★127.《ネタバレ》 ワイヤーアクションは「グリーンディスティニー」でお目に掛かっていたのでそう驚かされなかったが秦軍の一糸乱れぬ押出や宮殿内の人の数は秦王(後の始皇帝)の権力を象徴して確かに人を圧倒するものがありました。話は秦王に近づくために刺客が仕組んだ話とその嘘を見抜いていく秦王の駆け引きの中で進行していく。決してどんでん返しと言うほどの意外性はないけれども策を以て秦王に接近していく刺客の凄みとそれを迎え撃つ秦王の知力・胆力には感心させられ、最後の決断にはやはり感動の涙を抑えることは出来ませんでした。ただ、刺客が秦王を討てる距離にいながら討たなかったのは「長年の戦乱に明け暮れた中国を統一できるのはこの人しかいない、それが唯一人民の苦しみを終わらせる方法だ」と悟るからである。刺客のこのときの判断は正しいと思った。しかし私達は「焚書坑儒」をし「不老不死」を求め「万里の長城」に人民を大動員し一代で滅び去った秦王朝のこの後の歴史を知っている。私はこの秦王に毛沢東を重ね合わせずにはいられなかった。中国を統一し、その後「大躍進」で四千万人を餓死させ、「文化大革命」で二千万人を死に至らしめ、一億人を迫害したと言われる毛沢東はこの後、どんな評価を歴史に刻まれることになるのだろうか。中国人はこんな見方をしないのだろうか? 【ヒデ】さん 9点(2004-02-12 01:03:21) |
126.戦闘シーンは美しいのだが、動きが物足りなく感じた。 回想と現実が入り混じっていて、途中で混乱してしまった。 短い映画のせいか、無理やり詰め込まれてる感じ。 もうちょっとじっくり見たかった。 【かげまる】さん 3点(2004-02-11 20:05:24) |
125.《ネタバレ》 偽りの証言を繰り返しながら、20歩、10歩と徐々に秦王に近付いていく剣士。否応にも緊張感が高まりそうな見事な設定ですが、ここでスリルやサスペンスを追い求めることに固執しなかったところがいかにもチャンイーモウ監督らしい。と言うよりも、これらの設定は単なる「おとり」で、この映画で彼が求めたのはスリルやサスペンスではなく、彼本来の人間ドラマでしょう。さらに言ってしまえば、この映画では、アクションまでもがイメージとも言うべき印象の集合体と化しています。ワイヤーに吊るされているのは人ではなく、人の魂。血もなく、あくまでも優雅で圧倒的な映像美をもって示される決闘シーンは、感情の衝突や心のふれ合いなどが印象として現れた人間ドラマそのもの。人工的に作り出された情景がまるで絵画のような情緒をもたらしますが、ラストで剣士が手厚く葬られている様は強いインパクトを残します。アクションでもスリルでもサスペンスでもない、骨の太い人間ドラマこそ、この映画の真髄でしょう。 【スロウボート】さん 7点(2004-02-11 00:57:28) |
124.優雅な映像美とストーリの結末に個人的に感動しました。 ワイヤーアクションは余り好きじゃないんですが優雅さを出す為に、この作品には必要の様な感じがしました。 【ソウ】さん 7点(2004-02-09 20:28:06) |
123.《ネタバレ》 残剣は恋人からザクザクと何回も刺されまくっていたのが悲しい。 剣士たちはセリフが異様に少なく、黙々と戦っていた。 一番セリフが多いのはじつは秦の始皇帝だった。 【花守湖】さん 1点(2004-02-08 15:27:23) |
122.真っ赤な嘘が疑念の藍に染まり、遂に真実の碧色が白日の下に晒される。確かにこの演舞と映像美は一見の価値があるのかもしれませんが、私は本作から新しさを感じることが全く出来ませんでした。この映像から真っ先に連想したのは「トラフィック」、そして(李安でも陳凱歌でもなく)王家衛。衣装・美術からは「ザ・セル」。太鼓のリズムと胡弓の音色をBGMにした達人の決闘は「グリーン・デスティニー」等と寸分と違わない。それに、衣装は変われど殺陣も全編変化無し(一番期待してた3,000の兵対2人の殺陣もサラっと流しただけ)。となれば、以前見たことのあるモノばかりがクドい位に繰り返されてる様にしか見えません。演出的には明らかに失敗作だと思います。ということで、努力の後の見える映像に+1点して5点献上。 【sayzin】さん 5点(2004-02-07 14:18:39) (良:2票) |
121.色彩が美しい映画でした。ふだんは全く観ないジャンルですが、それなりに楽しかったです。内容は・・・・・・きっと映像美とアクションを見せるための映画なんですよね!最初の無名と長空の立ち回りは見ごたえがありました。でもそれ以外はちょっと退屈。ワイヤーアクション、くどいねん!中味とは関係ないですが、無名が中村繁之に、飛雪が浅野温子に、始皇帝が中村橋之助に見えて仕方なかったです。 【HIDUKI】さん 6点(2004-02-06 12:06:02) |
120.どうもあのワイヤーアクションが好きになれないっス。すんません…。。ただあの湖のシーンは、圧倒されました! 【マーキュリー】さん 4点(2004-02-05 23:53:21) |
119.何よりもその優雅で衝撃的な映像世界に圧倒される。ここ数年使い回されているワイヤーアクションであるが、その真髄と極みがこの映画にはある。時間軸を交錯させサスペンスに満ちたストーリー構成も実に完成度が高い。そこに中国・香港を代表する俳優たちが集い、極めて濃厚な史劇アクションへと昇華させている。予想を覆す感慨深いラストの顛末も見応えあり。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-02-05 19:11:14) |
118.《ネタバレ》 素晴らしい映画だと思います。アクションシーンは単なる添え物でしたね。アクション シーンは長いけれど、私はこの映画をアクション映画と呼ぶのは抵抗ありますね。 話そのものはラストに芯が凝縮されています。秦王が残剣の書をみて悟った境地… にも関わらず自らの支配者としての業に苦汁の決断を下し無名を殺めねばならない。 無名も自分が秦王を躓かせる小石のごとき存在であることを悟り矢を受ける。 残剣は己の思いを無名と、無名が秦王に伝えるであろう書に託して果てる。 …え~と飛雪は英雄っぽくないですね。っていうか彼女なんなんでしょ。 あと絵が美しい。絵は映画を楽しむ重要な要素のひとつ。紅葉のシーンは絶品です。 【マンダム】さん 9点(2004-02-05 11:33:02) |
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117.全体的に音楽、映像の美しさは特筆モノ。ベストは最初の長空との一騎打ちシーン。盲目の老人が弾く琴の音が美しい。ジェットリーの作品なんで、ワイヤーアクションは覚悟しておかなければなりません。それを分かっていれば、十分楽しめます。ハリウッド映画に派手な爆発シーンがあるように、時代劇に立回りがあるように、ジェットリーの映画にはワイヤーアクションがあるのです。これはこれで、ワイヤーアクションとしての完成度を評価するべきでしょう。ただ、屋根に登って矢を蹴散らしているところはCGが安くてちょっと萎え萎え。残剣と飛雪が城に攻め込んでいる時の兵隊の弱さにも唖然。後半にもっと盛り上がりが欲しかった。 【Mojo】さん 7点(2004-02-02 11:24:39) |
116.中国映画大好きなパートナーに誘われてDVDで観た映画。悔いは映画館で観なかったこと・・・映像の美しさに圧倒された。衣装の美しさは北野監督のdollsに似てると思ったのは私だけじゃなかったはず。肝心のストーリーは私は今イチ。パートナーは「心・技・体がうまく表現されてて素晴らしい映画」って絶賛してたけど。私はワイヤーアクションで食傷気味で減点。頭悪いって散々言われましたけどね(苦笑) 【広瀬真由美】さん 7点(2004-02-01 15:43:10) |
115. とにかく綺麗で、素晴らしい。静かな雰囲気も好き。期待というのは、まず裏切られるもので、あまり前情報がなく観た方がえてして 感動するもので、これもそうでした。難しいことはよく分からないけど、とにかく色が美しいし、あっという間に終わっちゃった、という感じで、かなり満足です。 ● ワイヤーアクション使い過ぎ、という意見もわからないでもないですが、そう言われてみれば、という程度で、観ている間は、別に気にならず夢中で見てました(^-^;)。 ● ところで、この映画に限らず、途中で寝てしまいました、とかいう人がレビュー書いて点数をつけているのはいかがなものかと。そういうことを書きたくなるくらい、ひどい映画だったんだよ!という気持ちはよくわかるっ。でも、それでも、ルール違反という気がします(点数の高い低いに関わらず)。やっぱりレヴューを書いて点数評価をする以上、 最後まで全部観るのがスジってもんでしょう。 【NOW】さん 8点(2004-02-01 01:15:11) (良:1票) |
114.《ネタバレ》 銀杏の中での決闘、湖面での決闘、宮殿での決闘は、どれも息をのむほど美しい映像だった。ただ、ストーリーとアクションはちょっと・・。 |
113.随分映像美にこだわって、どこかのPVみたいな映画だった。ただアクションの方はこれといってすごいところも無く終わってしまった。大体始皇帝が中国を統一したあと何をするかを大抵の人は知ってるわけで、「いい君主になる」と決意表明されても納得いかない。中国の歴史は長いんだから、もっと別の王にすればよかったのに。 |
112.中国の色彩というのはともすればエグくなってしまう程に鮮美だが、どこか抑制が効いている。残酷なまでの鮮烈さを悠久の大地の砂の色で中和し、目に痛くないぎりぎりの色彩を放っている。とにかく美しい。凄い映像スケールだった。考えてみたら、日本人が石オノを持って獣を追いかけ回していた頃に、中国ではすでに幾つかの国が栄枯盛衰を繰り返していた訳だから、それはそれは恐ろしい国ですよ(笑)。そういう「悠久の精神性」を描かせたら中国に及ぶ国はどう考えたって存在しない。こういう奥行きのある映像もいっぱいいっぱいじゃなく、軽々と表現してしまう。この「英雄たち」の物語ですら歴史の一端、歴史の藻屑なのだ、と言い切ってしまう。そして「大局を見て己を捨てる」、そういう歴史の塵芥の姿に英雄を見る。それは東洋思想の極限の形で、西洋主導の現代的な英雄像に対する強烈なアンチテーゼだ。目立つこと名声を得ること歴史に名を残すことが英雄の条件ではない、そう私も常々思っているので、この作品のメッセージ性には素直に賛同したい。ストーリーに関しては、何度もの繰り返しがくどい、という見方が大半だけれど、私はこれで構わないと思う。きっと中国という国には、何度歴史を繰り返しても余りある程の時間とキャパシティーがあるのでしょう。 【ひのと】さん 9点(2004-01-31 12:06:10) (良:1票) |
111.衣装と風景の色彩の美しさ。これはDolls(北野作品)と双璧。さすが中国という軍隊のスケールと空を駆ける無数の弓矢。一転二転三転する真実。トニー・レオンの演技。チャン・ツィイーの可愛さ。この辺だけでも、一見の価値ありだと思います。100分という上映時間も、ちょうど良かったんじゃないかと。だけど、せっかくジェット・リーを使っているのに、なんかアクションがちまちましていて、爽快感が全くないです。ワイヤーは嫌いじゃないんですが。しかし、英雄(ヒーロー)って始皇帝のことだったんですかねぇ…。分からん(?_?) 【なおてぃー】さん 7点(2004-01-31 03:08:19) |
110.今回ではっきりしました。私はやっぱり基本的に、「ワイヤーアクション」が入ると醒めるタイプのようです。ワイヤーアクションそのものは、全否定こそしませんが、こればかりは好みの問題のようです。だからマトリックスも私としてはいまいちだったのでしょうね(ただしマトリックスはワイヤーアクションの設定が許せる世界観になってるのでまだマシなのだが)。なので、グリーンディスティニーの時もそうでしたが、ただでさえ醒めやすいワイヤーアクション剣舞を繰り返し見せられると、それだけで私は疲れてしまいました。既に述べた方もいますが、もうそろそろワイヤーアクションに頼った映画は発想を変えないといけない時期に来ていると思います。最近見た、正統派アクションのラストサムライを観た後では、剣技一つとっても本物感や重厚感に決定的に違いがあると思います。さて、アクション中心に感想を述べましたが、PVばりの綺麗な映像や独特の世界観や美術は中々いいと思いました。物語や演出に不満も多いですが、「天下」を述べるあたりのくだりは私も良かったと感じました。なにはともあれ、1回観れば私的にはもうお腹いっぱいなので、2回目は観る事はなさそうな映画でした。 【はむじん】さん 4点(2004-01-31 01:04:22) |
109.最初はね斬新なアクションに驚きもしたけど、似たようなアクションを延々と続けられ途中から飽きてくる。全体的にメリハリが足りん。 【ばかぽん】さん 6点(2004-01-30 23:28:03) |
108.《ネタバレ》 トニーレオン何回死ぬねん、てツッコミながら見てました。全編にわたってとてもキレイ。でもでもチャンツイィーの表情が険しすぎ、、、。 【ヒロヒロ】さん 7点(2004-01-29 16:07:29) |