とも……。ヘレンも何となく、黒木瞳に見えてきません? 【円盤人】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-10-10 00:04:22) |
★147.《ネタバレ》 若き日の主人公のお父さん、インクレディブルボーイに冷た過ぎるような気がする。正義の味方に憧れる少年があんなにひねてしまって、あんな残酷な死に方をしちゃうと、少し後味悪いです(^^;)他の正義の味方も死なないままで最後に和解してくれたらもっとスッキリ楽しめたのにな。なんて不満はありましたが、とても良質のファミリーエンターテイメント作品だと思います。 【kiryu】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-27 14:14:49) (良:1票) |
146.《ネタバレ》 もう、手放しで褒めてあげたい。先ず観始めてすぐに感嘆させられるCGの完成度の高さ。あの草木の素晴らしさ。CGというだけで毛嫌いする人の多い現在にあって、表現として手法として芸術として認められてしかるべき、市民権を得てしかるべき完成度。作品のスタッフに対して信頼感を持つことのできる、没入できる完成度である。―――個性を排除し、既成概念(道路やビル)を壊す人間を非難し、無理矢理枠に押し込めようとする現代社会に対して、眠らされた個性の解放、そしてそれでこそ深まる絆を痛快に描き出した――――なんてことを感じても感じずとも、超一流に娯楽できる新しき指標となるべき大傑作。それぞれの(勿論フロゾン含め)能力の解放には胸が詰まり、感涙してしまうほど、喜びに満ちていた。 【stroheim】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-09-24 12:35:28) |
145.《ネタバレ》 一体何なんだろう、観終わった後のこのモヤモヤ感は・・・?面白かったっていやあまあそれなりに面白かったんだけど、なんかしっくりこない気分になったので、取り敢えず皆さんのレビューを拝見させて頂きました。そしたら既にno_the_warさんが自分の気持ちを代弁して下さってました。要するに自分は、シンドローム君はただ操られているだけのチンピラ小悪党で、背後にもっと巨悪が待ち構えてるとずっと思いながら観てしまったので、もともとヒーローに憧れてた少年をこんないびつな形で成長させ挙句の果て完膚なきまでにぶちのめされるっていう構図が納得いかなかったんだなあって。おそらくこの映画を高く評価されている方は「まっとうな人生」を歩まれている方が多いんではないかって気がします。寄り道ばかりのひねこびた生活を送っている自分のような欠落人間は、アニメーションとは言えストレート過ぎる「父の愛、母の愛、家族愛万歳!」映画には斜に構えて、ついつい余計な反撥を覚えてしまった訳です。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-08-18 12:16:04) (良:1票) |
144.細かいところまでよく作りこんであり、テンポもよく、笑いのセンスも高く、愛を感じることのできる作品。ただ、せっかくディズニーなんだし、ああいう設定だったわけだし、最後は敵を改心させて終わったほうが後味もよりよかったと思うのだが。 【えいざっく】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-12 10:21:06) |
143.特別に笑えるとか、泣けるという作品ではないし、先の展開も読めてしまうんだけど、それでも面白い。テンポ良いストーリー構成はすんなりと受け入れることが出来ました。 【kinou】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-06 00:05:42) |
142.《ネタバレ》 面白かったです。最初の人助けしたのに訴えられるシーンは訴訟大国アメリカを皮肉っているのでしょうか、笑えました。後半のアクションシーンもスピード感があって良いです。特にイラスティガールがいいですね。妻としても母としても魅力的です。30過ぎてガールは厳しいんじゃないかとも思いますが(笑 シンドロームの見方は複雑ですが、切欠が何であれ何十人ものヒーローを殺害しているんですからあの終わりで仕方ないと思います。むしろ「ヒーローが活躍するのは人に不幸が降りかかる時だけ」を象徴するラストシーンの方が複雑です。あの一家にはありがたくないかも知れませんが、市民の誰もがヒーローを必要としない世の中が一番いいんです。 【alian】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-17 05:02:13) (良:1票) |
【atusiya】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-07-10 10:09:10) |
140.「ディズニーアニメ=大人が子供に見せたいアニメ」という先入観があったため、本作も長らく未見でした(なんかウソくさいのが嫌なので)。ただ、他のディズニー作品とはちょっと様子が違うかなと思い観てみたのですが、これがむちゃくちゃ面白い!前半と後半の緩急の付け方といい、問答無用のスピード感、迫力あるアクションシーンといい、家族愛といい、不覚にもちょっと涙が出てしまいました。エンドクレジットも洗練されており、久々にDVD鑑賞でありながら最後まで観ました。日本語吹替え陣も良く、違和感はありません。極上のエンターテイメント作品だと思います。ただ、こういう作品に出てくる日本人(?)ってホント嫌な描かれ方をしていますね。それが残念です。 【目隠シスト】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-04-30 03:19:24) |
139.元スーパーヒーローのリアルな生活感に笑い、魅力的なイラスティガールにはまりました。Mr.インクレディブルに思わず感情移入してしまうお父さんも多いのではないでしょうか? 【丸に梅鉢】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-28 00:54:05) |
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138.たたみかけるスピード感が最高に爽快。過去の栄光を取り戻そうとするヒーロー…イイッ!! エンディングもイイッ!! フロセンもイイッ!! ヒーローのカッチョよさの描き方がイイッ!! イイイッ!!!!!!! 【ようすけ】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-04-22 23:56:50) |
【十人】さん [DVD(吹替)] 5点(2006-04-16 11:43:26) |
136.ファンシーで心躍る作品であり、「ヒーロー」を相対化した稀有な作品でもあると思う。また能力に適正を出すことでさらに魅力が引き立っている。見ながら、自分なら雷撃を使うとか、でも湿気の多い日はうまく使えないとかそんなことを考えていた。とりあえず、バイオレットはできる子だと最初から思っていた。あとなぜか吹き替えのクオリティがすごいことになっている。 【michell】さん [DVD(吹替)] 9点(2006-04-07 11:55:35) |
135.「アイアン・ジャイアント」の監督作品だし、F4(ゴームズ)やインポッシブルズ(スーパースリー)になじんだ身としてはとても期待して見たのだけれどアラ?って感じで。テンポも良くないし、何だか見ていてイライラしてしまうのは何故?パワーの使い方も粋じゃない。 【レイン】さん [映画館(吹替)] 5点(2006-02-28 20:18:19) |
134.暇つぶしに観賞。特に期待もしてなかったんだけど、これが意外と面白かった。イラスティガールがとても魅力的! 【バイオレット】さん [DVD(吹替)] 6点(2006-02-15 00:43:35) |
133.《ネタバレ》 ついに我々のまえからヒーローが姿を消してしまったことを決定つけた映画です。 ヒーローとは、事件解決や人命救助のプロというだけではなく、全ての人にとっての正義のシンボルであるという社会的地位があるはずです。インクレディボーイ少年にとっても同様です。しかしインクレディブルは、彼にとってのヒーローであるにも関わらず、その責任を放棄してしまいました。インクレディボーイ少年と目線を合わせて向き合い、彼の前ではヒーローであり続けるべきです。(それが危険ならばそう説明して後日折り返すなどして対応)、それをしなかったインクレディブルは怠慢というか、業務上過失とも言えます。(そのあげくに家族を仕事に巻き込むんだからひどすぎる) 確かにインクレディボーイ少年はちょっとイタい子どもでした。けれども、ヒーローとはそういったクラスの隅にいるような子どもにも平等に光を照らす絶対的正義の存在でなければいけません。 自分の少しの挙動が少年の人生に大きく影響を与えるという責任を自覚してこれからもヒーロー業頑張って欲しいです。そして二度とインクレディボーイ少年のようなかわいそうな思いをさせないで下さい。 この映画は、ある孤独なオタク少年が、憧れのヒーローに裏切られ、あげく何もかも破壊されるという、悲しい話です。 ヒーローが少年を殺すなんて、教師が生徒を殺すよりも酷い。 【no_the_war】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-02-14 22:51:35) (良:2票) |
132.なんだかどこかで観たシーンが多いですね。USJのターミネーターとか、マトリック スとか、スパイダーマン2とか・・・。実写でもこれよりすごい映像ありますね。CGというのはアニメと実写の中間のような存在なんですかね。フルCGの作品というのはイマイチとらえどころがなく。。。。もっとお子ちゃまも楽しめるドタバタコメディかと思ってましたが笑える場所がありませんでした。ちょっと対称を絞りきれていない印象が残りました。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 5点(2006-01-23 14:06:10) |
131.《ネタバレ》 「スパイキッズ」より面白い。コミカルだし何にも考えずに観られる。でも「悪者が死んで一件落着」なのは、ピクサーアニメファンとしては腑に落ちない。前のレビュワーみなさまもおっしゃっていられるように、もしかしたらそれこそが、アメリカの望む平和のかたちなのかもしれませんね。 【キュウリと蜂蜜】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-01-22 21:55:39) |
130.日本語タイトルがMr.・・・ですが、どうして英語のままにしなかったんだろうか、と思う。ファミリー・ムービーなのに! |
129.今や、体の伸び縮みだって、あり得ない怪力だって、超高速移動だって、なんでも実写でできちゃう時代。でも実写だとちょっとひいちゃうような場面もアニメだとすんなり受け入られる。この『Mr.インクレディブル』はアニメであることの長所を存分に発揮した作品といえる。様々なスーパーパワーを違和感無く楽しめるのはアニメならではの醍醐味。ただ、なんとなくシコリを感じる。おそらくシンドロームの悪玉への過程の妙なリアルさが原因だと思う。だって、いくら根が歪んでいようが、スーパーヒーローが生み出したも当然の悪玉でしょ、アレって、、。まるで「ビン・ラディンを生み出したアメリカ」ってのは言いすぎにしても、なんだかなぁ、、。過程がどうであろうと悪は潰すべきというのは解かるんですが、わざわざ悪玉への過程を描かなくてもいいのに。『ブラックホーク・ダウン』でも書いたけど、アメリカの正義は悪(敵)がいて初めて意義がある、という構図がチラチラして、楽しむことにブレーキがかかっちゃうんです。考えすぎなのはわかってますが。もしかして『華氏911』へのディズニーの回答? いや、考えすぎですね、これも。 なんともイヤな大人になったもんだ。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-11 15:29:50) (良:1票) |