6.ヴェベールの作品としては、特に後半のアマゾンに乗り込んでからはコメディ色が薄い作品にしてかなり微妙な味わいがある作品。
しかし前半、アマゾン先住民の霊媒師の男がとある事情でパリにやって来て、
ほとんど裸の恰好でパリの高級ホテルやパリ市内をさまようシュールすぎる姿と、
そこで出会った借金まみれのいい加減な(そしてちょっと優しい)男とのかみ合わない交流は結構笑わせてくれます。
ですが後半のアマゾン編のアクション・アドベンチャーはなかなかのグダグダ具合で落差があまりにも大きい。
失われつつあるアマゾンの熱帯雨林への問題提起が含まれているようでもありますが中途半端です。
ジャン・レノ演じる霊媒師の付き人と共に、この借金まみれのパリ男がアマゾンに乗り込む。
そしてアマゾンのならず者と闘う。この男に霊媒師の魂が乗り移るとあり得ないパワーアップを果たし
ならず者たちを次々なぎ倒す様は、B級香港カンフー映画でも見ているような感じです。
このアマゾンのアクションアドベンチャーに合流する、ある事情を抱えたヒロインが可愛い。彼女が本作で一番良かったです。