116.男はかつて自分がこのくらいの年頃に抱いていた色濃い性欲と恋との混淆を、女は同性に対する激しい妬みを生々しく感じさせられて自己嫌悪に陥ってしまうのではないだろうか。見終わった後、切ないと言うよりも、何かこう、生臭い体臭のようなものが漂ってきそうな感じがした。もう二度と観たいとは思わないけど、これほど生々しくて、息苦しくなりそうなものをよく映像化しようと思ったなと考えると、やはり凄いと言う他ない。ジュゼッペ・トルナトーレは人生を語れる監督だと思う。 【ていくし】さん 9点(2004-02-08 20:10:42) |
115.《ネタバレ》 主人公がマレーナに一目惚れをしてから、妄想を膨らませサルと化す様は、昔の自分を見ているようでほほえましい気持ちになりました。 さて、この作品は映像と音楽の一体化が見事で、この点に関しては同監督・音楽担当の「ニューシネマパラダイス」に匹敵する出来だと思います。例えるならば、シチリアのアルバムを音楽付きで見ている感じです。 個人的に印象的だったのは、マレーナにおばさん達が集団リンチを加えるシーンと、一年ぶりに帰ってきたマレーナにリンチを加えたおばさん達がやさしくするシーンの、おばさん達のギャップです。もう今までより綺麗じゃなくなったあんたは嫉妬の対象なんかじゃないわよ、と言わんばかりの勝ち誇ったあの態度。女性の内面に潜む「美」に対する執着を、ここまで描ききった作品は存在しないのでは?恐いですねぇ。 【なおてぃー】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-01-30 21:59:26) |
114.片腕の旦那、アレがよろしい、男は黙って・・・。 戦争という極限状態に陥った時の人間の強さも弱さも全部抱きしめて・・・ 良い作品です。 【N列23番】さん 8点(2004-01-30 21:29:42) |
113.《ネタバレ》 かなり期待して見たのですが…いまいちでした。 確かに撮影、雰囲気、音楽は素晴らしい。モニカ・ベルッチは同性の私でさえ匂い立つような美しさでうっとりしました。 ただ、少年のシーン、最初は笑ってましたが、あまりに長いのでまだかな?もういいよ、って感じで長すぎた。イタリア映画の猥雑さってあんな感じなのでしょうか。 逆に父親はいい味出してました。暴力には反対だけど、ユーモラスでよかったです。 そして、男女の醜さを描きたかったかもしれませんが、私にとってはやりすぎでした。 実際にあのような出来事もあったのでしょう。でも、女性達がマレーナにした行為に対し、憤りを感じたり後から知って眉を顰めた女性達だっていたはず。男性の描き方もあそこまで情けなく取られるとがっかりしました。性の対象とだけではなく、彼女に本気で惚れて守ってあげようとする男性がいても不思議ではないのでは? また、自己防衛本能からとしても全く友達を作ろうとしないマレーナの態度も少し不思議。(まあこれはあの状況ではよほど強さと賢さ…というか強かさがなければ難しいかもしれませんが) いろいろ文句をいってしまってすみません。 モニカ・ベルッチの美しさと佇まいの演技が素晴らしかっただけに、私にとっては残念でした。 【ゆきうさぎ】さん 5点(2004-01-28 00:55:23) |
112.ラストはなんとかすっきり(?)終わりましたけど。途中、この物語をいったいどう終わらせるのか?と心配しまくってた(笑)前半は少年の行動に対して、微妙に笑ってましたが、後半は逆転ですね!笑えない…。実際、あのような行動(娼婦)をしていた女性は、戦争が終わった後にリンチを受けることが多かったらしいですが…。やっぱりあのシーンは目を伏せてしまいました。 【西川家】さん 4点(2004-01-22 15:22:49) |
111.ニュー・シネマ・パラダイスをイメージして、期待してたのに.. 最悪... 【コナンが一番】さん 1点(2004-01-22 12:12:57) |
110.初恋というのは忘れがたいものです。この作品の主人公が好きになったのは美人で、少し陰のある、何とも言い難い魅力の有る女性です。ラストで主人公は「忘れられない女性はマレーナだけだった」と言うような言葉を残しますが、これ程の女性だったっらそれも頷けるような気がする。 |
★109.モニカベルッチがぼこぼこにされるシーンが妙に生々しかった。少年の 性春時代を綴った物語としては良い映画なのですが、ニューシネマパラダイスの様な感動映画を期待すると地雷を踏みます! 【わーる】さん 6点(2004-01-20 20:49:27) |
108.女であることを恥じてしまいます。だから嫌です。 【ぽめ】さん 4点(2004-01-11 16:28:17) |
107.古い社会の閉鎖性と偏見、集団心理を描く為には必要だったのかも知れないけれど、町中の人々全てが絶対的に「男はマレーナに性的欲望を感じ、女は美貌にとことん嫉妬する」という、あまりにも画一的な、二極しかない人間描写にはとことん違和感と不快感を感じた。確かに男はあんなもので女もあんなもの。いやらしい部分だけ見れば。ただそんな男と女の嫌な部分だけを誇張して、それを見せ付けられても気分が悪い。確かに男はいい加減で無責任、女はねちねちと嫉妬深い…心当たりが沢山ある。そういう意味でこの映画は男と女の本質を描いた映画だとは、確かに言える。でもとにかく何だか考えるだけで気が滅入る。何とも私の個人的なトラウマを思い出させて、鬱にさせてくれる作品。だから多分、凄く良い映画なのだと思う。ベクトルは別としても、私の心をここまで掻き乱す訳だから。 【ひのと】さん 3点(2004-01-08 18:02:17) |
|
106.出演している男たち、エキストラも含めてことごとくダサい!!ダサすぎる!!女性至上主義というより、マレーナ至上主義の映画でしたな。それはおいといて、今作、フェリー二監督の描きたい事は描けたのではないでしょうか。ただ、マレーナ及び周りの人々の演出があまりにもストレート、合わない方にはとことん不愉快だったことでしょう。 【ノマド】さん 4点(2004-01-07 00:05:24) |
105.序盤の子供達の生き生きした様子には引き込まれた。しかし、エンディングで「え? ここで終わり?」と叫んでしまった。唐突すぎた。少年の最後の「体を売ったのはしょうがなかったんです」みたいなナレーションも、言われて初めて「そういう映画だったのか」って思った。少年がそこまでマレーナのことを見抜いていたということが、あの映画からは伝わってこないでしょ。惜しい映画。 【MASH】さん 3点(2004-01-03 14:01:50) |
104.思っていた通り脂っこい映画でしたね・・・。この映画でモニカ・ベルッチの魅力に開眼しました。演技上手いですね~あの女優さん! マレーナが街を歩くシーンがよくあったけど、その時マレーナは絶対伏目がちに歩くんですが、その時のまつげの長さにびっくら。リンチの場面は・・・、助けてやれよ、男ども!!!と |
103.こういうことって本当にあったんだろうな、となんだか妙にしんみりしてしまった。娼婦ってそんなに悪い存在なんでしょうかね。敵軍に可愛がれれて、といっても生きていくためだったんだから・・・と何か心の中がキシャキシャしました。レナート少年の心が、なんだかリアルに胸にきました。笑えるシーンも多かったし。 【fero】さん 6点(2003-12-27 22:17:58) |
102.少年の痛いほどの恋心の視点から一人の美しい未亡人の辛辣な人生が描かれる。非常に重く暗くなりがちな物語をシチリアの美しい景観と旋律で艶やかに見せるあたり、流石はジュゼッペ・トルナトーレ監督と思わずにはいられない。まさに映画の核となるマレーナを演じたモニカ・ベルッチの存在感が素晴らしく、妖艶な演技を見せてくれた。恋心、戦争の悲痛、誘惑、あらゆる感情を熱情をもって描き出した傑作。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-12-17 14:10:11) |
101.男なら誰もが共感できると思う。懐かしい気持ちになったり今もそうという人もいたり。とにかく少年には感情移入できた。 あと女の恐ろしさも知ることができて。あそこが一番印象的。 「そこまでするかよ」と。終わりもよかったです。 【Syuhei】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-12-16 18:41:24) |
100.少年の気持ちがよく分かるよ~~私も年上が好きだからな…それにしても、モニカ・ベルッチは美人すぎ!!これは女でも認めますよ。男が興奮するはず(笑)リンチシーンにはびっくりしたけど、なかなかじゃないですかね。少年が妄想するターザンのとことか笑える! 【アンナ】さん 7点(2003-12-04 17:28:51) |
99.《ネタバレ》 「少年の初恋」って言葉のイメージとはキッパリ離れた、もっとリアルな恋だよなぁ。ガッチリ肉欲・劣情まみれの立派な恋!だ。少年、覗きまでしてるし(笑)。 あらすじ聞いた時は「あ~。性格知らないのにキレイってだけで恋焦がれちゃう少年の初恋のハナシかぁ。ありきたりだし、いいかげん止めてほしいな~」なんて思ってたのだけど、実際観てみたら、モニカ・ベルッチ、美しすぎる! こんなセクシーで美しい人妻が田舎にいたら、そりゃ~目立つわ。と、彼女の蜜があふれ出るような美しさとセクシーさが、ストーリーをすべて納得させてくれました。よかったです。 【りりらっち】さん 7点(2003-12-02 01:13:13) |
98.《ネタバレ》 モニカ・ベルッチのふりまく色気と、少年の劣情と妄想は、一見の価値あり。花柄のワンピースで街の真ん中を歩いていくシーンは、やっぱり印象に残る。妬まれても仕方ないなぁ、あれは。だからこそ、傷痍軍人の夫を抱え、皺ができて、派手な服を着なくなったマレーナを、街の女性たちが手のひらを返したように受け入れるシーンは、納得できるものがある。噂のリンチシーンは、迫力があるというか本当に暴力的で、観ていられないほどだった。ただ、マレーナに対する女性たちの残酷な仕打ちを怖いと思う前に、少年も含めた男たちのマレーナを見捨てる卑怯さのほうが、ひどい。特に美男子の大尉がマレーナをさっさと見捨てるシーンには、心が痛んだ。復員してきたマレーナの夫への態度なんか観てても、男のほうがひどいし勝手だ。 |
97.モニカ・ベルッチの体を張った演技は最高でした!性に対して好奇心を持ち始めた息子に、直球で勝負する父親は、これもまた最高でした!そして、ワンシーン、ワンシーンの映像がとても綺麗で最高でした! 【Φ’s】さん 8点(2003-11-13 19:38:19) |