28.《ネタバレ》 ジャッカルの日、悪魔の選択、に次ぐ大好きな作品で当時読み終えたら朝になっていました。 優生思想を得意気にまくしたてるロシュマンを観念させるクライマックスは名演でしたが、総じてインパクトに欠ける出来映えでした。 |
27.《ネタバレ》 ずいぶん昔にTVで観、今回再観。スリリングであるが結構ご都合主義的で、主人公が間抜けで窮地に陥っても都合よく切り抜けて目的を果たす。70年代独の風景が色々見られ、電気フェアにいかにも日本企業な着物娘等も見ることができ、それらが今となっては興味深い。「ジャッカルの日」より大分緩いが楽しむことはできた。 【クリプトポネ】さん [DVD(字幕)] 5点(2020-05-24 15:39:36) |
26.期待の高まる序盤だが、途中から観るのがキツくなってくる。正統派と言えなくもないが、エンターテインメント性が低くちょっと厳しい。 違うタイミングでじっくり観たら印象は多少は違うかもしれない。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-03-24 20:52:30) |
25.《ネタバレ》 なんとオーソドックスな「THEスパイ映画」であることか。もう少し娯楽に寄った派手な起伏があってもいいんじゃないかな。 キャスティングは良かったです。もっさり気味のJ・ヴォイトがプロのスパイではなくジャーナリストだというのはハマってましたし、元SS役のマクシミリアンが終盤ちょこっとだけの登場なれど堂々たる悪辣っぷりで見せます。もう詰んでる状態の元ナチ将校の張る弁舌たるやある意味圧倒するものがあり、J・ヴォイトまさかの押され気味で、こちらも焦ります。 あと、父親の敵討ちというネタばらしは悪くないとは思うけど、ドイツ人ジャーナリストとしての使命感でもって行動してきたとばかり思ってたわけでこちらは。なんだ私怨だったんかい、と拍子抜けしなくもなかったです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-30 00:26:18) |
24.《ネタバレ》 すごく面白かったです。ちょっとおまけして、9点つけちゃいます。 なんというか、スパイもの、探偵ものの話の面白さを、今一度呼び起こされたような気がした次第です。 身分を偽り潜入してからはずっとハラハラしながら観てました。 全体として粗がないわけではないんですよ。 SS隊員に化けて身体検査受けてる時に額が汗まみれなんですけど、それで見事通っちゃうのがザルだろとか、 二階に侵入した時にばあちゃんがファイルの存在を話し出すとか都合よすぎるだろとか思うんですけど、 それよりも面白さの方が優ってるんですよね。 だから、「ばあちゃん都合いいな」より「ばあちゃん、いい情報ありがとう!」の気持ちが先に来る(笑)。 老けメイクもすごく良くできてましたね。最後まで信じて味方してくれるガールフレンドも実に愛おしい。 【あろえりーな】さん [地上波(字幕)] 9点(2017-02-09 21:54:10) |
23. 他の方と同じで原作の記憶が完全に吹っ飛んでるんで、原作通りかどうか判断できないんだが(つか、ジャッカルも戦争の犬たちも持ってるのに何でこの本持ってないんだろ)、なんか大きなテーマを、スパイの活躍とか復讐とかの非常に卑小な物語にしてしまった感が強いです。 少なくとも最後の行動はジャーナリストの行動ではない。 とりあえず、原作を読むまで一旦保留します。 原作もあまりかわらず何十年も支持してきたフォーサイスに少し幻滅です。 欧米人がユダヤ人に対してものすごく贖罪意識を持つのはよくわかるが、そうかと言って現在のイスラエルを全面的に肯定しようとし、そのためにアラブ諸国を、旧ナチと結びつく存在として貶めるのは間違っていると思う。 実は、戦後においてあの地域でジェノサイドまがいの行動をずっと行い続け、しかも選民思想によってそのことになんら罪悪感を持たないユダヤ人、そしてイスラエルこそ、かってのナチスに一番近い存在ではないのか。 世界に冠たるゲルマン民族という思想と、神に選ばれたユダヤ人という思想の間にあまり差異を感じられない。 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-01-31 15:26:26) |
22.《ネタバレ》 フレデリック・フォーサイスの原作らしくなかなか面白いのですが、結構ご都合主義的な展開になるのが難点。ミラーの動機が明らかになる最後は、なかなかいい逆転劇です。ジャーナリストとして元SS隊員を告発するのではなく、単に私怨で動いていたというのは、なかなか皮肉が効いています。このひねりがあるから、好印象で見終えることができました。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-05 09:33:49) |
21.世の中の闇の部分を覗き込むような迫力がありました。主人公の意外すぎる屈強ぶりなど、いささか出来過ぎな部分もありましたが、適度な緊張感が持続していました。 この話は事実に基づいているとのことですが、「ドイツ帝国」の再興を夢見ている一群が実在するとすれば不気味ですね。まだ懲りてないのかと。どのあたりに魅力を感じているのでしょうか。もっとも、今日の日本にも極左や極右な方々が若干いるようなので、あまり人のことは言えませんが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-06-18 14:42:43) |
20.《ネタバレ》 何気なく通り過ぎる1台の救急車から、次々に起こる展開を経てラストまで持って行く手際はかなりのもの。特に、印刷工場での無音対決のスリルは素晴らしい。ただし、主人公は随所で、詰めの甘さというか、脳天気というか、驚くほどのノーガードぶりをいかんなく発揮しており、「君、よく最後まで生きてたよな?」という気がしないでもない。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-06-07 20:54:52) (笑:1票) |
19.《ネタバレ》 ○主人公が執拗に追い続ける理由は本当に最後に分かるが、そこに大勝負をかけすぎな気もする。小説版なら違うかもしれないが。○もうちょっと緊張感の持続する展開にしてほしかった。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-29 20:35:10) |
|
18.ごめん、乱読してた頃に読んだとは言え、驚く程記憶から飛んでしまってる、フォーサイスの原作。勢いで書いた「ジャッカルの日」の面白さ、特に後半の、ターゲットに迫り来るジャッカルと、加速度的に拡がる捜査網と息詰まる追跡劇は、映画も大いに楽しめたとは言え、興奮度では小説が数段上。と言う訳で期待して読んだこの第2作「オデッサ・ファイル」、某大な取材に基づく労作みたいだけど、肝心のストーリーが、地味といか行き当たりばったりと言うか(ということを本をパラパラめくって思い出す。ごめん、やっぱり内容を殆ど憶えていない事も確認される)。このたび、映画は初めて観ました。ははは、何だか小説よりなお若干、地味ですなあ。などと、小説の中身を殆ど忘れていた自分が言うのもナンですが。主人公のキャラクター自体が特徴が乏しくて地味。そんな主人公が、なぜこんな危険に飛び込むのかもピンと来なければ、なぜこうも危険な任務をスイスイこなすのかもピンと来ない。巨悪に挑む割にはユルい展開にも思えてしまって。なお、前者の「動機」については、最後にある真相が明かされ、小説として読む場合にはそういう「思わぬ真相」も仕掛けとして楽しめたりするけれど、映画でコレをそのままラストでやられると、ちょっとガクッときてしまう。何しろ、そこまで映画を通じて行ってきた「描写」を、「言葉」によって再度意味づけしようってんだから…。すみません、小説版はイマイチ、映画版はバカ正直で小説の欠点を補う工夫が無い。というのが私の感想です。 大御所が担当する音楽も、スバラシイまでにヘンテコでした。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-06 15:17:56) (良:1票) |
17.緊迫感があって面白かったです。最後、父親の仇はいいとして、もう少し丁寧に作ったらよかったかな。 【noji】さん [地上波(字幕)] 6点(2011-08-15 00:30:08) |
16.《ネタバレ》 原作は未読ですが、フォーサイスの小説の映画化とは思えないご都合主義のストーリーにはびっくりしました。たぶん原作をなぞっただけの脚本をもとにしてるからなんでしょうね。意外とマクシミリアン・シェルの出番が少ないのですが、ラストに彼がジョン・ボイドに言い放ったロジックは確かに衝撃的でした。イギリス人のフォーサイスだから書けたのだと思いますし、ドイツ人はヒトラーに重い十字架を背負わされているのだと実感しました。 ポランスキーかスピルバーグにリメイクして欲しいなあ。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-09 02:05:00) |
15.監督は「ポセイドン・アドベンチャー」のロナルド・ニームです。役者良し、原作良しで、音楽はなんとブロードウェイミュージカルで有名な「オペラ座の怪人」のアンドリュー・ロイド・ウェバーが担当しています。まさに完璧の布陣といってよいのですが、いかんせんお話は盛り上がりません。全体にテンポが緩く、緊張感の持続に欠けます。原作ファンは、どうやらそこそこの映画らしいと、覚悟を持って観れば損はしないと思います。 【ジャッカルの目】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-05-19 10:10:32) |
★14.《ネタバレ》 とても面白い話。ただ、最後に明かされる主人公の秘密が際だった効果を得ないのはどうしてか。そこに至るまでにスリルが無いから、それに尽きる。 |
13.《ネタバレ》 この映画は、あるセリフを言わせるためだけにつくられたように思えた。 「君のその健康な体をみろ、誰のおかげだと思う」という一言だ。もちろんこれは最後にならないと出てこない。ヒトラーが、優性生殖にはげんだ結果、多くの恩恵をもたらした、と言っているのだ。「それを100パーセント否定できますか」と言っているのだ。なんだか、旧日本軍の大陸侵略の言い訳にも似ている気がする。井沢元彦とかが力説しているような。 優性生殖の恩恵とはなんだろうか。それは、ドイツの人びとが、よく知っていることだろう。「劣性」のものを排除することである。そうすると、「優性」の人たちの足をひっぱるものが少なくなるということである。「その結果ドイツはどうなったか、みんなよくわかってるけど決して言わないだけじゃないか」と、指摘しているのだ。 ドイツ人がこのことについて、黙して語らないのかと思うと、恐ろしい気がする。決して語れないことであるから。心臓にひびく映画。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-08 22:46:22) |
12.意外とよくまとまっており、楽しめました。さりながら映画よりも原作の方が評判が良いみたいなので、ぜひそちらも読んでみたいと思います。 【K】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-15 22:01:37) |
11.《ネタバレ》 内容的には結構楽しめるのですが、J・ボイドがジャーナリストでスパイ活動をするというのが、どうも似合わないなあと終始思っていたのですが(但し、「ちゃんとスパイできんのかなあ」と心配になって、それはそれでハラハラするのですが)、最後で「父の仇」という人情モノだったという事で彼でもよかったのかなあと。逆にストーリーが最後になって、驚きと共になんか拍子抜けしてしまった感が無きにしも非ず。 作中、J・ボイドが老け顔に変装するのですが、これが結構上手く出来ていて、今のJ・ボイドの顔を見慣れているせいか、なーんの違和感もないのが驚きです。(体格がちょっと違うけど) |
10.ナチ残党物は好きなんですが、ちょっと雑に作りすぎているため説得力がない。疑問に感じるシーンが数箇所あり、のめりこむ事が出来ない残念。結局は私怨ですしね。 【亜流派 十五郎】さん 4点(2004-03-21 15:22:14) |
9.《ネタバレ》 『全ての報道記者に捧ぐ』原作の巻頭に記されたフォーサイスの言葉である。フォーサイスの作品を読み漁ってた当時大学3年の私は柄にも無く新聞記者になろうと思った。残念ながら理系だった私の学校に新聞社からの求人はほとんど無く、それは夢に終わった。つまり原作はそれほどの名作であった。本作は原作ほどのリアリズムは無いものの時間の制約のある映画では止む無しか。確かに万事うまく行き過ぎているが、ミラーの執念と、オデッサの不気味さはそこそこに表現されていたように思う。尚、原作発表時には、ロシュマンは発見されていなかったが、その後アルゼンチンで逮捕された。その足の指は原作で書かれていた通り凍傷で何本か落ちていたそうである。 |