29.《ネタバレ》 これは性善説に則ったストーリー。人格というのは良くも悪くも環境が作り出すという猛烈なアピール。もっと言うなら、人格を形成する幼少期に『どのような人物と関わったか』、これが重要なファクターになるのだと思います。執拗に幼少期の思い出をフラッシュバックさせるのはそのためでしょう。作り手の強い主張を感じます。 わたしはこの考え自体を全否定はしませんが、個人の人格が境遇のみで決められるとも思いません。同じような環境で生きていても人の性格は千差万別。 それにしても最初はレイ・リオッタ演じるリー・レイに嫌悪感しかなかったのに、最後はいつの間にか彼の人生を応援してしまっているのは何故でしょう。彼がしてきたことを考えれば、彼だけが幸せになっていいはずなんてないのに。でもいつの間にか彼の幸せを願ってしまっています。これはもう映画の見せ方が上手いという他ありません。 レイ・リオッタはサスペンスやらせると抜群の演技をしますね。もともと狂気を感じさせるオーラをまとった役者さん。それに加えてこの演技。良い人のフリをしているのかどうかわからない中盤。ここが一番ドキドキしますね。 脇を固める役者さんたちも大変良かったです。掘り出し物の1本。 ラストで死んでしまうのは仕方がありませんが、濡れ衣だけは晴れてほしかったです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-03-21 03:08:43) |
28.設定がなかなか面白くて、序盤は興味を惹くのだが、娯楽映画に近い作りということもあり、シナリオはけっこう粗っぽい。 オチや種明かしは、あれでいいのかな? ちょっと消化不良ぎみだけど、そこそこ楽しめるB級作品。 【MAHITO】さん [地上波(字幕)] 4点(2015-05-20 02:48:38) |
27.《ネタバレ》 主人公がコントロールされているのか、コントロールされている振をしているのか。この瀬戸際が観ていてワクワクした。終わり方も納得いく終わり方で観た後もスッキリ。しかしこの主人公の凶暴さは恐ろさを超えて楽しく写った。ゲームでクリアできなくモニタを壊すシーンに爆笑。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-02 23:59:58) |
★26.《ネタバレ》 切ないラスト。プラシーボでも何でも良いから、最後は助けてあげて(涙)。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 4点(2011-01-22 23:08:08) |
25.レイ・リオッタの顔面ドアップほど映画の方にインパクトはありませんでした。しかしストーリー自体は結構好きです。 見るからに低予算でチープさを感じる所も多々ありましたが、ウィレム・デフォーやレイ・リオッタなど役者陣の演技がそれを相殺してくれました。 椅子から転げ落ちるような大きな仕掛けは無いですけど、軽めのサスペンス、アクションが心地良い佳作作品に仕上がっていると思います。 【ゴリラの住む丘】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-01-21 11:58:15) |
24.皆様の評価の高さにビックリしました。なんかありきたりな感じがしたし、自分はかなり眠くなっちゃいました。 【真尋】さん [ビデオ(吹替)] 4点(2011-01-10 18:29:54) |
23.なんかたいした展開でもないし、サイドストーリーは中途半端だし、最後はプラシーボって。 【noji】さん [地上波(吹替)] 4点(2010-11-23 11:43:11) |
22.《ネタバレ》 たまにはこういうのも気楽に見られていいなあと思いました。ラストもうひとひねり、生きて施設の手伝いをするのかな、なんて思ってしまいましたが。。。 【HRM36】さん [地上波(吹替)] 6点(2010-11-12 22:26:26) |
21.《ネタバレ》 中盤から終盤にかけての味付けさえ間違わなければ傑作になり得たかもしれない映画でした。序盤のじっくりと描かれた人間ドラマに感情移入しながら見ていて、マフィアとの追いかけっこから徐々に頭を傾げたくなって、最後、会社の人間との追いかけっこに関してはうーんという感じでした。安直な方に逃げてしまったという印象です。皆さん触れられていますが、ここのさじ加減を間違えず、頭を撃たれた被害者と絡めて罪と人、という社会的な問題提起にまで持って行ければ傑作になったかもしれません。最後の最後、博士が元妻とともに運営している施設を見る限り、人は人との出会いによりどのようにも変われる。悪い環境との巡り合わせが人を歪めるという結末と感じましたが、ちょっと弱いですね。 【kirie】さん [地上波(吹替)] 6点(2010-11-11 01:48:25) (良:1票) |
20.《ネタバレ》 主演の2人の上手さも手伝い、非常に綺麗にまとまった佳作。 伏線の張り方、効果的な回想シーンの挿入、主人公を取り巻く複雑な状況を簡潔に余すことなく説明していること等々、まとまりの良さは文句ないところ。 ただ、もう少し長尺になってもいいので、テーマを前面に押し出して欲しかった。このままだと、死刑反対論者が語る性善説的作品とも、死刑云々じゃなくて人間は結局ありのままに生きるしかないのだよ的な運命論的作品とも、他にもいろいろ解釈出来たりして、実は単なる娯楽作品だったりもするんじゃないかとも思え、それはそれで考えさせられて面白いんだけど、やはり社会派作品として方向性を出して欲しかった。もしかしたら、私が理解出来てないだけかもしれないけれど。 なので、限りなく8点寄りの7点献上です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-06-27 14:50:44) |
|
19.《ネタバレ》 この世のすべてを憎んでいたレイ。死刑執行どきに走馬灯のようにみた自分の思い出は憎しみと憎悪だらけでした。しかしラストでは思い出が少し違っていて。色々と考えさせられる映画でした。博士のラストが良かったです。それから頭を撃たれて後遺症をもった被害者の男性のレイに対する反応がとても印象的でした。 【civi】さん [インターネット(字幕)] 5点(2010-02-21 21:40:58) |
18.《ネタバレ》 普段はゴミみたいなB級アクションを製作しつつ、たまに「16ブロック」や「ブラックダリア」を作るミレニアム・フィルムズの、メジャーとB級の中間に位置する作品です。B級として見れば傑作の域に入る完成度。凶悪犯リー・レイが変貌する過程が自然で、見ている私達が冒頭で彼に感じた嫌悪感も自然と愛着へと変わっていき、最終的には「彼に悪いことが起こらないでくれ」と思わせてしまいます。コープランド博士についても、さほど多くはない描写の中で背景や心情がきちんと説明されています。特に素晴らしいのが息子の死について話す場面で、感情的にならず淡々としゃべる姿に、深い悲しみやそれを乗り越えてきた重みが込められています。辛い思い出を話した直後にも関わらず「頑張れよ」と笑顔でリー・レイを送り出すところにも、彼の人柄やリー・レイへの思いがよく表れています。ラストで車からコープランドを救い出すリー・レイ、銃弾に倒れたリー・レイを看取るコープランドの友情は、そこいらのメジャー映画にも勝るほど熱く感動的なものでした。最後のオチも単なるサプライズではなくドラマ上の必然性もあり、こういう良いオチをビシっと決めたおかげで映画全体が締まった印象となりました。一方残念なのが、B級専門会社の性か後半が単純な追っかけっこになってしまったことで、ここの安さで予算の少なさがモロバレになってしまい、またせっかく質の高かったドラマが中断されてしまいます。アクションで短絡的に終わらせるのではなく、凶悪犯だった過去を知られて社会的に追い込まれるという展開にした方が本作には合っていたと思います。リー・レイの社会復帰をコープランドや私達は歓迎しましたが、その背後にはかつての彼に傷付けられ、人生が変わってしまった被害者がいます。改心して無害になれば彼は許されるのか?癒されない損害を受けた被害者がいる一方で、彼に人としての幸福を追う自由を与えてもいいのか?という倫理上の問いかけがこの話の背後には存在するはずですが、ここをスルーしてしまったのが残念なところ。「これはあくまでB級映画だから、盛り込み過ぎずシンプルな出来にしよう」という製作サイドの判断もあながち間違ってはいないのですが、せっかく重いテーマにも耐えられる演出や演技が準備できていたにも関わらず、B級止まりにしてしまったのが本当に残念。映画は難しいものです。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-03 13:30:58) (良:2票) |
17.レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー。まさかこの二人がこのまま終わるわけないだろう・・・という観客の想いをうまく利用した映画。時間も短いし、気軽に観て楽しめると思います。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-31 19:52:42) |
16.話が進むにつれて、少しずつ、リー・レイに感情移入していました。それだけに、最後の展開は切なかったな~。最後のオチ(?)は、確かにこの作品の面白さの一つ。だけど何よりも、主人公の心情の変化を見ているのが、なんだか妙に心地よかった。最後は切ないけど、安心して楽しめる映画です。 【たけたん】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-16 07:03:00) |
15.一企業がここまでやらねーだろとか、このクスリ効き過ぎだろとか、つっこみ所はあるものの、ハリウッドを代表する演技派2人の共演ということで、さすがに引き締まった内容の作品になっています。前半と後半でまるきり別人になっているリオッタの怪演も凄いんですが、デフォーの渋い存在感も見逃せません。 【鳥居甲斐守】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-23 22:35:50) |
14.レイ・リオッタの演技が良く、ストーリーにもドキドキ感があった。強いて言うなら、ラスト20分までは良かったが、オチにはもう少し工夫がほしかったですね。 まさか偽薬がオチだとは思わなかったなぁ~。 【エムシュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-23 14:47:35) |
13.《ネタバレ》 最初から最後まで無駄がなく、主役2人にどっぷり感情移入しながら見ることができました。レイ・リオッタは序盤の暴君っぷりから中盤以降の誠実さを窺わせる人格への変化を本当に上手く演技していたと思います。ラストのオチは伏線に全く気付かなかったので衝撃的でした。そしてレイの切ない最期に涙涙です・・・彼は本当の意味で更生できていたんじゃないかなぁ。作品全体としては話の筋がしっかりしていてわかりやすく、テンポも良くて良作だと思います。 【クリスタル】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-02-15 14:52:08) |
12.そう、私もやられました。注意深く観てけば結構ヒントが散りばめられてるんですけど、鑑賞中は全然気づきませんでしたね。それに、愛しのミシェル・ロドリゲス嬢が出てたのにもビックリ(レイ・リオッタの相手役とは…。いくら何でも歳が離れ過ぎちゃうんか)。そのリオッタとウィレム・デフォーの組み合わせこそが本作の要。裏のある役を多く演じてきた性格俳優を、観客は容易に信じることが出来ない。研究の為にデフォーは何か悪いことをしてるんじゃなかろうか、リオッタがそう簡単に良い人になる訳がない。こんな疑心暗鬼が一種の目くらましになってたんだと思います、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-19 01:03:02) (良:1票) |
11.これだけネタバレカキコにしてあるってことは結構やられたんじゃないですかね 強がっても 【マーガレット81】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-12-20 01:00:32) |
10.《ネタバレ》 薬がニセでも誰かの支えがあれば、どんだけ悪い人でもめちゃめちゃ頑張れば更正できるっていうことをちょっと暗~く見せてた。衝撃(?)のオチになんか腰抜かしたけど、子供の頃の経験が原因で今の自分になってしまった悲しさを走馬灯にように出したのがよかったかもね。でも、、処刑台のレイ・リオッタのドアップは見るに耐え難いブサイク顔なんだが、それをDVDのメインメニューに表示してるのはやめてくれ(笑)ミレニアムって会社は微妙に豪華な俳優を使って豪勢なB級映画作るよね(スティーヴン・セガールは除く)。今回もレイ・リオッタとウィレム・デフォーにスティーヴン・レイとミシェル・ロドリゲス。。。。微妙に豪華だ。。。 |